今すぐPodcastを聞く
こちらのプレイヤーからお聞き下さい(iTunesでの配信は、新番組開始のため、終了致しました)
※2012年・2013年頃配信のPodcastです。時代性をご理解の上ご視聴下さい。
トランスクリプション
「First View(ファーストビュー)」についてです。
ファーストビューとは、WEBページをアクセス者が開いたときに、ブラウザの一画面でスクロールなしに見られる範囲のことです。別の言い方では「Above The Hold」とも呼ばれます。
Above The hold、つまりファーストビューの定義については以前このPodcastで解説しましたので、そちらをご覧下さい。第2回ですね。
大事な部分だけおさらいをしますと、ファーストビューのサイズは諸説紛紛ありますが、Googleが提供している「ブラウザーウィンドウ」というツールを見ると。
できれば;幅900px×高さ500px
少なくとも幅1050px×高さ600px
位が目安だということ。
そしてそのスペースで「ここは何を扱っているサイトなのか?」「ここは自分にとって、意味がある、関係あるサイトなのか?」「ここは信頼出来るサイトなのか?」を伝えなくてはいけないと言うこと。この2点が曖昧になっている方は、第2回をこの後すぐ確認してみて下さい。発見があると思います。
スマートフォンサイトのファーストビュー
今回は追加で、スマートフォンのファーストビューについてお伝えしたいと思います。
スマートフォンは横幅がPCに比べて非常に狭く、また画面も小さいため、気を遣う必要があります。
まずそもそも、自社サイトをスマートフォンで見たことの無い方はこの後ぜひ見てみて下さい。
…
PCサイトがそのまま出ていたでしょうか?
その場合はかなり見づらいページになっているはずです。もちろん拡大すれば読むことはできますが、横にスクロールしながら読むというのは、かなり面倒です。また、回線速度がPCに比べれば遅いので、画像の読み込み時間もかなり時間がかかります。
さらに、リンクを指先でクリックしたときに、まちがって他のリンクをクリックしてしまうと言うこともおきがちです。これはかなりユーザにとってはストレスのようです。それだけでサイトを去ってしまう人もいます。
スマートフォンを横にして見れば、横幅が広いのでそれほど縮小されずに見えるからいいだろうという声も伺いますが、そんなことはありません。そもそもスマートフォンは横にして使われることは希です。ゲームの時くらいです。また、横にした場合縦がとても狭くなります。もともとが狭い上にアドレスバーなどが出てくるので、さらに狭くなります。
人間は文章を読むとき、一直線にしたまで読んでいくわけではありません。前後を常に見返しながら、話の流れを追いかけていきます。
見返せないのが億劫
画面が縦に狭いと、この「前後を見返す」ことがとてもおっくうになります。一度スマートフォンを横にして長文の記事を読んでみて下さい。
前後を追いかけられないと、なかなかメッセージや内容が頭に入ってこないのでは無いでしょうか。
それだけ縦の幅は相手にメッセージを伝えるという観点で重要であり、なのでスマートフォンを横にする前提にすることはおすすめできません。
縦にしたときに、ピンチインでの拡大を行わずともコンテンツが読め、ナビゲーションが使えることがとても大切です。
そしてその上でPCと同様ファーストビューに必要な情報を詰め込んでいきます。
情報量は恐らく4分の1くらいになるので、メッセージはかなりコアな部分に絞る必要があるでしょう。
情報の接点がどんどんとスマートフォンへ移行しています。「モバイルファースト」という言葉が示すとおり、スマートフォン対応は不可欠です。スマートフォンでのファーストビューを考えると同時に、サイトのスマートフォン対応にも取り組んでみてはいかがでしょうか。それでは「ファーストビュー」については以上です。
その他のバックナンバー
- 第1回「A/B testing」- AとB、より良いやりかたはどちらか?を知る
- 第2回「Above The Fold」- 最初にユーザの目に入る、いわばお店の入り口
- 第3回「Affiliate」- 魅惑のアフィリエイト、その戦術
- 第4回「AutoResponder」- 自動返信メールの密かな重要性
- 第5回「Blogroll」- サイドバーから貼られたリンクリストの有用性
- 第6回「BounceRate」- サイトの良し悪しを測る大事な指標
- 第7回「buzzword」- バズワードは、意図的なものかそうでないのか、追いかける価値があるかの判断が大切
- 第8回「Banner Blideness」- 今もまだバナーブラインドネスという概念は正しい?
- 第9回「Call To Action」- 要所要所で買い手を動かす案内役
- 第10回「Click Through Rate(CTR)」- 重要だが注意すべき指標の1つ
- 第11回「contextual advertising」- インタレストマッチ・コンテキストマッチとは
- 第12回「コメントスパム」- 知らないうちに片棒を担がないようにご用心
- 第13回「Conversiont Rate」- マーケティングのマイルストーン指標
- 第14回「cost per acquisition(CPA)」- 獲得費用対効果という指標
- 第15回「Deeplink(ディープリンク)」- アクセス者の動きの変化
- 第16回「Description」- 検索エンジンからの集客で大事なポイント
- 第17回「Doorway Page」- ドアウェイページ
- 第18回「ExitRate」- 離脱率…直帰率は違う指標
- 第19回「favicon」- 枯れた技術だからこそ重要な存在
- 【第20回:コラム】検索結果に著者情報が出たことの意味とは?
- 第21回「Freemium」- フリーミアムという言葉の意味とは
- 【TOPICS】ベネッセ『いぬの気持ち』から盗むべき凄いところ
- 第22回「FirstView」- ファーストビュー、最初の挨拶
- 第23回「Geo Targeting(ジオターゲティング)」- モバイルは有望、PCはなかなか難しい
- 第24回「Guest Blogging(ゲストブロギング)」- ブランド構築の早道。しかし日本ではまだ…
- 第25回「HeatMap(ヒートマップ)」- 分かりやすいが正確性には要注意
- 第26回「inbound link(インバウンドリンク)」- 被リンクやバックリンクと同義語
- 【コラム】SNSでシェアされやすいコンテンツを作るには?12のチップス
- 第27回「KeywordDensity」- キーワード出現頻度の今
- 第28回「Keyword Tag」- もはや設定する意味はないかもしれない
- 第29回「LinkBeit」- リンクを集めるコンテンツを作るときに気をつけるべき事
- Appleのスティーブ・ジョブズ氏の「20のライフレッスン」by Mashable
- 第31回「Meta Tag(メタタグ)」とは?
- 第33回:GoogleAnalyticsの(not set)と(not provide)の違いとは?