Webサイトの問題発見ガイド:GA4とSearch Consoleで改善箇所を見つける

中小企業のためのWeb解析入門

Webサイトの現状を確認し、見るべき指標を決めたら、次は問題発見です。

問い合わせが少ない。資料請求が増えない。検索流入はあるのに商談につながらない。

フォームまでは来ているのに送信されない。

このような状態になったとき、すぐにページを作り直したり、広告を増やしたり、問い合わせボタンを目立たせたりしたくなるかもしれません。

しかし、中小企業のWeb解析では、いきなり施策に進む前に、まず問題の場所を分けて考えることが大切です。

同じ「問い合わせが増えない」という結果でも、原因は一つとは限りません。

  • そもそも検索結果に表示されていない
  • 表示はされているが、クリックされていない
  • クリックはされているが、ページ内容が期待と合っていない
  • ページは読まれているが、次に進む導線が弱い
  • 問い合わせフォームや電話の前で不安が残っている
  • 問い合わせは来ているが、自社に合う相談ではない

原因が違えば、改善する場所も変わります。

このページでは、GA4、Search Console、ページ内容、問い合わせ導線、現場の情報を使いながら、Webサイトの問題を見つける方法を整理します。

問い合わせが少ない原因は、一つとは限らない

Webサイトの改善でよくある失敗は、結果だけを見て原因を決めてしまうことです。

たとえば、問い合わせが少ないときに、すぐ「アクセス数(セッション数・ページビュー)が足りない」と判断してしまうことがあります。

もちろん、本当にアクセス数不足の場合もあります。重要なサービスページが検索結果にほとんど表示されていなければ、まずは表示される状態を作る必要があります。

しかし、アクセスはあるのに問い合わせされていない場合もあります。

検索結果では表示されているのにクリックされていない場合もあります。クリックされていても、検索した人の期待とページ内容がずれていることもあります。

問い合わせが少ないという結果だけでは、どこに問題があるのかは分かりません。

まずは、問題を大きく分けます。

問題の種類 主に見る場所 起きていること
アクセス不足 Search Console 検索結果に十分表示されていない
入口のズレ Search Console、ランディングページ 表示やクリックはあるが、検索意図とページ内容が合っていない
ページ内の説得不足 GA4、ページ本文、現場の声 ページを読んでも不安や疑問が残っている
導線不足 GA4、ページ遷移、CTA 次に何をすればよいか分かりにくい
フォーム・連絡前の不安 GA4、フォーム、電話導線、問い合わせ内容 問い合わせ直前で迷いや負担が残っている
問い合わせの質のズレ 問い合わせ内容、商談、受注・失注理由 件数はあっても、自社に合う相談ではない

このように分けることで、「何となく悪い」状態から抜け出しやすくなります。

まず、ユーザーの行動を一連の流れで見る

問題を見つける前に、ユーザーが問い合わせに至るまでの流れを整理しておきます。

Webサイトに来る人は、いきなり問い合わせフォームにたどり着くわけではありません。

多くの場合、次のような流れをたどります。

  1. 悩みや課題を感じる
  2. Google検索や紹介、SNS、広告などで情報を探す
  3. 検索結果の中から、気になったページを開く
  4. ページを読み、自分に関係があるかを判断する
  5. 他社サイトや別ページと比較する
  6. サービス内容、実績、料金、対応範囲、お客様の声などを確認する
  7. 問い合わせするかどうかを考える
  8. 問い合わせ方法を探す
  9. フォームや電話の前で、最後の不安を確認する
  10. 問い合わせ、電話、資料請求、予約などを行う

この流れのどこかで止まっているから、問い合わせや商談につながっていません。一直線ではないバタフライサーキットやパルス消費においても、どこかしらで「とまっている」のは同じです。

そのため、問題発見では「CVが少ない」という結果だけを見るのではなく、手前の段階を一つずつ確認します。

CVとは、コンバージョンの略で、問い合わせ、資料請求、予約、購入、電話、メール相談など、Webサイト上で達成したい成果行動のことです。

問題1:アクセス数不足・露出不足

最初に確認するのは、そもそも検索結果に表示されているかどうかです。

重要なサービスページや記事が検索結果にほとんど表示されていなければ、問い合わせにつながる前に入口で止まっています。通常検索でもAIでもですね。

ここでは主にSearch Consoleを見ます。

Search Consoleで見る項目 確認すること
検索クエリ 狙いたい顧客が使いそうな言葉で表示されているか
表示回数 検索結果にどのくらい表示されているか
平均掲載順位 検索結果のどのあたりに出ているか
ページ 重要なサービスページや記事が検索結果に出ているか

確認したいのは、単に表示回数が多いかどうかではありません。

  • 自社の商売に関係する検索クエリで表示されているか。
  • 問い合わせや商談につながりやすいページが表示されているか。

この2つを見ます。

たとえば、お役立ち系の記事がニュースや季節要因で一時的に読まれ、表示回数やアクセス数が増えることがあります。しかし、その検索が自社の見込み客と関係していなければ、商売への貢献は限定的です。

アクセス不足を見るときは、次のように分けると判断しやすくなります。

状態 考えられること 確認すること
表示回数が少ない 検索対象として十分に認識されていない ページテーマ、title、本文、内部リンク
表示はあるが順位が低い 競合と比べて内容や専門性が弱い可能性がある 競合ページ、検索意図、ページ内容
関係の薄いクエリで表示されている ページのテーマが広がりすぎている 検索クエリと本文の一致
重要ページが表示されていない サービスページが入口として弱い サービスページの内容、内部リンク、関連コンテンツ

アクセス不足の場合は、まず検索意図に合うページがあるかを確認します。

狙いたい顧客が検索しそうな言葉に対して、答えになるページが存在しないなら、titleを直すだけでは足りません。検索者の疑問、不安、比較ポイントに答えるページを作る必要があります。

問題2:入口のズレ・ニーズのズレ

次に確認するのは、検索結果で選ばれているかどうかです。

Search Consoleで表示回数はあるのにクリック数が少ない場合、検索結果上で選ばれる理由が弱い可能性があります。

ここでは、次の項目を見ます。

見る項目 確認すること
検索クエリ 検索者が何を知りたいのか
表示回数 どれくらい検索結果に出ているか
クリック数 どれくらい選ばれているか
クリック率 表示された中で選ばれる割合
表示されているページ 検索意図に合うページが出ているか

たとえば、次のような状態は入口のズレが起きている可能性があります。

  • 表示回数は多いが、クリック率が低い
  • クリックされている検索クエリが、自社の商売と少しずれている
  • 情報収集向けの記事にばかり流入して、サービスページへ進んでいない
  • 検索結果では期待されている内容と、ページ本文の内容が違う
  • titleやdescriptionが、誰向けのページか分かりにくい

入口のズレを見るときは、Search Consoleの数字だけでなく、実際の検索結果で見える文言も確認します。

titleは検索者にとって分かりやすいか。descriptionはページの中身を正しく伝えているか。検索クエリに対して、ページの冒頭が自然に答えているか。

ここがずれていると、クリックされないか、クリックされてもすぐに離れてしまいます。

改善の方向は、次のように考えます。

状態 改善の方向
表示はあるがクリックされない title、description、導入文を検索意図に合わせる
意図と違うクエリで流入している ページテーマを整理し、対象読者を明確にする
情報収集だけの流入が多い サービスページや相談導線への内部リンクを整える
検索結果では良さそうだが、ページを読むと違う 検索結果の約束と本文内容を一致させる

入口のズレは、Search Consoleと実際のページを見比べることで見つけやすくなります。

問題3:ページ内での説得不足

クリックはされているのに問い合わせにつながらない場合、ページ内で必要な情報が足りていない可能性があります。

ここでは、GA4の行動データと、ページ本文、営業や顧客対応で得た情報を一緒に見ます。

GA4で見る項目 確認すること
ランディングページ どのページから訪問が始まっているか
閲覧ページ サービスページ、事例、料金、よくある質問が読まれているか
ページ遷移 次に見てほしいページへ進んでいるか
イベント 資料ダウンロード、電話タップ、フォーム到達などが起きているか
コンバージョン 問い合わせや資料請求につながっているか

ただし、GA4の数字だけで「ページが悪い」と決めるのは危険です。

たとえば、閲覧時間が短いページがあったとします。それは、内容が合わずにすぐ離れたからかもしれません。逆に、分かりやすく必要な情報を短時間で得られたからかもしれません。

ページ内の説得不足を見つけるには、ページそのものを読みます。

  • 検索者が知りたいことに、冒頭で答えているか
  • 誰向けのサービスなのかが分かるか
  • 対応できる範囲、対応できない範囲が分かるか
  • 料金や費用感の不安を減らせているか
  • 事例やお客様の声で、利用後のイメージが持てるか
  • よくある質問に、実際の商談で聞かれる内容が入っているか
  • 問い合わせ前に何を準備すればよいか分かるか

ここで現場の情報が重要になります。

営業で毎回説明していることは、ページに先回りして載せるべき情報かもしれません。電話でよく聞かれることは、問い合わせ前の不安を減らすためのよくある質問になります。失注時によく出る理由は、比較検討中の人が確認したい内容かもしれません。

ページ内の説得不足は、ページを見ているだけでは分かりにくいことがあります。実際のお客さまとのやりとりを、ページ内容に戻していく必要があります。

問題4:ページ内リンク・導線不足

ページ内容に問題がなくても、次に進む場所が分かりにくければ問い合わせにはつながりません。

導線とは、読者が次に進むための道筋です。

たとえば、サービスページから問い合わせフォームへ進む。事例ページから関連サービスへ進む。料金ページから相談ページへ進む。よくある質問から問い合わせ前の流れへ進む。このような流れを作ることです。

導線不足を確認するときは、GA4のページ遷移やイベントを見ます。

見る項目 確認すること
ランディングページ 入口ページから次に進めているか
ページ遷移 サービスページ、料金ページ、事例、問い合わせページへ進んでいるか
CTAクリック 問い合わせボタンや資料請求リンクが使われているか
フォーム到達 問い合わせフォームまで進んでいるか
電話タップ スマートフォンから電話導線が使われているか

CTAとは、問い合わせボタンや資料請求リンクなど、読者に次の行動を促す要素のことです。

導線不足が起きているページでは、読者が「次に何をすればよいか」を判断できません。

たとえば、次のような状態です。

  • サービス説明を読んだあと、問い合わせ先が分かりにくい
  • 料金や対応範囲を確認したあと、相談ページへ進めない
  • 事例を読んでも、自社に近いサービスページへ戻れない
  • スマートフォンで電話ボタンが見つけにくい
  • ページ下部に到達しないと問い合わせ導線がない
  • 資料請求、電話、フォームなど複数の選択肢が整理されていない

中小企業のWebサイトでは、電話やメール、営業担当への直接連絡が大事な導線になることもあります。

フォームだけをCVとして見ていると、電話や既存の営業経路から来た相談を見落とします。逆に、電話番号だけを置いていて、相談前に確認したい情報が足りない場合もあります。

導線を見るときは、Web上の数字だけでなく、現場で実際にどの連絡手段が使われているかも確認します。

問題5:フォーム・連絡前の不安

フォーム到達や電話タップはあるのに、問い合わせが少ない場合、最後の不安が残っている可能性があります。

問い合わせ直前の人は、すでにある程度興味を持っています。しかし、まだ迷っています。

  • この内容で相談してよいのか
  • 費用はどれくらいかかるのか
  • 返信はいつ来るのか
  • 営業電話がしつこく来ないか
  • 個人情報を送って大丈夫か
  • 対応地域や対応範囲に入っているのか
  • どの問い合わせ方法を選べばよいのか

こうした不安が残っていると、フォームの手前や入力中で止まります。

GA4では、フォーム到達、フォーム送信、電話タップなどを確認します。

見る項目 確認すること
フォーム到達 問い合わせフォームまで来ているか
フォーム送信 実際に送信されているか
電話タップ スマートフォンで電話導線が使われているか
フォームページの離脱 入力前後で止まっていないか
サンクスページ到達 送信完了まで計測できているか

ただし、計測できていないだけの場合もあります。

フォーム送信をCVとして設定していない。電話タップをイベントとして見ていない。サンクスページがない。外部フォームを使っていてGA4で流れが見えない。このような状態では、問題があるのか、計測できていないのかが分かりません。

フォームや連絡前の不安を減らすには、次のような改善が考えられます。

不安・負担 改善例
何を書けばよいか分からない 入力例を載せる
返信がいつ来るか分からない 返信目安、営業日、対応時間を書く
相談してよい内容か迷う 相談できる内容、対応できない内容を書く
費用が不安 料金目安、見積もりの流れ、費用が変わる条件を書く
フォーム項目が多い 必須項目を減らし、後で確認できる項目は任意にする
送信後が分からない 相談後の流れ、自動返信、担当者からの連絡方法を書く

問い合わせ直前の不安は、営業や受付の人がよく知っています。

電話で最初に聞かれること。フォーム送信後に追加で確認されること。商談前に不安として出てくること。これらをWebサイトに戻すことで、問い合わせ前の不安を減らせます。

問い合わせの質も確認する

問い合わせ数が増えている場合でも、それが良い状態とは限りません。

広告、キャンペーン、値引き、特典などで問い合わせ数は増えることがあります。しかし、対象外の相談や、商談に進みにくい問い合わせが増えているだけなら、会社にとって良い改善とは言えません。

問い合わせの質を見るには、Web解析ツールだけでは足りません。

問い合わせ内容、商談化、受注・失注、対応工数、単価、紹介につながったかどうかを確認します。

分類 確認すること 改善に使う視点
対象内の問い合わせ 自社が受けたい相談か 増やしたい検索クエリやページを強化する
対象外の問い合わせ 対応できない相談が増えていないか 対応範囲や対象者をページに明記する
価格だけの問い合わせ 価格比較だけで終わっていないか 価値、違い、向いている相談を説明する
比較検討中の問い合わせ 何と比較されているか 事例、選び方、よくある質問を整える
商談化した問い合わせ どのページを見ていたか 商談につながるページを強化する
受注した問い合わせ 何が決め手だったか 決め手になった情報を他ページにも反映する
失注した問い合わせ 何が不安・不足だったか ページ内容や導線の不足を見直す

ここで大事なのは、問い合わせ数を増やすことだけを目的にしないことです。

中小企業のWeb解析では、「どの問い合わせを増やしたいのか」を決める必要があります。

問い合わせが増えても、現場の対応負担だけが増え、売上や利益につながらないなら、Webサイトの訴求や導線を見直す必要があります。

GA4とSearch Consoleを合わせて見る手順

GA4とSearch Consoleは、別々に見るだけではもったいないです。

Search Consoleで検索結果の入口を見て、GA4でサイト内の行動を見ます。さらに、問い合わせ内容や商談での反応を確認します。

基本の流れは次の通りです。

  1. Search Consoleで、表示回数の多いクエリとページを見る
  2. クリック率が低いページを確認する
  3. クリックされているページの検索意図を確認する
  4. GA4で、そのページから次にどこへ進んでいるかを見る
  5. サービスページ、事例、料金、フォームなどへ進んでいるかを見る
  6. 問い合わせや電話タップにつながっているかを見る
  7. 実際の問い合わせ内容や商談での反応を確認する
  8. 検索意図、ページ内容、導線、現場の反応にズレがないかを見る

この流れで見ると、問題の場所を切り分けやすくなります。

見えている状態 疑う場所 次に確認すること
表示回数が少ない 検索対象になっていない ページテーマ、本文、内部リンク、関連コンテンツ
表示はあるがクリックされない 検索結果で選ばれていない title、description、検索意図
クリックはあるがすぐ離れる 検索意図とページ内容のズレ 導入文、見出し、検索クエリとの一致
ページは読まれるが次へ進まない 導線や情報の不足 内部リンク、CTA、関連ページ
フォーム到達はあるが送信されない 入力負担や不安 項目数、返信目安、相談後の流れ
問い合わせはあるが商談化しない 訴求や対象者のズレ 問い合わせ内容、対象者、対応範囲、価格訴求

Search Consoleは検索結果での入口を見るための道具です。GA4はサイト内での行動を見るための道具です。現場の情報は、問い合わせや商談で実際に何が起きたかを確認するために使います。

この3つを行き来することで、問題の見え方が変わります。

数字で見えた違和感は、現場の情報で確かめる

解析ツールの数字を見ていると、気になる変化が出てきます。

  • 急にアクセス数が増えた
  • 表示回数が増えた
  • クリック率が下がった
  • サービスページの閲覧が増えた
  • フォーム到達が減った
  • 問い合わせ数は増えたが、商談化していない

このような違和感が出たら、数字だけで結論を出さず、現場の情報で確かめます。

たとえば、アクセス数が増えていても、ニュースや季節要因で関係の薄い記事が読まれているだけかもしれません。

問い合わせ数が増えていても、キャンペーンや値引きに反応しただけで、商談に進みにくい相談が増えているだけかもしれません。

逆に、Web上のコンバージョン数は変わっていなくても、営業担当が「最近、事前にページを読んで理解しているお客さまが増えた」と感じているなら、Webサイトが信頼形成に役立っている可能性があります。

現場に確認するときは、次のような質問が使えます。

聞く相手 聞くこと
営業担当者 最近の商談で、Webサイトを見ていたお客さまは何を話していましたか
営業担当者 以前より説明しやすくなったこと、説明し直すことが多い内容はありますか
受付・一次対応 電話やフォームで最初によく聞かれることは何ですか
受付・一次対応 Webサイトを見ているはずなのに、誤解されやすい内容はありますか
カスタマーサポート 契約後に「事前に知っておきたかった」と言われることはありますか
既存顧客 問い合わせ前に不安だったこと、役に立ったページはありますか

現場に聞く目的は、感想を集めることではありません。

Webサイトを見た人が、何を理解し、どこで迷い、どの情報を頼りに問い合わせや商談へ進んだのかを確認することです。

問題を見つけたら、すぐ施策ではなく仮説にする

問題らしきものが見えても、すぐに修正へ進むのではなく、まず仮説として書き出します。

仮説とは、「何が原因で、何を変えれば、どの数字や現場の反応が変わるはずか」を整理したものです。

たとえば、次のように書きます。

見えている状態 仮説 確認すること 改善候補
表示回数はあるがクリック率が低い 検索結果で選ばれる理由が弱い 検索クエリ、title、description titleとdescriptionを検索意図に合わせる
クリックはあるがサービスページへ進まない 入口ページで次に読む理由が弱い ページ遷移、内部リンク、導入文 関連サービスへの導線を追加する
サービスページは読まれているが問い合わせされない 不安や比較材料が不足している 営業でよく聞かれる質問、事例、料金説明 よくある質問、料金目安、事例を追加する
フォーム到達はあるが送信されない 入力前の不安や負担が残っている フォーム項目、返信目安、相談後の流れ 必須項目を減らし、返信目安を明記する
問い合わせは増えたが商談化しない 訴求が対象外の人にも広がっている 問い合わせ内容、対象者、対応範囲 向いている相談、対応できない相談を明記する

仮説にしておくと、改善後に何を見ればよいかが明確になります。

Search Consoleでクリック率を見るのか。GA4でページ遷移を見るのか。フォーム到達を見るのか。営業に商談での反応を聞くのか。事前に決めておくことで、改善後の判断がしやすくなります。

中小企業の問題発見では、完璧な分析よりも次の確認が大切

中小企業のWebサイトでは、月間アクセスや問い合わせ数が限られていることが多くあります。

そのため、数字だけで厳密に判断しようとすると、動けなくなることがあります。反対に、少ない数字だけを見て急いで判断すると、たまたまの変化に振り回されることもあります。

大切なのは、数字を見て、ページを見て、現場の情報を聞き、次に確認すべきことを決めることです。

問題発見は、一度で正解を当てる作業ではありません。

Webサイトのどこで止まっているのか。検索結果なのか、ページ内容なのか、導線なのか、フォームなのか、問い合わせの質なのか。その場所を切り分ける作業です。

切り分けができれば、改善施策は出しやすくなります。

問題発見で最初に確認するチェックリスト

最後に、問題発見で最初に確認する項目を整理します。

確認項目 見る場所 分かること
重要ページの表示回数 Search Console 検索結果に出ているか
検索クエリ Search Console 狙いたい顧客の言葉と合っているか
クリック率 Search Console 検索結果で選ばれているか
ランディングページ GA4 どのページから訪問が始まっているか
ページ遷移 GA4 次に見てほしいページへ進んでいるか
フォーム到達・電話タップ GA4 問い合わせ前の行動が起きているか
問い合わせ内容 フォーム、電話、メール、営業メモ 対象内の相談か、商談に進みやすいか
商談での反応 営業、受付、顧客対応 ページ内容が実際の説明に役立っているか
受注・失注理由 営業記録、顧客管理表 Webサイトが商売にどう影響しているか

このチェックリストを使うと、問題の場所を絞り込みやすくなります。

まずは、Search Consoleで検索結果の入口を見ます。次に、GA4でサイト内の動きを見ます。そのうえで、問い合わせ内容や商談での反応を確認します。

解析ツールのデータと現場の情報を両方使うことで、問題発見はより現実に近づきます。

問題が見えたら、ユーザー確認と改善施策へ進む

問題の場所が見えてきたら、次は理由を確かめます。

数字だけでは、なぜ迷ったのか、なぜ問い合わせしなかったのか、どの説明に不安があったのかまでは分かりません。

そのため、次の記事では、ユーザー確認、社内確認、顧客ヒアリング、簡易ユーザーテストを使って、数字だけでは分からない理由を確認する方法を整理します。

アクセス解析だけでは分からない理由を探る:中小企業向けユーザー確認入門

また、問題の仮説がある程度見えている場合は、改善施策と検証の進め方へ進んでも構いません。

Webサイト改善施策の進め方:仮説、実行、効果検証まで

Web解析やサイト改善について相談したい方へ

Search ConsoleやGA4を見ているが、どこに問題があるのか分からない。問い合わせが少ない原因を切り分けたい。アクセス数やクリック数は増えているのに、商談や受注につながっていない。

そのような場合は、検索結果、ランディングページ、ページ内容、問い合わせ導線、フォーム、問い合わせ内容、商談での反応を一緒に確認するところから始めるのがおすすめです。

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自社サイトの問題を整理し、どこから改善すべきか確認したい方は、以下からご相談ください。

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続けて読む場合は、次に「ユーザー確認と定性調査」へ進んでください。数字だけでは分からない理由を、社内確認・顧客ヒアリング・簡易ユーザーテストで確かめる方法を整理しています。

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