第292回:Webマーケティングについてまず「何から」勉強すればいいですか?についてのコンサルとしての回答

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

今回は、「Webマーケティングは何から勉強すればいいですか」という質問に対して、コンサルとしてどう答えるかを整理します。結論から言えば、最初に全体像を薄くさらうことより、今ぶつかっている課題から学ぶ方が、ほとんどの人にとって続きやすく、身につきやすいです。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • Webマーケティングは特別な別世界ではなく、普段のマーケティングの延長として捉えるべきだと分かる。
  • ほとんどの人は全体像からではなく、目の前の課題から学ぶ方が効率的です。
  • 学ぶ人が自走型か、個別指導が必要な型かを見極めると、育成の進め方がぶれにくいと分かる。
  • 実際の現場と一緒に学び、失敗を隠さなくてよい環境を作ることで、結果より大きな資産が残ると見えてくる。

何から学ぶかは目の前の課題で決める

「まず全体像を知りたい」という気持ちは自然です。ただ、その進め方が合う人はかなり限られます。多くの人にとっては、いま困っていることから入る方がはるかに現実的です。

Webマーケティングを特別視しすぎない

そもそもWebマーケティングは、マーケティング全体の中でWebを使う部分を切り出したものに近い話です。Webだけが完全に別の世界として存在しているわけではありません。だから、最初から巨大な専門分野として構えすぎると、それだけで学習のハードルが上がってしまうんですよね。

困りごとが出た瞬間が学びどき

ホームページのアクセスが伸びないなら検索流入やSEOを学べばよいし、アクセス解析を見ても何が何だか分からないなら、その時点でアクセス解析の本や解説を読めばよい。実際に物を買ってみる、Web上で人がどう動くかを体感してみる、という学びも同じです。課題が見えている時の方が、知識は頭に入りやすくなります。

学び方は人によって変わる

勉強の進め方は、内容だけでなく、その人の特性で変える必要があります。ここを一緒くたにすると、教える側も教わる側もつらくなります。

放っておいても掘る人はごく少数

Webのことが大好きで、放っておいても本を読み、情報を集め、試したくて仕方ない人はいます。ただ、そういう人は少数です。そういう人なら、全体像から入っても苦ではありませんし、自学自習でもどんどん進められます。

大半の人にはモチベーションの設計が要る

一方で、多くの人は目の前に意味のある課題がないと動きにくいものです。世の中の入門書は、知りたいという前提がすでにある人向けに作られていることが多いので、モチベーションが立ち上がっていない人にいきなり渡しても、読んだだけで終わりがちです。学ぶ対象より先に、なぜ今それを学ぶのかを作る必要があります。

座学だけでは身につかない

学習を前に進めるには、知識を入れるだけでは足りません。実際の施策と結びつけて、手を動かしながら覚える必要があります。

実際の施策とセットで覚える

自社サイトを少し触らせるのが不安なら、サブサイトを作る、一つのサービスだけ切り出して任せる、あるいは別の実験用サイトで試す、といったやり方でも構いません。大事なのは、数字が動く現場と一緒に学ぶことです。アクセス解析の本も、実際に見て困った後の方が何倍も役に立ちます。

個別指導モデルが効く場面

社内に詳しい先輩がいれば理想ですが、いないなら外部でも構いません。分からない時に質問できて、方向修正してくれる人がいると、成長はかなり早くなります。Webの世界は、自分一人で延々と座学を積むより、実際の現場の横に家庭教師のような支えを置いた方が進みやすい場面が多いです。

失敗を許す環境が成長を決める

ここを外すと、どんな研修や本を入れても育ちません。特に管理する側が持つ前提が重要です。

一発で当たる前提を捨てる

Web施策は、ベテランでも一発で当たるとは限りません。違いが出るのは、軌道修正の速さと、最終的に目的地へたどり着く確率です。初心者なら、なおさら最初に外して当然です。そこを許容しないと、挑戦そのものがなくなります。

縮こまりと隠蔽を防ぐ

失敗が許されない空気になると、人は無難なことしかやらなくなるか、悪い数字を隠したり言い訳を始めたりします。そうなると、会社は正しい情報を取れません。作業だけを終わらせることに意識が寄って、目的や目標からも離れてしまうんですよね。こうした状態は、担当者個人の問題というより、管理する側の環境づくりの問題として見るべきです。

会社に残るのは結果よりプロセス

もちろん結果は必要です。ただ、長い目で見ると、より大きな資産になるのは試行錯誤の過程です。

試行錯誤の蓄積が営業資産になる

どんな課題に対して、何を考え、何を試し、どう修正したのか。このプロセスが会社の中に残ったままと、次に似た問題が出た時に再現できます。Web活用や営業の強さは、単発の成功よりも、こうした過程をどれだけ社内にためられるかで決まってきます。

まとめ:最初に覚えるべきは全体像より学び方

「何から勉強すればいいか」という問いに対する答えは、まず全体像ではありません。いま何に困っているのかをはっきりさせ、その課題に必要なことから学び始めることです。そのうえで、学ぶ人が自走型か、伴走が必要な型かを見極め、実際の現場と一緒に前へ進める形を作ることが大切です。

そして、失敗を責めるのではなく、修正しながら進む前提を共有すること。そこで生まれたプロセスを会社の資産として残していくこと。ここまでできると、Webマーケティングの学習は単なる勉強ではなく、現場で効く力に変わっていきます。

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