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書き起こし
今回のご質問は、そもそも「何をしたらいいかわからない」、「何かをやらなければならないのはわかっているが、一体どうしたら良いかわからない」という根本的なご質問です。
このようなお悩みはたくさんあります。最初は大変です。一旦走り出してしまえば、あるいはこういうふうにやっていけばいいというイメージが付けば進みやすくなりますが、最初の一歩は一番大変です。
また、アイディアはいろいろあるがどれをまずやるべきか、つまり優先順位がわからないという場合もあります。何をやるにしても人的リソースは確実にかかります。費用がかかるものもあります。
ホームページを作るのに、最低でも50~100万円は覚悟しないといけない、広告を出すにしても1クリック100円、安くても20~30円は覚悟しないといけない、となると、限られた予算、限られた自分の時間の中でどれから順番にやっていけばいいのかというのは非常に悩ましいと思います。これについて、どう考えればいいのかお伝えします。
つまり、良い物をたくさん見るということに尽きます
「何をしたらいいのか」。これはまず自分一人でやろうとすると大変です。本音を言わせていただければ、お手伝いさせてくださいということになってしまいますが、とは言え最初から人に頼れないという方もいらっしゃると思いますし、Webコンサルタントなんてよくわからないという方もいらっしゃると思いますので、自分でやる場合どうすればいいのかということをお伝えしていきます。
これは、経営をどうやって上向きにしていくかということとほとんど同じです。
つまり、良い物をたくさん見るということに尽きます。成功しているところ、あまりメディアに出ていないところのほうがいいかもしれませんが、うまくいっているらしいと聞いたところのサイトをたくさん見てみるのです。
同業種で同じエリアですとお客さんになりきって問い合わせしたりするのは難しいと思いますが、サイトを見るだけならバレませんから、とにかく良い物をたくさん見てください。
ネット上の成功事例はいいとこ取りしている場合もあったり、バックにすごい人材が揃ったりしているということもありますので、WEB上の成功事例を簡単に鵜呑みにしてはいけませんが、最初はいいなと思うような、真似したいと思うようなものをたくさん見て、気づいたことをたくさんメモしてください。
一つのサイトごとに、10個~20個、お客様のつもりでたくさんリストアップしてください。
それを、10~20のサイトでやってみてください。そうすると、だんだん共通点が浮かんできます。また、目が肥えてきます。良い物をたくさん見ることで、自分の中のレベルが上がってきます。そうすると、だんだん見えてきます。
チラシを見て、ホームページが載っていればアクセスしてみてください
また、エリアビジネスの場合はチラシがたくさん入ってくると思いますので、実家や友人のところに入ったものでも構いませんので、そのチラシを見て、ホームページが載っていればアクセスしてみてください。発見がたくさんあるはずです。
それをたくさん積み重ねていってください。最初は1ヶ月位ひたすらそれをやってもいいと思います。そうすると、こんな感じでやっていけばいいんだ、うちとしてはこれが必要なんだというのがなんとなく見えてきます。その時点で必要な最低限のものをまず揃えます。
ホームページはまず必要です。
コンテンツ、中身は自分たちで探してこないといけないものもあります。
何を載せるのか、写真はどうするのか、お客様の声はどうするのか、というものを自分たちで集めないといけません。作ってもらうのか自分でやるのか。
基本的に、最初は作ってもらったほうがいいのですが、どこに作ってもらうかとなったときに、ただ綺麗なものを作ってもらっても売上にはつながりませんから、きちんとマーケティングを理解しているところにお願いしないといけません。その目星もつけていく必要があります。
競合が使っている制作会社は、できるだけ避けた方がいい
また、競合他社がどこの会社に頼んでいるかわかる時もあります。
例えば似たようなデザインのサイトが多い地域があります。
その場合はいくつかのテンプレートの中でカスタマイズしてオリジナルなものを作るというケースですので、もとをたどると同じ制作会社が作っていることもあります。競合がその制作会社を使っているなら、そこは使わないほうがいいです。
もしその制作会社がコンサルティングのようなことも行っているのなら、基本的に同じ業種のお客さんを取ってはいけないはずです。
お客さん同士の利益がぶつかってしまうからです。同じ地域の税理士さんに同じようにマーケティングのコンサルティングをしますと言って、同じことをアドバイスしていたらぶつかってしまいます。
Webコンサルタントはそれを避けるために、同じ地域の同じ業種のお客さんは、同時には取らないことにしています。ですので、そもそも申し込みできないかもしれません。
本当に勝とうと思ったら、今、ホームページ制作やコンサルティングは地元である必要性は全くないですから、他のところを探したほうがいいと思います。
このようなことも含めて、いろいろなものを見て、まずは情報収集をしてください。そうすると、自然と見えてきます。このとき、ダメな方を見て、安心してはいけません。いいところをたくさん見て危機感を持ってください。できれば、社員皆さんで同じことをしてください。
一旦形を作って反応を見る
ではそのあと何をすべきかと言ったら、一旦形を作って反応を見たほうがいいです。いわゆるテストマーケティングです。ホームページを作って、DMなどで集客してみた時に、全く成約につながらない、みんな1ページ見ただけで帰ってしまう(最初にアクセス解析を入れておく必要があります)という場合には、ホームページに問題があるということで、何が問題なのかという改善のプロセスに入っていきます。
これも、自分たちでやるとしたら勉強するしかありません。アクセス解析ツールの使い方や指標を覚えて、それを元にどの数字を見るかを考えて、この数字が悪いからここが問題なんだろうということをコツコツと社内でナレッジをためていきます。
時間はかかりますが、外部に頼むよりは費用はかからないと思います。専門家を付ける場合には、質問をたくさんして、最初しばらくサポートしてもらえるのならそうしたほうがいいです。弊社の場合、制作から1ヶ月間はマーケティングのサポートがついています。
このように、いいものをたくさん見ているとだんだん見えてきます。
もう一つ、何からやっていいかわからないというご質問もありましたが、これについても同じことをするとだいたい解決します。大切ではないところが見えてきます。
アイディアがあるという方は、自分たちが知らない業種、つまり自分が何かWEB上で情報を得て購買行動を起こすということを、全く別の業種で試してみてください。
みなさんが、例えば整体をやっているとしたら、家のリフォームをしようと思った時に、全く業種が違いますので全然わからない状態です。その状態で人は何を気にするのか、どのような比較検討の仕方をするのか、どのような媒体を使って情報を集めるのかということをまず考えてみてください。
そしてユーザーの流れ、動きを把握します。それを元に、一番大事なのはここで、次はここで、という優先順位をつけて行って、自分の持っているアイディアの中で一番優先順位の高いところに値するのはこれだから、これをやってみようという流れがいいと思います。
まとめると
繰り返しになりますが、そもそも何をしたらいいかわからない場合には、ひたすら情報収集してください。なるべく良い物をたくさん見てください。そのうえで、自分たちは一体どういうことをすべきかを考えてみてください。
すでにアイディアがある場合には、上記の同じようなことをするのに加え、全然違う業界でお客様体験をしてみてください。その中で、ここが大事だ、ここの優先順位が高いと思ったところから順番にアイディアを実行していってください。
これに関しては本当にキリがないので、本当は、何をしたらいいかわからないという場合には、どうしたら何をすべきかわかるかというところを伝えて戦略を立てて実際にホームページを作り、一緒にいろいろ考えていきながらノウハウを覚えるということを、我々のような専門家と一緒にやっていただくのが一番早いです。
費用対効果から見てもそちらの方がいいです。しかしそれができない場合には上記のような方法でやってみてください。
今回の内容については業界や状況などにもよりますので、よくわからない場合はお問合せください。