第205回:Webサイト制作会社の選び方|実際の担当者まで確認していますか

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

Webサイトの制作会社を選ぶとき、会社の実績や得意分野、見積もりを比較すると思います。ただ、そこだけを見て決めると、思ったように進まないことがあるんですね。

私も顧問として、制作会社とのやり取りや依頼先選びをご一緒することがあります。その中で感じるのは、会社だけでなく、実際に自分たちを担当する人まで含めて確認してほしい、ということです。

契約する前に、誰が担当するのかを確かめる

会社のWebサイトを見れば、どんな実績があり、何を強みとしているかは分かります。スタッフ紹介があれば、主な方の経歴も載っているでしょう。

ただ、その実績を作ったのは誰なのか。そして、今回自分たちについてくれるのは誰なのか。そこは別の話です。

会社の中には、入ったばかりの人もいれば、創業時から仕事をしている人、ほかの会社で経験を積んできた人もいます。「この会社なら、こういう仕事をしてくれるだろう」と期待しても、それがそのまま担当者に当てはまるとは限りません。

打ち合わせでは、「お願いするとしたら、具体的にどなたが担当になりますか」と聞いてみてください。 できれば、その方と実際に話す機会を持ってほしいと思います。

どんな経験をしてきたのか、何が得意なのか、以前はどんな業界にいたのか。学び方も、学校で身に付けたのか、実践の中で覚えたのかによって、得意なことは変わってきます。自社の業界に特殊な事情があるなら、それを理解している方かどうかも気になるところですよね。

予算や案件の規模によって、会社が組める体制も変わります。自分たちの仕事をどういう体制で進めようとしているのかを知るためにも、会社と担当者をセットで見てください。

会社の実績に加えて、話がかみ合うかを見る

担当者の違いは、知識の多い少ないだけではありません。よく話してくれる人が合う方もいれば、落ち着いて着実に進めてくれる人の方が合う方もいます。これは、どちらがよい悪いというより相性の話です。

Webで何をしたいかを相談していると、最初から要望が全部はっきりしているわけではありません。「Webサイトを作りたい」「広告をもう少しうまく使いたい」というところから、一緒に具体化していくことも多いでしょう。

会社に成功事例やノウハウが蓄積されていて、上司のサポートも受けられる。それはもちろんプラスです。ただ、皆さんと直接話し、情報を引き出し、説明し、予定を組むのは担当者なんですね。

会社の力を、自分たちとの仕事の中で発揮してもらえるかは、担当者とのコミュニケーションにも左右されます。 実績のある会社でも、すれ違いが続いてしまえば、せっかくの力を生かしにくくなります。

自社のよさを、無理に膨らませず引き出してもらえるか

例えば、皆さんの事業が持っているよさを100とします。Webをあまり使えていないために、外へはそのうち20くらいしか伝わっていない。そういう状態なら、まず100あるものを100として伝えられるようにしたいわけです。

100を200や300に見せかける話ではありません。実態より大きく見せてしまえば、その後のお客さんの反応が悪くなったり、苦情につながったりします。

本来持っているよさを、きちんと聞き出して、伝わる形にしてくれるか。 このさじ加減には、技術の知識だけでなく、経験や質問する力が関わってきます。

こちらが分からないことを聞いたときに、その場で説明してもらえる。そこからまた話が進み、いろいろなことが決まっていく。そういうやり取りができると、仕事は進めやすいですよね。

もちろん、その場ですべて答えられる必要はありません。分からないことでも、まずこちらの話をきちんと聞き取り、確認してから分かりやすく返してくれるか。その対応も見てほしいと思います。

肩書きや資格だけで、任せられる人だと決めない

では、担当者をどう見極めるか。私がマーケティングの相談相手を選ぶとき、肩書きや資格だけで判断することはおすすめしていません。

これは、資格で確認できる知識や経験まで否定する話ではないんです。システムの分野などでは、知識や運用経験を知る参考になる資格もあります。

ただ、ツールの使い方を知っていることと、それを使って皆さんの事業に役立つ施策を考えられることは、同じではありません。施策に必要な情報を、皆さんから引き出せるかどうかも、資格の名前だけでは分からないですよね。

肩書きも同じです。私自身が名乗っている「コンサルタント」も、それだけでは何が得意なのかは分かりません。マーケティング、営業、プログラミング、質問する力など、関わる範囲が広いので、一人ですべてをカバーするのは難しいんです。

実際に質問したとき、分かる言葉で説明してくれるかという手応えを大事にしてください。 なんとなく曖昧な説明のまま終わってしまうのか、それとも話を整理して返してくれるのか。そこには、プロフィールを読むだけでは分からない違いが出ます。

一緒に仕事を続けられそうな相手を選ぶ

特に中小企業や小規模事業者の場合、制作会社やコンサルタントとは、密接にやり取りすることが多くなります。そこで毎回話がかみ合わないと、お互いにつらいですよね。

会社が少し小さかったり、名前を知らなかったりしても、話してみて「この人なら一緒にやっていけそうだ」と思える。その実感は大事にしてよいと思います。

会社の規模にかかわらず、自分たちに接する人まで含めて、依頼先を選ぶ。 うちのような小さい会社を選んでください、という話ではありません。大きな会社に頼む場合にも、同じことを確かめてほしいんです。

実績や体制を確認したうえで、その力を一緒に生かしていける担当者なのか。そこまで見て、パートナーを選んでいただければと思います。

まとめ:制作会社と、実際の担当者をセットで比較する

制作会社の実績や強みは、依頼先を選ぶ材料になります。ただ、その実績を誰が作り、今回誰が担当してくれるのかは、別に確かめる必要があります。

契約前に担当者と話し、経験や得意分野、説明の分かりやすさ、自分たちとの相性を確認する。 肩書きだけでは分からないやり取りの感触も含めて、一緒に仕事を進める相手を選んでください。

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担当者との相性に加えて、契約前に確かめたいこともあります。アカウントやデータの扱い、契約終了後の引き継ぎなどは、第577回:Webのパートナー選びでトラブルを避ける実務ポイントで扱っています。

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