Mozとは?SEOツールの機能・料金をAhrefs・Majesticと比較

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Mozとは?SEOツールの機能・料金をAhrefs・Majesticと比較Mozは、キーワード調査、検索順位の追跡、サイト内の技術的な問題の発見、競合調査、被リンク調査などに使えるSEOツールです。

現在の主力製品は総合型の「Moz Pro」で、被リンク調査には「Link Explorer」が用意されています。

Mozと並んで比較されることが多いSEOツールが、AhrefsとMajesticです。現在の3製品には、被リンク調査、競合調査、キーワードに関する調査など、代替できる機能が多くあります。

そのため、機能表だけを見ても、自社に合う製品は決まりません。どの指標が何を示すかを理解し、比較対象と確認時期を決め、数字を施策へつなげられるか。SEOツールの価値は、製品名より使い方に左右されます。

この記事の結論

  • Moz、Ahrefs、Majesticには、被リンク調査や競合調査など重複する機能が多い
  • 機能の有無だけでは大きな差を付けにくく、データベース、更新時期、独自指標、取得上限、履歴、料金を比べる必要がある
  • 各社の独自指標と推定値は、Googleの評価値や実測値ではない
  • 自社サイトの現状把握では、まずGoogle Search ConsoleとGA4を使い切る
  • 各社の無料機能は利用範囲が狭いため、継続運用の代わりではなく、画面や取得データを試す手段と考える

製品の優劣は一律に決まりません。まず自社の一次データを確認し、競合調査など自社では取得できない情報が必要になった段階で外部ツールを検討します。

  1. 2013年の比較記事から変わったこと
    1. Yahoo! Site Explorer終了後の被リンク調査
    2. 2012年から使ってきたAhrefs
    3. 現在はSearch Console・GA4・自社ツールが中心
    4. 3製品で変わった点と変わらない点
  2. MozとはどのようなSEOツールか
    1. SEOmoz、Open Site Explorer、Link Explorerの関係
    2. Moz独自の指標
  3. Mozは無料でどこまで使えるか
  4. Moz・Ahrefs・Majesticの共通点と違い
  5. 料金と主なプラン
    1. Moz Pro
    2. Ahrefs
    3. Majestic
  6. SEOツールは、契約するだけでは使い切れない
    1. ツールを活用するために必要な知識と体制
    2. 問題に応じて見るデータを変える
    3. 数字・検索画面・顧客の反応を照合する
  7. 外部SEOツールの前にSearch ConsoleとGA4を使い切る
    1. 有料契約を検討しやすい状態
    2. 契約を急がなくてもよい状態
  8. ツールの数字を判断材料にするときの注意点
    1. 異なる製品の独自指標を直接比べない
    2. 被リンク数だけでリンクの価値を判断しない
    3. データが少ない場合は判断の確度を分ける
  9. SEOツール導入前のチェックリスト
  10. Moz・Ahrefs・Majesticについてよくある質問
    1. Mozとは何ですか?
    2. Mozを無料で使えますか?
    3. Domain Authorityが高ければGoogleで上位表示できますか?
    4. MozとAhrefsはどちらがよいですか?
    5. MajesticはMozやAhrefsと何が違いますか?
    6. 3製品をすべて契約する必要がありますか?
    7. 被リンク数が製品ごとに違うのはなぜですか?
  11. まとめ
  12. 公式情報

2013年の比較記事から変わったこと

当社では2013年に、当時のSEOmoz、Ahrefs、MajesticSEOを比較する記事を公開しました。

→ 【2013年版】Moz(旧SeoMoz&OSE)&Ahrefs&MajesticSEO…有名SEO調査ツール比較 – ラウンドナップ

これを今現在の情報で改めてまとめていきたいと思います。もう10年以上前ですしね。

Yahoo! Site Explorer終了後の被リンク調査

当時はYahoo! Site Explorerが終了し、競合サイトの被リンクをどのサービスで調べるかが大きな関心事でした。私自身も、Open Site ExplorerのAPIを使って競合比較ツールを作った経験があります。APIや取得データの変更に合わせた保守が難しくなり、そのツールは後に提供を終了しました。

2012年から使ってきたAhrefs

当社とAhrefsの関わり

私は、2012年から英語版Ahrefsを有料で利用していました。株式会社フルスピードが翌年2013年1月にAhrefs Site Explorer日本代理店として、日本語版を販売し始める前でした。

2012年に契約していた「Professional Subscription」の月次請求額は6,448円でした。当時は円高で、海外のドル建てサービスを日本から使いやすい時代でもありました。現在はツール自体の価格に為替の影響も重なります。率直に「今や高くなりましたね……」と思います。

2012年当時のAhrefs Professional Subscriptionの決済記録。月次料金は6,448円
当社に残っている2012年当時の決済記録。

その後、フルスピードがAhrefs日本語版の国内販売を担うことになりました。2013年2月には、同社の当時の取締役副社長からFacebookで連絡をいただきました。当社記事に掲載したAhrefsへのコメントをご覧になったことがきっかけでした。

日本語対応や使い勝手について、早期ユーザーとして意見を求められたことを覚えています。後には食事をご一緒する機会もありました。日本語の情報がほとんどない時期から使い、製品と国内展開の変化を見てきたことは、当社ならではの経験です。

当時の利用状況は、2013年に使い続けた、Webコンサルタントに便利なサービス・ツール20選+αにも残っています。この記事では、Open Site ExplorerやMajesticSEOと比較した上でAhrefsを使っていたこと、被リンクの増減や競合比較を実務で見ていたことを紹介しています。

現在はSearch Console・GA4・自社ツールが中心

現在の当社は、Moz、Ahrefs、Majesticのいずれも常用していません。SEO系ツールはお客様のところでおすすめするためにWordpress系はいくつか試しています(Yoast , RankMathなど)

自社サイトの実測値にはGoogle Search ConsoleとGA4を使い、外部データが必要な場合は自社で作ったツールからDataForSEOのデータを取得しています。

これは3製品の価値がなくなったという意味ではなく、当社の調査方法と必要なデータの取得経路が変わったためです。

3製品で変わった点と変わらない点

2013年当時の比較では、「どのツールが多くの被リンクを見つけるか」「検出したリンクが現在も存在するか」が主な論点でした。

現在の3製品は、被リンク以外にも競合調査や関連するSEO機能を提供しています。MozとAhrefsはキーワード調査やサイト監査なども扱い、Majesticもリンクデータを中心に関連機能を提供しています。代替できる機能は多く、3製品をまったく別の用途へ分けることはできません。

変わっていない点もあります。各社は独自のクローラー、データベース、計算方法を使っています。そのため、被リンク数や独自指標を、同じ物差しとして比べることはできません。

2013年当時の本文とグラフは、製品選定の根拠ではなく、SEOツールの変遷を記録した歴史アーカイブとして保存しています。

MozとはどのようなSEOツールか

Mozは、SEOに必要な調査と継続的な計測を支援するサービス群です。現在の中心となるMoz Proには、次の機能があります。

機能 担当者が判断できること
Keyword Explorer 検索需要、関連キーワード、難易度を基に、どのテーマを優先するか
Competitive Research 検索結果で競合するサイトと、自社にないキーワードを把握する
Rank Tracking/Campaigns 対象キーワードの順位変化と、施策後の推移を見る
Site Crawl クロールで見つかった技術的な問題を、どこから直すか
Link Explorer 自社や競合の被リンク、参照ドメイン、アンカーテキストを調べる
Domain Overview ドメインの検索可視性や主要指標をまとめて見る
AI Visibility AIが生成する回答で、自社や競合がどのように扱われるかを見る
MozBar 検索結果や閲覧中のページで、主要なSEO情報を確認する

SEOmoz、Open Site Explorer、Link Explorerの関係

古い記事や資料では、「SEOmoz」「OSE」「Open Site Explorer」という名称が出てきます。

  • SEOmozは、Mozの旧社名・旧ブランド名
  • Open Site Explorerは、Mozが2010年に公開した被リンク調査ツール
  • Link Explorerは、Open Site Explorerを基にリンク技術を再構築し、2018年に公開された現行ツール

現在の製品を紹介する場合は、「Moz Pro」と「Link Explorer」を使います。Open Site Explorerは、現在の製品名ではありません。

Moz独自の指標

MozのLink Explorerでは、次の指標が使われています。

指標 対象 読み方
Domain Authority(DA) ドメイン Mozのデータ内で、検索結果に表示される可能性を相対的に評価する
Page Authority(PA) ページ 個別ページの相対的な強さを見る
Spam Score ドメイン・ページ スパムサイトに見られる特徴との類似度を確認する
Linking Domains ドメイン・ページ 被リンク元となるドメイン数を見る

DAやPAは、Googleが提供する指標ではありません。Googleの検索順位を直接表す数値としてではなく、同じ市場の競合サイトや過去の自社データと比べるために使いましょう。

DAだけが上がった、または下がったという理由だけで、SEO施策の成功や失敗は判断できません。検索表示、クリック、問い合わせ、商談での反応も合わせて見ます。

Mozは無料でどこまで使えるか

無料のMoz Communityアカウントでは、Keyword Explorer、Link Explorer、MozBarなどの一部機能を利用できます。

2026年7月30日時点で、Mozの公式ページには、Link Explorerの無料利用について次の制限が記載されています。

  • 月10クエリ
  • 1クエリにつき50行
  • DA、PA、Spam Score
  • 被リンク数、参照ドメイン数
  • アンカーテキスト
  • Follow/NoFollow
  • 新しく見つかった参照ドメイン、失われた参照ドメイン
  • 自社にはなく競合サイトにある被リンク

数サイトを試しに調べる場合や、特定ページの被リンク概要を見る場合には使えます。ただし、月10クエリ・1クエリ50行では、複数サイトの継続調査や十分な比較は困難です。無料機能は、操作画面や取得できるデータの例を確かめる手段と考えましょう。

一方、複数サイトを継続的に追跡したい場合、毎月多くのキーワードを計測したい場合、サイト全体をクロールしたい場合は、Moz Proの利用を検討します。

Moz・Ahrefs・Majesticの共通点と違い

3製品には、被リンク、参照ドメイン、アンカーテキスト、競合サイトなどを調べる機能があります。製品ごとに画面名や独自指標は異なりますが、代替できる機能も少なくありません。

比較項目 Moz Ahrefs Majestic
主な独自指標 DA、PA、Spam Score、Brand Authority DR、UR、KD、Traffic Potential Trust Flow、Citation Flow、Topical Trust Flow
被リンク調査 Link Explorer Site Explorer Site Explorer、Fresh/Historic Index
無料利用の位置付け Link Explorerなどを回数制限付きで試せる 所有確認済みサイト向けのAhrefs Freeと限定的な無料ツール 無料ツールと限定的なSite Explorerプレビュー

機能名の違いだけで製品を選ぶことはできません。同じサイトを調べても、各社が見つける被リンク、表示する推定値、更新時期は一致しないので。

実際に比較する場合は、同じサイトと同じ条件で出力を確認し、必要な行数、履歴期間、出力方法、料金を比べます。

Semrush、Neil PatelのUbersuggestSEO PowerSuiteなども、現在利用できるSEOツールです。

ただし、本記事は2013年に比較したMoz、Ahrefs、Majesticの現行化を目的としています。現在の主要製品を網羅する記事ではないため、今回は3製品だけを比較しますね。

料金と主なプラン

料金は、2026年7月30日に各社の公式ページで確認した内容です。税、為替、年払い割引、追加ユーザー、追加データは、契約時の画面で確認してください。

Moz Pro

プラン 月払い 年払い時の月額相当
Standard 99米ドル 79米ドル
Medium 179米ドル 143米ドル
Large 299米ドル 239米ドル

現在の公開料金ページでは、Standard、Medium、Largeを確認しました。古い比較記事に掲載されているStarterなどの旧プランは、現行料金として使用しません。

Ahrefs

日本から公式料金ページを確認した際の月払い価格です。

プラン 月払い
Starter 4,460円
Lite 19,900円
Standard 38,400円
Advanced 68,900円
Enterprise 153,900円

所有確認済みの自社サイトであれば、Ahrefs Freeも利用できます。公式ページでは、Site Auditが1プロジェクトにつき月5,000クロールクレジット、Site Explorerが被リンク・キーワード各1,000件まで表示と案内されています。所有確認した自社サイトが対象であり、競合調査を継続するための無料プランではありません。

Majestic

プラン 月払い 主な違い
Lite 49.99米ドル Fresh Index、Site Explorer、Trust Flow、Link Contextなど
Pro 99.99米ドル Historic Index、データ出力、比較、履歴機能などを追加
API 399.99米ドル フルAPI、5ユーザー、高いデータ上限

日々のリンク状況をFresh Indexで見るだけか、長期履歴とデータ出力まで必要かによって、LiteとProの判断が変わります。

SEOツールは、契約するだけでは使い切れない

Moz、Ahrefs、Majesticのどれを契約しても、画面を開いただけでは担当者は施策を選べません。多くの機能を使える製品でも、指標の意味を誤解したり、比較相手を間違えたりすれば、担当者が誤った判断をする可能性があります。

ここでいう「使い切る」とは、すべての画面を毎日見ることではありません。自社の課題に必要なデータを選び、その数字を施策へつなげ、結果を確かめられる状態を指します。

ツールを活用するために必要な知識と体制

必要な知識・体制 実務で行うこと
指標の理解 独自指標、推定値、実測値を区別する
検索ニーズの理解 自社が露出すべきクエリと検索意図を判断する
競合の理解 数字を比べるべき競合サイトを選ぶ
観測設計 施策と季節変動に合ったタイミング・間隔で数字を見る
データの照合 SEOツール、Search Console、GA4、実際の検索結果を照らし合わせる
実行と検証 数字の変化を受けて施策を実行し、結果を確かめる

数字を読む人、サイトを変更する人、問い合わせや商談の反応を把握する人が別々の場合は、情報を共有して判断する必要があります。ツールの機能を成果につなげるには、SEOの知識だけでなく、アクセス解析、コンテンツ、サイト運用、事業への理解も必要です。

問題に応じて見るデータを変える

例えば、「検索流入が減った」という問題だけでは、必要なツールは決まりません。

  • 検索結果での表示回数が減ったのか
  • 平均掲載順位が下がったのか
  • 検索結果の構成が変わり、クリックされにくくなったのか
  • 競合サイトが新しいページを公開したのか
  • ページへ来た人が問い合わせまで進んでいないのか

問題の場所によって、Search Console、実際の検索結果、SEOツール、GA4、問い合わせ内容のどれを見るかが変わります。

当社のSEOで陥りがちな穴「順位チェックだけをしていて、実際の検索結果を見ていない」でも扱っている通り、順位だけでは、検索ユーザーが目にする画面を把握できません。

地図、画像、動画、商品枠、AI Overviewなどが検索結果に表示されれば、同じ順位でもクリックされやすさは変わります。ツールのレポートを見た後は、担当者自身が検索結果を見て、数字が示す状態と実際の画面を照らし合わせましょう。

数字・検索画面・顧客の反応を照合する

当社では、SEOツールの数字だけで結論を出さず、次の順序で状況を確かめます。

確認する層 見るもの 判断すること
1. 数字 Search Console、GA4、SEOツール どこで変化が起きた可能性があるか
2. 画面 実際の検索結果、自社ページ、競合ページ 検索ユーザーが何を見て、何を選べる状態か
3. 顧客の反応 問い合わせ内容、商談、営業担当者の声 事業につながる変化があったか

SEOツールは、1層目の調査範囲を広げ、原因の候補を見つけるために役立ちます。2層目と3層目を確認するのは担当者です。3つの層が同じ方向を示しているかを見て、次の施策を選びます。

外部SEOツールの前にSearch ConsoleとGA4を使い切る

自社サイトの状態を把握したい場合は、外部SEOツールの無料版を渡り歩くより、Google Search ConsoleとGA4を先に使いましょう。

ツール 自社サイトで確認すること
Google Search Console 検索クエリ、表示回数、クリック、平均掲載順位、ページ別の検索実績、インデックス登録やクロールの問題
GA4 流入後に閲覧されたページ、回遊、イベント、問い合わせまでの動き、流入元別の成果

さらに、実際の検索結果、自社ページ、問い合わせ内容、営業担当者の反応を見ます。自社が直接取得できるデータと現場の反応を確認しないまま、外部ツールの推定値を増やしても、担当者は次の施策を選べません。

Moz、Ahrefs、Majesticの無料機能は、利用回数、表示行数、対象サイトなどが限られています。無料版だけで継続的な競合調査や被リンク監査を行うことは難しいため、主な分析環境としては扱いません。

Search ConsoleとGA4では取得できない競合情報や外部リンク情報が必要になった場合に、有料ツールを検討します。

有料契約を検討しやすい状態

  • 毎月、多数のキーワードや競合サイトを調べている
  • 複数サイトの順位と技術的な問題を継続して追いたい
  • 競合サイトの流入キーワードやコンテンツを詳しく調べたい
  • 被リンクの増減やリンク元の質を継続して見たい
  • CSV出力、API、レポート共有が必要
  • 手作業の調査時間が、利用料金を上回っている

契約を急がなくてもよい状態

  • 調べたい問題が決まっていない
  • 担当者と確認頻度が決まっていない
  • 数字を見た後に実行する施策がない
  • Search ConsoleやGA4をほとんど使っていない
  • レポートを外部会社から受け取るだけになっている

有料ツールを契約する目的は、数字を増やすことではありません。担当者が必要な判断を早く行い、施策を実行し、結果を確かめられる状態を作ることです。

ツールの数字を判断材料にするときの注意点

異なる製品の独自指標を直接比べない

MozのDA、AhrefsのDR、MajesticのTrust Flowは、名称も計算方法も異なります。

これらは、Googleが検索順位の決定に使う共通スコアではありません。各社が独自に収集したデータを、各社の計算方法で数値にした指標です。例えば、AhrefsのDRは、ドメインの被リンクプロフィールの強さを相対的に示します。コンテンツの品質、検索意図との一致、問い合わせへの貢献までを評価する指標ではありません。

次のような比較は避けましょう。

  • DAが30でDRが25だから、Mozの評価の方が高い
  • Trust Flowが下がったから、Googleの評価も下がった
  • 被リンク検出数が多い製品ほど、精度が高い

比較する場合は、同じ製品の中で、自社と同業の競合、または同じサイトの過去データを見ます。

当社のPodcast「競合調査ツールの数字、信じて大丈夫ですか?データに振り回されないWeb解析」では、AhrefsのUR・DR・AR、推定オーガニックトラフィック、CPCなどを例に、ツールの数字との付き合い方を扱っています。要点は次の通りです。

  • UR・DR・ARなどは、ツールが対象とする一部の情報を数値にした指標
  • 競合サイトの推定流入やCPCは、実測値ではなく推定値
  • 自社サイトでは、Search Console、アクセス解析、広告管理画面などの一次データを優先する
  • ツールの数値だけで勝ち負けや施策を決めず、実際の検索結果、競合サイト、問い合わせ内容も見る

短く確認したい方は、SEO競合調査ツールの数字はどこまで信じて良いのでしょうか?もご覧ください。

被リンク数だけでリンクの価値を判断しない

同じサイトから大量のリンクがあっても、ナビゲーション、フッター、サイト共通部分から繰り返し出ている場合があります。

担当者は、次の点も確認してください。

  • いくつの参照ドメインからリンクされているか
  • 自社の事業と関連するページからリンクされているか
  • 本文中の編集上のリンクか、リンク集や共通部分のリンクか
  • リンク元ページが現在も公開されているか
  • リンクを通じて人が訪れているか
  • 自社名やサービスが、どの文脈で紹介されているか

この用途では、MajesticのLink ContextやTopical Trust Flow、MozとAhrefsの被リンクレポートが判断材料になります。

データが少ない場合は判断の確度を分ける

中小企業のサイトでは、検索流入や問い合わせ件数が少なく、短期間では結論を出せないことがあります。

判断の確度 状態 進め方
高い 十分な期間と件数があり、ツールの数字と現場の反応が一致する 施策を採用し、対象範囲を広げる
中くらい 数字は少ないが、複数の情報が同じ変化を示す 小さく継続し、追加データを集める
低い 数字が少なく、現場の反応も分からない 結論を急がず、検証期間を延ばす
保留 ツールの数字と問い合わせ・商談の反応が食い違う 計測設定、検索結果、問い合わせ内容を見直す

少ないデータを扱う手順は、Webサイト改善施策の進め方:仮説、実行、GA4での効果検証まででも扱っています。

SEOツール導入前のチェックリスト

次の点を説明できない場合は、有料契約の前に利用目的を見直すことをお勧めします。

  • どの指標がどういう意味か分かっている
  • 見るべきタイミングと間隔が分かっている
  • 比較すべき競合が明確に分かっている
  • 自社がどのようなクエリ(キーワード)で露出すべきか分かっている
  • 数字次第でどう動くべきかの大まかなイメージがある
  • Search Consoleなど公式ツールとの数値の違いが分かっている
  • 費用対効果を踏まえた上で検討している

Moz・Ahrefs・Majesticについてよくある質問

Mozとは何ですか?

Mozは、キーワード調査、順位追跡、サイトクロール、競合調査、被リンク調査、AI検索での可視性などを扱うSEOサービスです。総合型のMoz Proと、被リンクを調べるLink Explorerなどがあります。

Mozを無料で使えますか?

無料のMoz Communityアカウントで、Keyword Explorer、Link Explorer、MozBarなどの一部機能を利用できます。Link Explorerは、2026年7月30日時点で月10クエリ、1クエリ50行です。継続的な順位追跡やサイトクロールには、Moz Proを検討します。

Domain Authorityが高ければGoogleで上位表示できますか?

Domain AuthorityはMozの独自指標であり、Googleの検索順位を直接表す数値ではありません。同じ市場の競合サイトや、自社サイトの過去データと比べるための判断材料にします。実際の順位、表示回数、クリック、問い合わせも合わせて確認してください。

MozとAhrefsはどちらがよいですか?

一律には決まりません。キーワード、競合、サイト監査、被リンクなど、重複する機能が多いためです。同じサイトを両製品で調べ、取得できるデータ、上限、履歴、操作方法、料金を比べてください。

MajesticはMozやAhrefsと何が違いますか?

Majesticは、Trust Flow、Citation Flow、Topical Trust Flow、Link Context、Fresh/Historic Indexなど、リンクデータに関する独自指標と機能を公開しています。ただし、被リンク調査そのものはMozやAhrefsにもあり、用途を完全に分けられるわけではありません。各社のデータベースと指標の定義を区別して使います。

3製品をすべて契約する必要がありますか?

最初から3製品を契約する必要はありません。まずSearch ConsoleとGA4で自社サイトを確認し、外部ツールでしか取得できない競合情報や被リンク情報が必要かを判断します。複数製品の併用は、異なるデータベースを照合する必要がある場合に検討します。

被リンク数が製品ごとに違うのはなぜですか?

各社が独自のクローラー、データベース、更新周期、重複処理を使っているためです。被リンク数の多さだけでは、データの新しさや利用目的への適合性を判断できません。

まとめ

Moz、Ahrefs、Majesticには、被リンク調査や競合調査など重複する機能が多くあります。そのため、機能名だけを基に3製品の用途を分けることはできません。

比較するときは、データベース、更新時期、独自指標の定義、取得上限、履歴、出力方法、料金を確認します。異なる製品の独自指標や被リンク数を、同じ物差しとして直接比べないことも重要です。

SEOツールは、契約しただけでは成果につながりません。ツールの数字を、実際の検索結果や問い合わせ内容と照らし合わせ、担当者が次の施策を選ぶ必要があります。

まず、Google Search ConsoleとGA4を使い、自社サイトの実測値を確認しましょう。競合サイトの推定流入や被リンクなど、自社では取得できない情報が必要になった場合に、有料の外部ツールを比較します。無料版は利用範囲が限られるため、継続運用の代わりにはなりません。

現在の当社は、外部ツールの画面を日常的に使うのではなく、自社ツールからDataForSEOのデータを取得しています。どの経路を選ぶ場合でも、外部データは推定や独自指標を含みます。Googleの一次データや現場の反応と区別して使うことが重要です。

当社は、2012年からAhrefsを利用し、Open Site ExplorerのAPIを使った自社ツールも開発するなど、SEOツールの変化を長く見てきました。その経験からお伝えできるのは、「この製品を選べば正解」という答えではありません。どのツールでも、指標の意味を理解し、必要なデータを選び、施策と検証へつなげられるかが重要です。

サイト全体の問題をどこから見つけるかは、Webサイトの問題発見ガイドでも扱っています。

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