配信日:2011年12月8日
ちょっと家庭の事情でご無沙汰していました。
さて、今日のメルマガは「競合」についてです。
それも、検索エンジンマーケティング、平たく言えばSEOやSEMの世界での「競合」についてです。
競合を意識されていなかったなら、その大事さをそうでないかたには、ブラッシュアップする方向性をお伝えできると思います。
Yahoo!SiteExplorerの閉鎖はなぜ、あんなに波紋を呼んだのか
少し前の話ですが、YSE(Yahoo Site Explorer)が終了しました。
Yahoo! Site Explorer
http://siteexplorer.search.yahoo.com/index.php
YSEを使ったことはありますか?
YSEにURLを入力すると、そのサイトに対して貼られているリンクが一覧で分かります。
そんな便利なツールです。
それが閉鎖されて、今もまだ混乱が続いています。
なぜでしょうか?
バックリンクの情報なら、GoogleのWebSiteMasterToolや、Yahoo!が移行したBingWebmasterToolでも調べることができます。
何が違うのでしょうか。
何が違うかと言えば、1つ
「自分のサイトではない、他のサイトの情報を調べられなくなった」
これにつきます。
YSE以外では自サイトの情報しか知ることはできない
GoogleのツールもBingのツールも、自分の管理しているサイトの情報しか知ることはできません。
でもYahoo! Site Explorerは違いました。
どこのサイトの情報も見ることができたんです。
そのため、YSEはSEOで上位表示できるか判断するための「競合」の強さを手軽に調べられる唯一のツールとして、とても重宝されていました。
それが急にできなくなったんです。
なので、てんやわんやです。
しかし、”てんやわんや”になっていない人もいます。もしかしたら、あなたもそうかもしれませんね(^_^;)
#違ったらすみません
でもそれは、あまり良くないことかもしれません。
1.すでに見越して手を打ってある
2.あわてて、他の代替手段を探している
3.それほど困っていない
4.そもそも知らなかった
1番がベストで、4番はまずいです。
なぜなら、自サイトのことだけ考えて、競合について考えていなかった、という可能性が高いからです。
競合調査の重要性
リアルでのマーケティングと同様に、WEBマーケティングも「3C」は重要。
・顧客(Customer)
・自社(Company)
・競合(Competitor)
これが、いわゆる3C分析の3要素ですが、意外に3つ目の「競合」を考えることを、忘れてしまう方が少なくありません。
「こういうターゲットはこういうニーズがあるから、
それに対してニーズドリブンで、
こういう打ち出しで売っていくんだ!」
こんな流れで販売戦略を考えられたことはありませんか?
実際に実店舗を出すなら、周囲にどんな店があるかどうかなどを、競合という観点でもシナジー効果という観点でも、チェックするはず。
でもWEBだとそこは意外と忘れられるか軽視されがちです。
恐らく、
・費用が大してかからないし
・競合が誰なのか分かりづらい、よく分からない
なのが大きいでしょう。
確かに分かりづらいですよね。
でも考えなくてはいけないですね。
では、競合をどう捕らえれば良いのか?
これは難しい問題です。
リアルのマーケティングで言えばストマックシェアの相手としてどこまでの業界を視野に入れるのか、という話なので。
最も簡単でおすすめなのは、顧客視点に立って考えること。
1.ターゲット顧客を考えて
2.そのターゲットが検索しそうなキーワードを探す
3.そのキーワードで上位表示されているサービスをリストアップする
これで、競合が見つかります。
そうしたら、その競合がどれくらいバックリンクを持っていて、どれくらい内部SEO対策をしていて、という調査に入ります。
そして、想定しているスパンの中でそこに勝てそうだ、という判断ができれば投資します。
と、そこでYSEの出番だったわけですが…
いまはありません。
そこで、海外で有名な調査サービスをまとめた記事を以前作りました。
YSEが終わった後から想像以上にアクセスが伸びていて驚いています(^_^;)
▼海外で使われているバックリンクチェックツール11+10選|WEB戦略戦術ブログ :
http://www.7korobi8oki.com/strategy/abroad-backlink-check-tool/?ref=ml
私のお勧めはSEOmoz(Open Site Explorer)かMajesticSEOです。
無料体験をどこも用意しているので、ほとんどが英語ですが試してみて下さいね。
#SEOmozなら多少ご案内できるのでお気軽に一報下さい。
競合を見極めないと、参入したはいいけれど、全然投資を回収できないと言う事態に陥ります。
検索エンジンの世界では1ページ目に載らないと意味がありません。
1位である必要はありませんが、10位以内、1ページ目に載らないと意味がありません。
そこに載ることができるか、そのためには先ほどのようなツールは必須です。
その後にも大事な事が
仮に1ページ目に載ったとして、その次は
「前からそこに並んでいる他社に勝てるのか。」
と言う問題があります。
これは50%くらいは先に気づきます。商品性の問題の場合です。
しかし、残りの50%はやってみて気づくことが多いんです。
例えば、気づかなかった大きな参入障壁があったり、あるいはすでに独占状態であったりと過酷なチャレンジャー戦略が必要になることも。
このギャップを避けるためには
「先に該当キーワードでキーワード広告を打ってみる」
ことをお勧めします。
それで、市場の反応が分かるはずです。
問合せが来たら、他社についても聞いてみましょう。
「なぜ弊社にお問い合わせ頂いたのですか?」
この質問は必須です。
パラパラとした内容になりましたが、今回は検索エンジンマーケティング上での競合についてでした。
改めて自社が勝負している領域の再確認と、そこでの競合調査をしてみてくださいね。
何かありましたら、お気軽にメール下さい。
可能な範囲で、何かアドバイスできればと思います。
では、本日はここまでです。
またメールしますね。