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トランスクリプション
こんにちは、WEB戦略ラウンドナップの中山です。
“above the fold”(アバブ・ザ・フォールド)は、ファーストビューとも呼ばれます。
ブラウザの画面を開いた時に、スクロールせずに見られる範囲のことです。
“above the fold”を考えることは、マーケティングの様々な面で非常に大事です。
最も大切なのは、ユーザビリティの観点からです。
そして、そこから繋がる、コンバージョンレート(平たく言うと、WEBサイトの”効果”)の観点からです。
一般的にユーザは、ページを開いてから約3秒程度で、そのページの価値を判断すると言われているんですね。
では、「価値を判断する」とはなんでしょうか。
それは、一般的に3つの段階に分かれます。
1つめは「ここは何を扱っているサイトなのか?」
2つめは「ここは自分にとって、意味がある、関係あるサイトなのか?」
3つめは「ここは信頼出来るサイトなのか?」
これをクリアしてはじめて、読み始めてもらえます。
読み始めてもらえなければ、すぐに「戻る」ボタンを押して戻ってしまう、つまり「離脱(Exit)」ないし「直帰(Bounce)」という状態になってしまう。
そうなれば、決してそこからビジネスゴールには結びつかないですよね。
“above the fold” が大切なのは、そのためです。
最初にブラウザであなたのページを開いた時に、先ほどの3項目
「ここは何を扱っているサイトなのか?」
「ここは自分にとって、意味がある、関係あるサイトなのか?」
「ここは信頼出来るサイトなのか?」
にを伝えなくてはいけないということは、それをAboveTheFoldにつめ込まなければ、ならないということだからです。
これで、AboveTheFoldを意識してページのレイアウトやデザインを作成することがとても大切だということが、分かっていただけたのではないかと思います。
“above the fold” のサイズには諸説紛紛ありますが、Googleが提供している「ブラウザーウィンドウ」というツールを見るとイメージが湧きます。
- できれば;幅900px×高さ500px
- 少なくとも幅1050px×高さ600px
位を目安にするといいかなと思います。
実際、このファーストビューの デザインやレイアウト変更は、コンバージョン率に非常に大きな影響を与えますので、注意を払いながら最適化を行うことをおすすめします。
その際に便利なツールとしては、先ほどのGoogleの「ブラウザーウィンドウ」
また、Chromeの機能拡張でWindowResizerというものがあり、これはある特定のサイズにウィンドウの
大きさを変更してくれます。
これをつかって、あなたのブラウザのウィンドウを、実際のユーザの環境に合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。恐らく、その狭さに驚くと思います。一般的に、IT系の方は大きなモニタを使っているので。
では、”above the fold“ については以上です。
WEBコンサルティングオフィスBeginToGoneの中山がお送りしました。
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- 第2回「Above The Fold」- 最初にユーザの目に入る、いわばお店の入り口
- 第3回「Affiliate」- 魅惑のアフィリエイト、その戦術
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