以上のような流れでウェブの改善を行っていきます。
繰り返しになりますが「ウェブ解析」というものは、ただの手段であって目的ではありません。
極端な話、ものすごい直感の持ち主がいて、なんとなくで最適なウェブの改善作業を行えるならウェブ解析なんていらないのです。
しかし実際にはそんなことはないので、アクセス解析やユーザテスト、あるいは今回紹介しなかったマウストラッキングやヒートマップなどを使ってホームページの改善を行っていく事になります。
また、もう一つ忘れてはならないのが「ウェブ解析」という名前で呼ばれていますが、ウェブ担当者が行うべきは「解析に基づく改善案の提案と、その実施、効果測定」だということです。
その意味で「ウェブ解析」という言葉は、ホームページ担当者の仕事の一部分しか捉えていない言葉です。
ホームページは、顧客や見込み客と企業を繋ぐチャンネルのうちの一つです。
打ち出の小槌でも魔法の杖でもありません。通常の営業活動と同様に、アクセス者を見込み客にし、最終的には顧客化していくというステップは変わりません。
そういう意味で、ホームページを取り仕切る人は、WEBというものの知識と、通常のリアルでのマーケティングやセールスの両方を知っているべきです。
また、実際その二つのとりまとめを行い、時には片方の意見をもう片方に翻訳して伝えるという翻訳者の役目であり、時には両者を動かしてシナジー効果を作り出すコーディネータにもならなくてはいけません。
大変です。ですが、やりがいのある仕事なのではないかと思います。
とは言え大変なのもどうかと思うので、このガイドブックが何かの役に立てれば幸いです。
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
皆様のご商売の役に立つことを心より願っております。
コンテンツナビゲーション
コンテンツ一覧・目次
- 第1章:はじめに
- 第2章:読み始める為に必要なスキル
- 第3章:解析の第一歩 – 現状把握
- 第4章:歴史を調べる – 現状把握
- 第5章:指標を確認・決定する – 現状把握
- 第6章:現状の確認 – 問題点の発見
- 第7章:アクセス解析で洗い出し – 問題点の発見
- 第8章:具体的なステップ1 – 問題点の発見
- 第9章:具体的なステップ2 – 問題点の発見
- 第10章:その後 – 問題点の発見
- 第11章:ユーザーテスト
- 第12回:改善案の発案のコツ – 改善案の発案と実行
- 第13回:気をつけたいこと – 改善案の発案と実行
- 第14回:施策の実行 – 改善案の発案と実行
- 第15回:結果はすぐには分からない – 結果の確認と次策
- 第16回:待つしか無いのか?- 結果の確認と次策
- 第17回:他の要因 – 結果の確認と次策
- 第18回:新たな施策を打つ – 結果の確認と次策
- 第19回:情報収集は欠かさずに – 結果の確認と次策
- 第20回:終わりに