第244回:ホームページの見た目に使い切らず、改善を続ける予算を残す

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

ホームページの見た目に、どれくらいお金をかけるべきでしょうか。視覚的なものはみんなが見るから大事だし、きれいに変えれば反響も増えるだろう。そう思われる方は多いと思います。

間違いではないのですが、少し分けて考えていただきたいんですね。特に、これからWebを頑張ろうという小さな会社で、予算に余裕がない場合。最初の見た目に使いすぎて、その後の改善ができなくなる形は避けたいと思っています。

きれいにしたことと、反響が増えたことを分けて見る

私がいろいろな会社を見てきた中には、少し前時代的なデザインなのに、競合より売れているホームページがありました。それをきれいにリニューアルしたら、むしろ反応が悪くなる。そういうこともあるんです。

もちろん、リニューアルできれいになって、反響も上がった例はあります。ただ、そのときに見た目と一緒に変えたものは、何だったのでしょうか。

見た目の変化だけでなく、一緒に見直した戦略や伝え方が成果につながった可能性を考えてください。立ち位置を変えたり、ブランドの伝え方を整理したりしたことが、うまく働いたのかもしれません。

グラフィックをきれいにしただけだったら、同じ結果になったかどうかは分からないんですね。反対に、作り込みすぎて、人間らしい感じがなくなったと思われることもあります。

私たちが買い物をするときも、「かっこいい」「よく整っている」という理由だけで、そこに決めているとは限らないでしょう。見た目を変えれば、そのまま売上が変わるという考え方は、一度ほぐしていただきたいと思います。

お客様が見たいのは、きれいさだけではない

私が気になっているのは、買う側も、画像はいろいろ加工できると知っていることです。私がDTPのデザインをしていた頃は、写真を切り抜いたり、髪の毛の周りを整えたり、しみを消したりする作業を、結構頑張ってやっていました。

そうした加工を、自分の手元で体験している方もいます。すると、きれいな画像を見ても、「企業も、こういう加工をしているのだろうな」と感じることがあります。実際に加工しているかどうかとは別に、そう見られるんですね。

きれいなイメージを用意すれば、そのまま受け取ってもらえるとは限りません。本当はどんなところなのか、どんな人がいるのかを知りたい、という気持ちもあります。

また、スマートフォンの小さな画面で見ると、パソコンの大きな画面で全体の見た目を眺めるときとは違います。中身や、途中の画像、使いやすさ、メッセージへ目が向くこともあるでしょう。もちろん、業種やお客様によって違いはあります。

だから、デザインをグラフィックだけに閉じず、使うときの体験まで含めて考えたいんです。文章の調子、操作のしやすさ、読み込みの速さ、相手に合うメッセージ。そうしたところからも、会社への印象は積み上がっていきます。

最低限の見た目と、知りたい情報は守る

ここまで聞くと、「では、見た目はどうでもいいんですね」となりそうですが、それも違います。やはり足切りのラインはあるんです。

あまりに古く、使いづらい印象だと、「ここは、お客様にもこういう感じで接する会社なのかな」と、不安になることがあります。スマートフォンで使えることも含め、最低限、これくらいは必要だというところは保ちたいですね。

不安を与えない見た目を確保した上で、それ以上の作り込みにいくら使うかを考えます。どこからが十分かを、きれいな数字で説明するのは難しいですが、皆さんにも「これは、ちょっとな」と感じるものはあると思います。

もう一つ、リアルな情報が大事だからといって、何でも公開すればいいわけではありません。そこには、お客様が知りたいこと、という条件がつきます。

社長や社員のブログに、私生活を何でも書けば反響が取れるという話ではないんですね。生々しければよいのではなく、お客様が知りたいことを伝える。その点は変わりません。見た目への予算を減らしても、この中身まで減らしていいということではありません。

作った後に改善できる予算を、先に残す

小さな会社では、ホームページに使えるお金にも限りがあります。別のことへ使いたいお金もあるでしょう。そういう会社が、最初の制作で予算の大半を使い、その後は毎月レポートを受け取るだけになると、改善ができません。

私は、最初の見た目を作る部分は抑えて、その分、毎月の改善やコンテンツへ回した方がいいと考えています。必要な文章を作る、撮影する、自分たちの人件費を確保する。そういう使い方ですね。

初期制作だけで予算を使い切らず、公開後に手を動かせる配分にしてください。きれいな箱ができても、その後に何もできない状態では、なかなか成果へつながりません。

最初の外側はテンプレートを使い、必要な調整をする方法もあります。ただ、戦略やコンテンツとは別の話です。外側を作る費用だけを見て、ホームページ全体がそれで済む、と混同しないでいただきたいんですね。

一年間、改善を続けられれば、いろいろなことに気づきます。社内にノウハウがたまりますし、何をどこへ頼めばいいかも分かってきます。そこから反響や売上が見込めるようになったら、蓄積したものを基に、見た目も良くしていこうという進め方はあると思います。

特に、これから取り組む段階や、まだうまくいっていない段階なら、最初の制作へ大きく寄せすぎないことです。自社の段階に合わせて、運用や改善へお金を回せる体制を作っていただければと思います。

配信スタンド

■Podcast /Webinar への質問は

こちらのフォームへどうぞ。
https://forms.gle/Lvy4nVauyJ2SRhJM7

運営・進行

株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)

代表取締役・コンサルタント 中山陽平

Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/

このWebサイトをフォローする
中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ)
無料公開中 令和時代の買い手を理解する Webコンサルの基礎資料