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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- SEOとWeb広告を両方扱うときに見落としやすい違いが分かる
- ノウハウの差だけでなく、実際の現場の進め方そのものが違う理由を整理できる
- 自分や自社がどちらに向いているかを考える視点を持てる
SEOもWeb広告も、Webマーケティングの中では中核になる施策です。片方だけではなく両方使えるようになりたい、あるいは今までやっていなかった方にも広げたい。そう考えるのは自然ですし、実際その価値も大きいものです。
ただ、実際にはここでつまずくことが少なくありません。そしてその理由として挙がりやすいのが、知識やノウハウが違うからという説明です。もちろんそれも事実ですが、今回の話の中心はそこではありません。もっと現場に近い、仕事の進め方の違いです。
優劣ではなく、どちらも必要な施策
まず前提として、SEOと広告に優劣はありません。どちらも使う価値があり、どちらかだけが今後残るという話でもありません。顧客理解や競合理解、訴求の設計、改善を回す発想といった土台は、両方に共通しています。
一方で、結果が出るまでの速度や、コストのかかり方、掲載面の広さなどは違います。SEOは成果が見えるまで時間がかかりやすく、広告は設定変更の反映が早い。そうした違いはよく知られています。
ただ、私が今回強調しているのは、そうした表面的な違いよりも、実際のオペレーションの差です。ここを見落とすと、学び始めたあとに思った以上のズレが出ます。
大きな違いはお客さんをどれだけ巻き込むか
SEOでは、今やコンテンツが中心にあります。テクニカルな改善も重要ですが、それだけで伸ばせる範囲には限界があります。より成果を出そうとすると、実際の現場情報、顧客接点、社内に蓄積された知見をどう引き出すかが重要になります。
その結果、SEOの仕事は自然とお客さんを巻き込む割合が高くなります。営業資料を見せてもらう、現場での説明を録音させてもらう、写真を撮ってもらう、実際のやり取りを確認する。こうした調整が増えるため、単に自分の手元で完結する仕事ではなくなっていきます。
一方で広告は、もちろんランディングページやサイト改善に関わることはありますが、全体像の了承が取れたあとは、運用側の裁量で回しやすい部分が比較的大きい。中小企業の現場では特にその傾向があります。ここが実際の現場の感触として大きく違うところです。
SEOが止まりやすい理由
この違いを理解していないと、特に広告側からSEOに入ったときに苦労しやすくなります。セオリー通りに「これが必要です」「あれをください」と依頼しても、お客さんが動かなければ次に進みません。定例までに数字も変わらず、報告できることも少ない。そんな停滞が起きやすいのです。
SEOは、施策を知っているだけでは足りません。お客さんの協力やモチベーションをどう引き出すかまで含めて仕事になります。つまり、コミュニケーション設計そのものが成果に直結しやすい施策です。
逆にSEO側の人が広告へ行くと、自由度の高さに戸惑うこともあります。細かく確認を取りながら進める前提で育っていると、裁量を持って高速に回す感覚が最初はつかみにくい。このすれ違いも、ノウハウより前にある前提の違いと言えます。
E-E-A-Tがさらに巻き込みを強める
この傾向を強めているのが、Googleが重視する専門性、権威性、信頼性、そして経験です。誰が、なぜ、どうやって語っているのか。そうした文脈が評価されるほど、社外の人が表面だけ整えても限界が出ます。
独自体験を含む情報を出そうとすると、事業の中にいる人、顧客と接している人、実際に支援や施工や提案をしている人を巻き込まざるを得ません。SEOはこの方向に強く引っ張られているため、ますますお客さんまたの仕事になりやすいわけです。
ここを理解していれば、SEOを始めるときに必要なのは勉強だけではないと分かります。社内外の人をどう動かすか、どう協力してもらうかまで含めた準備が必要です。
向き不向きを考えるヒント
この違いは、どちらを学ぶか、どちらを強みにするかを考える材料にもなります。中の人と一緒に伴走し、現場の情報を引き出しながら形にしていくのが好きなら、SEOは相性がよいかもしれません。反対に、データを見ながらスピード感を持って改善を回す方がしっくりくるなら、広告の方が向く場合があります。
もちろん両方できるのが理想ですが、入り口として自分の性質に合う方を知っておくのは有効です。
まとめ:違うのは知識だけではない
SEOとWeb広告の違いは、単なるノウハウやテクニックの差だけではありません。特にSEOは、お客さんの協力を引き出し、現場の情報を一緒に掘り起こしていく仕事としての側面が強くなっています。
両方に挑戦したいなら、このオペレーションの違いを先に理解しておくことが大切です。それだけでも、学び方も準備の仕方も、かなり現実に合ったものになります。
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