配信日:2012年3月30日
おはようございます、WEB戦略ラウンドナップの中山です。
最近あったかくなったので、先日ひさびさにうちの犬と散歩に行きました。
私はもう親バカ?なのか、てってってと走ってるのを見てるだけで幸せです。
ちょっと撮ってみました、親バカなのは許して下さい…黒と茶のチワワです。
http://youtu.be/1g5_ZrXCax0?hd=1
「Googleは検索のパラダイムを大きく変えようとしている、今やるべきことは?」
さて、今回はGoogleの「悩み」についての続きです。最終回です。
おさらいをしますと、
前々回は1つ目の悩み
「キーワードだけでは検索者の本当のニーズが分からない」
ということについて。
セマンティック検索やGoogle+を通じて、Googleが人間になろうとしている。
なので、それを前提にコンテンツ戦略を立ち上げることが、長期的に見た適切な戦略
という内容でした。
前回は2つめの悩み、
「検索ユーザ全てに満足してもらえることは現実的に不可能だ…」
ということについてGoogleは
- パーソナライゼーションを行う
- Googleのアップデートを漸次導入にという方向で対応をしつづけており。
それに対して私たちは
- 競合調査の範囲を広げる
- 海外のローンチ情報にアンテナを広げるといいですよ
という内容でした。
まだ見ていない方はぜひバックナンバーでご覧下さい。
今回はその続き。
一番最後の
「全世界、多言語対応を行うのはとても大変だ」
については割愛します。
なので、最後に
「ただキーワードに対して関連したページを出すだけではダメだ」
というGoogleの悩みについて、
- 今後Googleがどうなっていくのだろうか
- そして何をしていけばいいのだろうか
について、書いていきたいと思います。
これは濃い内容なので、分かりづらいことがあれば、お気軽にFacebookでコメントかメッセージを頂ければと思います(^_^)
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Googleに関するちょっとしたニュースが
3月中旬に、ウォール・ストリート・ジャーナルからちょっと衝撃的な記事が出ました。
「グーグル、検索システムを改良へ市場シェアの維持目指し過去最大の変更か」
というタイトルです。
日米同時発表の記事だったので、にわかに海外含めて、特にSEO界隈が動きました。
結果としては、WSJ紙の若干誇張が入った表現であったということで落ち着きました。
つまりは長い目で見たらGoogleは進化していきますよ、といった内容だったためです。
詳細についてはITmediaで記事にしましたので、ご覧下さい。
Googleの検索関連の最高責任者「アミット・シンガル氏」がGoogle+でこれに関して発言をしており、そこまで追いかけて記事にしてあります。
キーワードは「セマンテック検索」です。
WSJ誌が「Googleが検索エンジンに過去最大の変更」と報道、その真意をGoogleの検索最高責任者がGoogle+で答えた
http://blogs.itmedia.co.jp/nakayama/2012/03/wsjgooglegoogle-b7c0.html
Googleは検索パラダイムを大きく変える
しかし、これは長い目で見ると大きなニュースです。
なぜなら、Googleが目指しているものは今の検索エンジンとは大きく違ったものだからです。対策も大きく変わります。
今は影響はないかもしれませんが、将来的には必ずやってくる変化です。
それは、
今までの「キーワードベース」から
新しい「セマンティックベース」
への変化です。
キーワードベースとは、今馴染みの深い
- あるキーワードに対して
- それに関連するであろうコンテンツを
- コンテンツの内容やリンクしているページの内容から推測して
- 価値の高そうなものから検索結果として表示する
というもの。
キーワードという言葉そのものと、言葉と言葉の関連性から導き出すものです。
ところがセマンティックベースだと、これがもっと高度になります。
例えば「モネ」という検索がされた場合、今までは、モネという言葉が入ったページやモネと一緒によく出てくるキーワード、例えば「印象派」などのページが上にでてきました。
ただ、それと同時に「モネなんとか株式会社」みたいなページも一緒に出てきてしまいました
それが、セマンティックベースになると、例えば「モネ」で検索すると、
- モネの生涯のページ
- モネの書いた絵一覧とそのポスターの販売ページ
- 『睡蓮』について詳しく書いたページ
- フランス人で印象派であった、モネと関係が深い、他の画家のページ
などが上に上がってくることになるのでは、と言われています。
なぜなら、すでにGoogleが内部で、モネは画家であり、印象派であり、『睡蓮』をはじめとした作品が有名であり、フランス人であり、1926年に死去した…などの、「物事(エンティティ)とその「属性」についての情報を持つようになるからです。
端的に言えば
「Googleは人間になろうとしている」
「例えば図書館で尋ねた時に、学芸員の方が 返してくれる答えに近づいていく」
のではないかと推測されます。
これは、分かりづらいですが極めて大きな変化です。
そして実はGoogle.comでは一部がすでに始まっています。
▼Googleが目指すはSiriの様な”AI”?今後のSEOはどうあるべき
http://www.7korobi8oki.com/mt/archives/2012/03/google-siri-semantic-search-seo/
この記事は、今の内容をもっと紙幅を割いて書いているので、これからのWEB担当者の方はぜひご覧下さい。
これに対して我々はどうしたらいいか?
キーは、
セマンティックベースでは
「物事(エンティティ)」と
「属性(アトリビューション)」の関係
がとても大事だということ。
つまり、現実世界の物事の情報構造に沿って、サイトも情報の構造をはっきりさせないといけません。
つまり大事なのは
- サイトの情報構造をはっきりさせること
- サイトのテーマをきちんとしぼること
です。
Googleが考える「情報の構造」に合わないとうまくGoogleに、あなたが作ったコンテンツの位置づけを伝えられないんです。
極端に言えば、ごった煮のようになっているWEBサイトは、Googleから見れば、
「このサイトは一体どんな情報を提供しているサイトなんだろう…?」
となってしまい、恐らくそうなれば検索結果には上位表示しないでしょう。
それはとても残念なことですよね。
ですので、具体的には以下のことを少しづつやっていくべきかと思います。
まずは
「1サイト1テーマの原則を守る」
そして
- 情報のカテゴリー分けを精緻に行う
- それぞれの記事について、関連する記事とリンクを張り、情報構造を示す
- テーマと関係のないコンテンツは別のサイトに分離する
- コンテンツそのものも、1つ1つテーマを持たせるように心がける
ということです。
きちんとした情報構造をもたせ、テーマをもたせ、そしてそれを運用していく。
今までより考えることが多くなります。
サイトに対するバックリンクも、より関連性があるサイトでないと評価されなくなってしまうでしょう。
そういう意味でも、価値のあるコンテンツを作って、自然なリンク(ナチュラルリンク)を集めていくのが最も効率がいいです。
ぜひ、今からでも遅く有りませんので着手してみて下さい。
コンテンツの作り方などはこちらのサイトをご覧下さい。
http://www.7korobi8oki.com/contents-marketing/
ちなみに、なんの外部SEO対策もしていませんが、
「コンテンツ戦略」
「コンテンツマーケティング」
でこのサイトは1ページ目にあります。
強豪が強くないというのもあるのですが。
そもそもこのサイトを本家WEB戦略サイトから切り離したのも、このGoogleの流れを見越しての判断でした。
そのせいかは、まだはっきりわかりませんが
「ウエブ戦略」「ウェブ戦術」で1ページ目
「WEB戦略」ではもうすぐ1ページ目
かなという段階です。
こちらも特に外部リンク系のSEOは行なっておらず、自然に集まったリンクだけです。
ビッグキーワードは厳しいかもしれませんがコンテンツ戦略によって、長期的な集客資産が作れます。
3年前の記事からたくさんアクセス来ます(^_^)これも資産ですね。
ぜひ、コンテンツ戦略に取り掛かってみて下さい。
ご質問などあればお気軽にご一報くださいね。
http://www.facebook.com/WebStrategyFromAbroad
ではでは、本日は以上です。
またメールしますね!
追伸:
事務所サイトリニューアルしました!
情報ポータルになっています。
http://www.b-gone.com