第47回:制作会社の実績を見るときは、過去の評判と「今できること」を分ける

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

長い実績だけで、今の仕事を判断していませんか

外部の専門家へ仕事をお願いするとき、どんな基準で選べばよいのかは悩ましいですよね。よい相手に巡り合えたという方もいれば、なかなかそう言えない方もいます。

サイトや資料で情報を集める際、まず意識していただきたいことがあります。それは、その会社の「今」を切り取って判断することです。掲載されている実績やお客さんの声が、いつのものなのかを考えてみてください。

長く事業を続けてきた会社には、それだけの積み重ねがあります。多くのお客さんに信頼され、仕事を続けられてきたことは、プラスの材料でしょう。ただ、その価値と、今の自社の課題を解決できるかは分けて見る必要があります。

目の前の資料に載っていても、最近の事例とは限りません

Webサイトもパンフレットも、昔からの情報が積み重なってできています。以前の成功事例や推薦文が掲載されているのは、自然なことです。私のサービスにも、独立した頃にいただいた推薦文など、以前のお客さんの声を載せています。

ただ、読む側は、今目の前にある情報だから、最近の出来事のように受け取ってしまうことがあります。そこで一度、時期を確かめていただきたいんです。

例えば、何年も前に検索からの集客を増やした実績があったとして、それだけで今も同じ成果を出せると即断できるでしょうか。技術や顧客の使い方が変われば、必要な対応も変わります。

過去の成果を、そのまま現在の能力へ読み替えないようにしてください。昔の実績を否定するのではなく、現在を判断するための情報を追加していくということです。

「最近はどうでしたか」と、こちらから聞いてみる

提案を受けるなら、できるだけ新しい事例について聞いてみてください。私は、一年、できれば半年くらいの中でうまくいった例や、最近喜んでくれたお客さんの話を聞くことを、一つの目安としてお伝えしています。

最近、どんな支援をして、どこで成果が出たのか。その会社が今どんな仕事に取り組んでいるのかが見えてきます。サイトにある情報を眺めるだけでは、分からない部分です。

載っている情報で判断を終えず、今の仕事を知るために質問してください。長い歴史のある会社だけでなく、今まさに力を伸ばしている会社が、自社に合うこともあるでしょう。現在の状況を確かめることで、候補の見え方も変わります。

今、自社を支えてくれる体制まで確かめる

会社として能力があることと、その能力が自社の支援にどう使われるかも、同じではありません。サイトに優れた人が紹介されていても、その人が自社を担当するとは限らないわけです。

どんな体制で、誰が、どのようにフォローしてくれるのか。予算や依頼する内容によって、受けられる支援も変わるでしょう。中小企業なら、小規模なお客さんへの支援に慣れた相手の方が合う場合もあります。

会社全体の実績から、自社が実際に受けられるサービスへ、確認を進めてください。人柄や、長く付き合えるかという面も含めて考えます。規模だけでよしあしを決めるのではなく、目の前の体制を見ることが大切です。

見せている姿と実態に、違和感がないかも見る

補足すると、明らかに背伸びしているように見える場合も、私は気になります。実際の店やオフィスを示すはずの写真が素材写真だったり、実際の写真でも過度に加工されていたりする例を見たことがあります。

そのような違和感があれば、なぜそう見せる必要があるのかを考えます。写真がきれいならよい、というだけでは判断できません。

過去の評判や見せ方だけでなく、今の実態を確かめて依頼先を選んでください。何年も前の成功と、今自分たちが受ける仕事を分けて確認することが、依頼する側にも受ける側にも、ミスマッチを減らすことにつながると思います。

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