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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
年が変わると「今年は何をやろうか」と考えたくなりますよね。区切りがあることは、仕事にリズムをつける上で良いことだと思います。ただ、Web担当の方には、この区切りを、自分に都合のよいリセットにしないでいただきたいんです。
新しい手法を追いかける前に、去年できたこと、できなかったことを見てみる。そこに残っている壁を越えることが、次の一年を進めやすくします。年末年始には、もう一つ、他の人の過ごし方と自分を比べてしまう落とし穴もあります。
SNSで見える休暇と、自分をそのまま比べない
長期休暇になると、たくさん本を読んだ、去年の仕事を全部棚卸しした、という発信が目に入ります。自分もやりたいと思っていたことを誰かがどんどんやっていると、「自分はスタートダッシュに失敗した」と感じてしまうことがあるんですよね。
でも、その人は集中できる環境にいるのかもしれませんし、性格や適性も違います。実はそうせざるを得ない事情があって、前向きに発信しているのかもしれない。SNSに出ている情報からは、そこまで分かりません。
相手の背景が分からないまま、見えている成果だけで自分を評価しないでください。実家へ帰ったり、家族とゆっくり過ごしたり、普段とは違うことをしたりする休暇で、全く問題ないんです。
時間があったのに自分のやりたいことをしなかったなら、それは自分の中で振り返ればよいでしょう。ただ、別の環境にいる人と比べて、年始からずっと落ち込む必要はありません。見ていると比べてしまうなら、そうした発信から離れておくことも一つの方法だと思います。
今年の計画を立てる前に、去年の予想と結果を見る
12月31日から1月1日になったからといって、仕事の状況が根本から変わるわけではありません。私は、年末年始らしいことはしつつ、仕事まで全部切り替わったようには考えないようにしています。
怖いのは、新年になった途端に「今年は何をするか」だけを考え始めることです。去年も計画を立てて、それに沿って進めたはずですよね。予想よりうまくいったことも、届かなかったこともある。その理由を考えないまま、次の計画を立てても、去年の経験を十分には活かせません。
計画の精度を上げるには、前の計画と実際の結果の違いを、先に振り返る必要があります。Webの世界は変化が多いので、どうしても「今年は新しいこれをやろう」となりがちです。でも、新しい手法を知ることとは別に、自分たちが仕事を進める力も育てなければいけません。
どんな状況ならうまく動けたのか、どんな時に止まったのか。自分を少し離れたところから見て、進め方を調整する力です。一年間取り組んできた経験を、そこにも返していきたいんですね。
未完了の仕事は、全部ではなく必要なものを引き継ぐ
去年やれなかった仕事を見直すと、優先順位は高かったのに、途中で止まっているものがあると思います。私の経験では、嫌だなと感じることや、越えるのが面倒な壁にぶつかったままになっているケースも少なくありません。
誰かに頼み事をするのが苦手。情報を集めてまとめ、自信を持って説明するのが苦手。上司に言われたことへ、もう一歩加えて提案できない。会社のお金や人を使う判断に、どうしても緊張してしまう。こうした壁は、別の仕事でも出てくるんですよね。
知識や経験が足りない場合もあります。運用型広告が分からない、営業や販売の実地経験がないといったことです。何が止めているのかを、具体的にしてみてください。
次の年へ持っていくのは、まだ必要なのに、壁を越えられず残っている仕事です。取り組む中で「これはやっても意味がない」と分かって、やめたものまで全部戻す必要はありません。それは良い判断だったのですから、そのまま手放してよいと思います。
先送りした壁を、最初の取り組みにする
残すべき仕事が分かったら、今年はどうすれば進められるかを考えます。去年できなかった理由を分析して、「ここを先に越えないと、ほかでもまた止まりそうだ」と分かれば、その壁を越えることを最初の取り組みにしてみるわけです。
例えば、人へ頼むことが苦手で止まったのなら、新しい仕事をいくら増やしても、同じところで止まるかもしれません。先にその部分へ取り組めば、その後のいろいろな仕事が進めやすくなる可能性があります。
嫌だと感じる部分が減ってくると、試してみる回数や、実際に飛び込むまでの時間も変わります。一日考えて始められるのと、一か月考え込むのとでは、進み方が随分違いますよね。
年始の勢いを、新しい目標を増やすことだけでなく、去年から残る障害を減らすことへ使ってみてください。楽しい仕事が上から降ってくるのを待つより、試してみて、面白さを見つけて、そこへ入り込める状態を作る。そのためにも、自分勝手にリセットせず、去年の経験と必要な仕事を引き継ぐことが大事だと思います。
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