おはようございます、ラウンドナップの中山です。
御盆でお休みの方も、交代制で今週も御仕事の方も、むしろかき入れ時の方もさまざまにいらっしゃるかと思います。夏は時節物が多いですね。今年は恐ろしい暑さであるにもかかわらず、どこにいっても例年通りです。
無理はしないで欲しいですが、昔からある物は残っていて欲しいなと。
祝日も「合理性」のもとにずらされてしまうなど、情緒が無くなっていくことに、一抹のさみしさを感じます。
css nite in Saitama Vol03 登壇してきました
台風直撃で当日延期発表となり、ご迷惑をおかけ致しました。約2週間後、ちょうどこれを書いている前日に開催です。久々に企業内セミナーではなく、オープンセミナーだったので結構ワクワクしてしまいました。
内容としては、戦略というなんだか難しそうな物の第一歩を踏み出してもらうという趣旨です。
書いて頂いたアンケートを見ますと、喜んで頂いた方が多かったのですが、もっと具体例が欲しかった、まだ職場で展開するイメージがつかないというお声もあり、申し訳なく思います。
css nite のフォローアップページである程度回答はしていますが、改めてPodcastで取り扱っていきますね。
お読みの方で受講された方、ご質問があれば匿名で構いませんのでこのメールに返信下さいね。
- ちなみにイベントページはこちらです。フォローアップは1ヶ月位したら一般公開されるはずです。http://cssnite.jp/saitama/vol03/
- Facebookには写真も載っています。ログインしないでも見られるはず…。https://omiya.keizai.biz/headline/1058/
写真を見て、自分がふっくらしていることに気づき、エアロバイクを再開しました…。
また出たいですね。
思わぬ参入に要注意、マーケットを隔てる障壁がどんどん低くなっている
今日見たニュースでこんな物がありました。
ニトリが小樽・銀鱗荘取得 宿泊業に初参入:どうしん電子版(北海道新聞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/218152
これは、マーケットの中で、既存プレイヤー同士の競争しか見えていないと足をすくわれる可能性があるという、良い事例になりそうです。
Webマーケティングで大事なことの1つがこの「マーケット」に対する意識。どうしても、薄くなりがちです。
例えば、私たちは無意識に「検索or出稿キーワード」とマーケットを1対1で結びつけてしまいがちです。「このキーワードで戦う相手は、競合はこのキーワードででてくるココとココと…といったようなリサーチをしてしまいます。
これは危険です。なぜならセブンイレブンがコーヒーを売り出したごとく、突然その業界に参入できるアセット(資産)を持った他社が、PPC広告などで一気に席巻してくる可能性に気付けないからです。
事前に察知できていれば、戦い方を考える余裕もあります。だから、視野を広くして、アンテナを張らないと怖いんです。
また、逆に「我が社のこのアセット(資産)って、この業界でも活用できるんじゃない?」という視点を持つことも重要です。
例えば、自動車の塗装業をおこなっているなら、その技術で、プラモデルやダイキャストのオモチャのオリジナルペイントサービスもできるんじゃないか?ですとか(ジャストアイディアなので実現可能性分かりません)
今は「私たちは●○業だ」と考える時代ではないです。
「私たちは●○ができるから、それを使って世の中に貢献できることは何でもやるんだ」くらいの目線が必要です。
例えば、お寺さんが提携して、マインドフルネスとかヨガ教室とか書道教室とかやるのなんて、自然ですよね、寺子屋とかあったわけですし。
大塚家具の凋落とニトリの意図
さて、ウェブとは少し離れますが、この「マーケットまたぎ」の感覚鋭敏化をもう一歩進めるために、先ほどのニトリの話をもう少し追いかけます。
今や家具業界のNo1 はどこかと言えば圧倒的に「お、値段以上」のニトリです。
2位が無印ですね。話題の大塚家具は大きく後退していますし、匠大塚の方もうまくいっていません。
時代のニーズに高級家具&ショールーム型は合わないのでしょう。大塚が分裂する前から、家具業界の斜陽化は始まっていました。
というか、恐らくバブル前あたりが異常な時期。斜陽化がはじまったくらいの、余裕がまだある内に大きく舵をきるべきでした。
例えば、店舗縮小し、富裕層・外商顧客に絞り込んだ商売に切り替えるか、海外にも通用するトラディショナルブランド化するなど。
さておき、そのいまや圧倒的No1のニトリが、宿泊業に参入しました。それも、高級温泉旅館です。
なぜでしょうか?
狙いとしては宿泊業界で売上を作ることではないでしょう。推測としては、内部を全て自社製品でまかない、高級旅館でも通用する商品だというブランディングを行っていき、旅館への売上を増やすという所ではと。
前述しましたが家具業界は、どんどんマーケット規模が縮小しています。そもそも家具業界は個人家庭の家具が牽引していました。その中で、ニトリもNo1とは言え、このままでは成長が難しい。
そこで、旅館という大口かつ、競争が激しいためコストダウンが求められている旅館業界に目をつけたのでは…と思います。オリンピックも見据えているでしょう。
また、高級旅館で認められたとなれば、「お、値段以上」もさらに箔がつきます。実際、うちもニトリが近いこともあり、いくつも商品がありますが、安くてそこそこ良いので十分です。
この事態は、旅館に家具を卸していた業務用家具屋は、寝耳に水ではないかと。
ニトリは和風の物も強いです(正確にはアジア系かもしれませんが)オンラインショッピングサイトを見ると、そのまま旅館の部屋で使えそうな物が、たくさんあります。
業務用家具店のサイトで、同じような物を見ると、下手すると10倍は値段が違います。
素材や手の入れようなど違うのだと思いますが、そこまで違ったら乗り換えられても仕方ないです。そういったバランス感覚の中で打った一手ではと思っています。
みなさんも、1度自分のマーケットの枠を外して考えてみて下さい
是非この機会に、自分の所に同じようなことが起きないか、また、自分たちがそれを起こせないか考えてみて下さい。マーケットの境目を乗り越えるのです。
その課程で、自分たちの強みを支えているアセット(資産)も再認識できるかもしれません。自分たちのミッションや本当にやりたいことも見つかるかもしれません。
私は個別相談会や面談でそういった部分を一緒に考えるのが大好きです。なぜなら、解きほぐされていくと経営者の方や部門長の方が、なんだか笑顔になっていくのが分かるからです。
今の事業の先にある、本当に提供したい物を見つける、そんなコンセプトメイキングから一緒にコンサルしていきますので、ご興味のある方は、ぜひ個別相談申し込んで下さいね。
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ではでは、今回は以上です。
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Podcast第159回:WebとITの生産性革命時代を、決して全ての企業が生き残れるわけではないと言うこと
今回は、ウェブと活用とIT活用についてです。まだWebとITについて手をこまねいていたり、優先度を低く持っている方は危険だという内容です。
生産性と事業承継は中小企業に対して国が重要視している二大ポイントです。しかし、国が絡んでいるという事もあり、まだ大丈夫と思っている経営者の方が少なくありません。
しかし、歴史をひもとくと見えないところで死屍累々としている人や集団がいます。いわゆる「産業革命」もそうです。決して労働者と資本家の戦いとだけ捉えてはなりません。
ではその上でどう考えるべきか。
詳しくはPodastで。
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