今すぐPodcastを聞く
こちらのプレイヤーからお聞き下さい(iTunesでの配信は、新番組開始のため、終了致しました)
※2012年・2013年頃配信のPodcastです。時代性をご理解の上ご視聴下さい。
トランスクリプション
こんにちは、WEB戦略ラウンドナップの中山です。
今回は「buzzword」についてです。buzzwordsとは、いわゆる流行語のことです。
新しい言葉が常に生まれている
WEBマーケティングはもちろん、マーケティング界隈では、常に新しい言葉が生まれています。
なぜ新しい言葉が生まれるかというと、新しいものができれば新しい言葉が必要になるからです。
バズワードについては、特段これ以上特別な説明はありません。
大切なこと
ただ、バズワードについて本当に大切なのは「その永続性や賞味期限、意図を考えること」そしてそれを通じて「その単語は追いかける価値があるかどうか考える」ことです。
言い換えると「バズワードから脱皮できるかどうか」の判断が大事です。
新しい言葉は常に自然と生まれるものではありません。
ファッションの流行が2年前にすでに決定しているように、意図して作られた言葉もあります。
それは、新しい言葉をプロモーションして、そしてその言葉が一般的な言葉になっていけば、発信元として大きなオーソリティが得られるからです。
なので、場合によっては、半ば強引に無理矢理な言葉をはやらせようとする事があります。
同じ目的で、何かのサービスを大きく取り上げて、その情報の第一人者として先行者利益を得ようという戦略は、WEB界隈ではよく見られる光景です。
従いまして、ここで大切なのは、そのバズワードが
- 本当にこれから使われるものなのか、言い換えると永続的なものなのか
- 一時的に使われて、いつかは消えて行くものなのか、言い換えると「しぶき」の様なものなのか
です。
ここの判断を誤ると、いわゆる「踊らされた」状況になり、そのバズワードの寿命が終えるとともに、その言葉に沿って行ってきた策が、無駄になってしまうこともあります。
判断の仕方
では、どうやって正しく判断するのがよいのでしょうか。
それには2つのポイントがあります。
1つは、「すぐには乗らず、周りの情報をきちんと把握すること」
「周りの企業が興味を示しているか?」ということや「特定のメディアだけがその言葉を使っていないか?」など、疑問を持って情報収集をしてみて下さい。
特定のメディアや、キーマンがひたすらに持ち上げている場合、それはプロモーションの意図が少なからずある、と考えることをお勧めします。
ただ、その結果としてそれがスタンダードになることもあるので、一概にそれが悪いとは言えません。
わかりづらかった概念に名前をつけて分かりやすくすることは、とても大切なこと、価値のあることだからです。
2つめは「自分の経験に照らし合わせて、真っ白な頭で考える事」
権威のある人や、大手メディアが発信していると、どうしても「きっと正しいのだろう」と考えがちですが、そこで考えるのをやめるのではなく、まずご自身の中で咀嚼することが大切です。
例えば一時はやった「リードナーチャリング」という言葉がありますが、これは昔からマーケティングで言われていた「見込み客育成」「見込み客フォロー」と同じです。
英語にすると新しいものに感じますが、実際は昔からあるもので、新たに名前をつける必要は本当はないはず。
しかし、新しい言葉を使ったほうが人々の興味を引き付けやすいので、その言葉をあえて使ってくるんです。
営業経験があれば、「あれ、これ結局、4ステップマーケティングで言う、見込み客フォローじゃないか?」と気づけるのではないでしょうか。そうすれば、今までの見込み客フォローの延長として、いいとこ取りすればいいかな、といった判断ができます。
このように、バズワードは、それが今後永続的、中長期的に続いていく言葉なのか、それとも一時的な言葉なのかをきちんと把握することが大切です。言い換えると「バズワードから脱皮できるかどうか」の判断が大事です。
そこを考慮に入れた上で、新しい言葉に接して見ることをお勧め致します。
それでは、「Buzzword」については以上です。
その他のバックナンバー
- 第1回「A/B testing」- AとB、より良いやりかたはどちらか?を知る
- 第2回「Above The Fold」- 最初にユーザの目に入る、いわばお店の入り口
- 第3回「Affiliate」- 魅惑のアフィリエイト、その戦術
- 第4回「AutoResponder」- 自動返信メールの密かな重要性
- 第5回「Blogroll」- サイドバーから貼られたリンクリストの有用性
- 第6回「BounceRate」- サイトの良し悪しを測る大事な指標
- 第7回「buzzword」- バズワードは、意図的なものかそうでないのか、追いかける価値があるかの判断が大切
- 第8回「Banner Blideness」- 今もまだバナーブラインドネスという概念は正しい?
- 第9回「Call To Action」- 要所要所で買い手を動かす案内役
- 第10回「Click Through Rate(CTR)」- 重要だが注意すべき指標の1つ
- 第11回「contextual advertising」- インタレストマッチ・コンテキストマッチとは
- 第12回「コメントスパム」- 知らないうちに片棒を担がないようにご用心
- 第13回「Conversiont Rate」- マーケティングのマイルストーン指標
- 第14回「cost per acquisition(CPA)」- 獲得費用対効果という指標
- 第15回「Deeplink(ディープリンク)」- アクセス者の動きの変化
- 第16回「Description」- 検索エンジンからの集客で大事なポイント
- 第17回「Doorway Page」- ドアウェイページ
- 第18回「ExitRate」- 離脱率…直帰率は違う指標
- 第19回「favicon」- 枯れた技術だからこそ重要な存在
- 【第20回:コラム】検索結果に著者情報が出たことの意味とは?
- 第21回「Freemium」- フリーミアムという言葉の意味とは
- 【TOPICS】ベネッセ『いぬの気持ち』から盗むべき凄いところ
- 第22回「FirstView」- ファーストビュー、最初の挨拶
- 第23回「Geo Targeting(ジオターゲティング)」- モバイルは有望、PCはなかなか難しい
- 第24回「Guest Blogging(ゲストブロギング)」- ブランド構築の早道。しかし日本ではまだ…
- 第25回「HeatMap(ヒートマップ)」- 分かりやすいが正確性には要注意
- 第26回「inbound link(インバウンドリンク)」- 被リンクやバックリンクと同義語
- 【コラム】SNSでシェアされやすいコンテンツを作るには?12のチップス
- 第27回「KeywordDensity」- キーワード出現頻度の今
- 第28回「Keyword Tag」- もはや設定する意味はないかもしれない
- 第29回「LinkBeit」- リンクを集めるコンテンツを作るときに気をつけるべき事
- Appleのスティーブ・ジョブズ氏の「20のライフレッスン」by Mashable
- 第31回「Meta Tag(メタタグ)」とは?
- 第33回:GoogleAnalyticsの(not set)と(not provide)の違いとは?