配信日:2023年2月10日
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング
代表取締役 中山陽平
URL:https://roundup-inc.co.jp/
みなさんこんにちは、ラウンドナップWebコンサルティングの中山です。
雪が降っておりますね。畑と屋根は真っ白な埼玉県南部でございます。
四季があることで私たちは時間軸の変化を否応がなしに感じます。一説によると四季のない地域、例えば熱帯地方などは時の概念が薄い文化もあるとのこと。雨季と乾季だけなどですね。
確かに一年中同じ風景と気候の世界では、サイクルは日が昇って落ちてまた昇るだけなのかもしれません。私たちが思っている上にこの世界の出来事に対する解釈は、人それぞれ違っているのかもしれません。
さてこの辺りから本題に入っていきます。
ChatGPTなどチャットAIは忙しい動きが続くが…
最近はChatAI周りが忙しいですね。ニュース性が高いからだと思います。これに対して中小企業・小規模事業者はどう向き合っていくべきか?という内容です。
AI系の話題や用語が多くなりますが、特に経営者の方は検索しながらでも追いかけて頂けると、読み終わった後見え方が変わってくるのではと思います。
良い意味で期待しすぎない方が良い、役に立ったら良いなくらいで
Chat系AIについては、まだ議論をする段階に無いです。精度うんぬんではなく「我々の向き合い方」がまだ整ってないからです。クリティカルでは無いことに使われながら、フィードバックを受けて使い所を整えつつ精度を上げていく段階です。
良い意味で期待しすぎない方が良いです、役に立ったら良いなくらいでニュースなどを見ることをお勧めします。
…
Googleも、Bingがゲームチェンジをしかけてきた関係で、恐らく株主周りや社内の圧力でやらざるを得なくなったのだと思いますが、そもそもGoogleは出したくなかったんだと思います。
なぜなら、ずっと裏で実験していて「まだ時期尚早」と考えていないとこのスピードで出してこれないからです。そんなパパッと出せるもんではないですから。
それに今話題性が高すぎます。「今から面白いことを言うぞ!」と同じで期待値が今とても高いですから。結果的にその精度の問題でGoogleの株価は先日大きく下落しました。期待が高すぎたんです。
最近の流れは、ビジネスや人の熱量で歪んでいるように思います。
例えば、既にAIによる検索を実装しているneevaAIはもともと「広告無し」で売り込みをしていた検索エンジンです、全然理念として関係ないところなんです、要は話題作りですよね。
チャットAIの話は、この辺差っ引いて考えた方がいい…です。
ツールとして使うのは便利なので、どんどん使った方が良いです。私もよく使います。
チャットAI導入でGoogle経由の流入はどう変わるのか?
GoogleのBardがどのような物になるのかまだ分からないので、あくまで推測になります。恐らくGoogleとしては、Bingのように「何はともあれチャットボットAIを使ってくれ!」というインターフェイスにはしないでしょう。
ビジネス面では売上の軸である広告面が激減しますし、コンテンツ作成者のモチベーションを大きく下げるのはGoogleとして非常にまずいからです。
この辺りはTwitterのスレッドを見て頂ければと思います、長いので。
Bingプレビュー触れていないので動画で見てみる。これが正しい?https://t.co/WR7RjoR7Wg
ChatGPTでもそうだけれど、回答が出てくるまでの時間はかなり体験に影響しそう
しかしどうも、全部がchatbotに代替されるとは思えないんですよね、頭が古いのだろうか
— 中山陽平|中小企業特化Webコンサルタント (株Roundup代表取締役) (@b_gone) February 8, 2023
我々は「速く答えが欲しい」と思いつつも、答えにたどり着く快感も含めて検索をしていたと思うんです。チャットAIはその辺奪いますから。
Googleもその辺りは分かっているでしょう。なので、今のアンサーボックスのように、検索要素のひとつとして出してくると思います。それがどれくらいの面を取るかは社内政治ではと。
サーチアライアンスチームと広告チーム全然別みたいなので。
というところを前提とした場合、恐らくそこまで変わらないと推測しています。
対話調になるから、文章のクエリが増えて検索数が変わると言う意見もありますが、どうでしょうね?私は疑問です。
今Googleで普段単語で検索することを文章で検索しても、そんなに結果変わらないと思うんですよ
なぜなら、文章クエリや口語体対策についてはアルゴリズムの中でBERTやNLP関連のチューニングですでにGoogleは鍛えてきてるからです。
仮にアンサーボックスと同じように上から「Chat式」「今まで通りの自然検索のリスト」が並ぶ形になるなら、多少CTR落ちるくらいではないでしょうか。BingのようにPCでは右サイドバーに出る形ならほぼほぼ影響ないんじゃないかと思います。
チャット回答に出典がでるならそこの攻略は重要かもしれない
まだ、最終的にChatGPTのように出典が出ない形なのか、YOU(https://you.com/)のように出典が出るのかは分かりません。出典が出るとは?という方は先ほどのYOUで検索してみてください。
以下の画像の様な感じです。
クエリによると思いますが、ある程度はチャットボット検索使われると思いますので、ここの対策は必要でしょう。ただ現状まだ分かりませんね、どれがでるか。恐らくGoogleならアンサーボックスとほぼ同じではないでしょうか(推測)
アンサーボックスに出る条件は明確ではありませんが、端的には「必要な情報とそれと繋がるトピックスに関する情報が分かりやすく網羅され、冗長ではなくまとまっている」でしょうか。
どれくらいのクリック率が出るかは分かりませんし、そもそも引用元や出典が出ない可能性も高いですので、この辺は様子見ではあります
それ以外は様子見で充分、ただし触らないのはNG
まだGoogleがどう出るか分かりません。チャットAIのある種宿命である「間違った回答を出す事がある問題」は解決がかなり難しいようです。ChatGPTのようにインフラ化していないツールであれば許容されますが、Googleはインフラなので難しいでしょう。
なので、どう転ぶか全然分かりません。ユーザーの熱が冷める可能性もあります。AIの発展に水を差す形になる可能性もあります。
大事なのは、今の色々な情報に惑わされないことです。SNS中心に「n=1(発信者の個人体験)」がたくさんありますが、基本スルーで良いです。基本 n=”1の発言は「意見」であって「事例」ではないと思った方が良いです。
特に今できることもありません。あるとすれば「自分で触ること」だけです。ChatGPT、StableDiffusion/MidJourney、Whisperなどなど、触るだけで情報に対する取捨選択のレベルは大きく上がります。
恐らく怪しいツールやセミナーや教材は増えます。それにひっかからないためにも、まずは触ってみること、その上でフラットに静観することをお勧めします。
過熱気味なので。
ではでは今回は以上です。