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こちらのプレイヤーからお聞き下さい(iTunesでの配信は、新番組開始のため、終了致しました)
※2012年・2013年頃配信のPodcastです。時代性をご理解の上ご視聴下さい。
トランスクリプション
今回は「Freemium(フリーミアム)」についてです。
フリーミアムとは?
Freemiumは、2009年に発売された、米ワイアード誌編集長のクリスアンダーソン氏の『Free(フリー 無料からお金を産み出す新戦略)』で有名になった言葉で、その意味は公式には、「フリー(無料)」+「プレミアム(割増料金)」の造語で、基本サービスを無料で提供することで顧客を広く集め、その何割かに有料で高機能のプレミアム版に移行してもらうビジネスモデル、とされています。
これは、見込み客獲得の最初の段階として販売しているフロントエンドを無料製品にし、そこに対してフォローをかけていき最終的にバックエンドの商品を売るという4ステップマーケティングの一種です。
従来と異なる点としては、フロントエンド製品を実際の「物」ではなくデジタルな物にすることによって、コストを一気に押し下げ、それによって無料製品をリアルではあり得ないほどに広く多く配布できるという点です。
ティシューペーパーやサンプルなどはどうしてもコストがかかってきます。しかしデジタルであればそれはかなり押さえられます。
例えば複製がほぼ超すとゼロでいくらでも可能な「プログラム」であったり「画像」「eBook」あるいは、サーバ代のみがかかるような「オンラインツール無料版」「無料ストレージ」などであれば、どれだけ配ったとしても大したコストアップにはなりません。
このような点をうまく使って、ライフタイムバリューを考えた時にフロントエンドが無料でも黒字化できるように、裏のマーケティングロジックを作るという手法が、フリーミアムモデルです。
従来の4ステップマーケティングと大きな枠組みは変わりませんが、デジタルならフロントエンドのコストがきわめて低く済むので、もっといろいろな事ができる、やってみよう!というのがフリーミアムだと考えて良いかと思います。
ここで押さえておきたいのは、あくまでフリーミアムは従来の4ステップマーケティングの枠組のなかにある存在だということ。
全く新しいマーケティング手法が現れたわけではありません。
しっかりした定義があったわけではない
フリーミアムはよく分からない、とらえどころが無いという事をChatWork無料相談などでも頂きます。
これはある意味当たり前かもしれません、もともとしっかりとした定義があるわけではないからです。フロントエンドが無料だからフリーミアムかというとそんなことはありません。無料サンプルや最初の一杯無料などがフリーミアムかというと、恐らくもともとのクリスアンダーソン氏の定義ではフリーミアムではありません。
ただ、これはフリーミアムだあれはフリーミアムじゃない、という議論は不毛ですし意味がありません。
あくまで私たちが押さえるべきポイントは、
・コストをゼロに近づけたフロントエンド商品を作れる時代だということ
・コストをゼロにすると、また違ったやり方が見えてくるということ
であり、そしてそれを自社のマーケティング手段の1つの方法としてストックしておくことです。
視点の置き方が大事
「フリーミアムでなにかやろう!」と考えると、あまり上手くいきません。
そうではなく、何かをやるときにフリーミアムモデルを使ったらどうなるだろう?と考える。目的から手段を考える際にフリーミアムというモデルも選択肢に入れる、ということが大切です。
このような観点でフリーミアムを見ると、何かヒントが得られるのではないでしょうか。
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