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GoogleAnalyticsの(not provided)と(not set) の違いは?
今回は、GoogleAnalyticsを使ったことのある方は、必ず見たことがあるのではないかという(not set)と(not provided)についてです。
これはGoogleAnalyticsのキーワード欄に出てくるもので、恐らくキーワード欄のほとんどがこの2つ、特に(not provided)になっている方が多いのではないかと思います。
今回は、そもそもこの2つは何かということと、アクセス解析ツールを使ってウェブ解析を行う際に気をつけておきたいことについてです。
仕様がよく変わります…
この2つについては、Googleの仕様が何度も変わってきていることもあり、インターネット上に古い情報と新しい情報が入り交じっています。今回は現時点2013年6月の情報をまとめます。古い情報は、間違っていることも少なくありません。たとえば「Googleアカウントでログインしている人が検索すると、(not provided)になる」というのは、今は正しくありません(当時は正しかったのですけれども)
この記事も、もしかしたらまた仕様変更にともなって古くなっているかもしれません。その際はご容赦下さい。
そもそも(not set)と(not provided)とは?
それではまずそもそも、GoogleAnalyticsがどのように検索エンジンのキーワードを取得し、Analytics上に表示しているかです。これを追いかけると、(not set) と(not provided)の違いが自然と分かってきます。
まず、Googleがそのサイトを検索エンジンとして見ているかどうか
まずそもそも、Googleが「このサイトは検索エンジンだ、だから検索エンジン経由(メデイアがOrganic)に分類しよう」と考えているサイトかどうかが大事です。
そもそも検索エンジンとして認識されていないサイトから、どれだけ流入があっても、キーワードは取得出来ません。これは(not set)か(not provided)か以前の問題です。
GAが検索エンジンとして認識 | SSL化 | |
---|---|---|
キーワード取得できる | している | していない |
キーワード取得できない | していない | していない |
このうち「キーワード取得できる」というサイトからの流入について(not set)と(not provided)が問題になります。
ちなみに、どのサイトをGoogleが検索エンジンとしてみているかは分かる
Googleは独自にリストを内部に持っていて、公開はしていません。
ただ、GoogleCodeなどでみると、API経由で引き出すことはできるようです。
for( var i=0 ; i<_uOsr.length ; i++ ){
CunnrentOrganicList[i] = [ _uOsr[i], _uOkw[i] ];
こんな感じで取れる模様なので、JavaScriptで取得してみると最新の状態がわかります。
自分で登録もできる
Googleのトラッキングコードの中に、以下の様な行を加えることで、自分で登録できます。
_gaq.push([‘_addOrganic’, ‘naver.jp’,’q’,true]);
ドメイン名とクエリパラメータがあればOKです。この辺りは検索すると情報も出てきますので、調べていただくのがいいかと思います。
その上でSSL化されているかどうか
そのうえでSSL化が問題になってきます。
検索エンジンがSSL化されていると、どんなキーワードからの流入からなのかは分からなくなります。
これはSSL化されているからというよりも、SSL化されているサイトから、非SSL化のサイト(ようはみなさんのサイト)に移動する時、Referer(リファラー)を削除するというブラウザの仕様があるからです。
あくまでブラウザの仕様であって、何か強制されているわけではないのですが、今基本的に全てのブラウザはこれに従ってRefererを削除しています。
GoogleがSSL化した
Yahoo!はまだなのですが、Googleは、Google自身とGoogleを使っている各社について、検索結果をSSL化するようにしました。つまりリファラーが取れなくなりました。検索エンジンの検索キーワードはリファラーに入っているデータから取っていました。
なのでリファラーが取れない=検索キーワードが分からない、という状態になりました。
GAが検索エンジンとして認識 | SSL化 | |
(not set) | している | していない |
(not provided) | している | している |
このように
「SSL化して取得できなくなっている」のが(not provided)です。
それに対して、キーワードが本来は取得できる状態であるにもかかわらず取得できないアクセスが(not set)です。
一番多いケースは多分Yahoo!リスティング(Yahoo!プロモーション)広告経由だと思います。
GoogleAdwordsの場合自動的にキーワードやキャンペーン等を連携してくれますが、Yahoo!プロモーション広告の場合は、自分で「URL生成ツール」などを使って、GoogleAnalyticsがちゃんとkeywordやキャンペーンのデータをとり込んでくれるようにカスタマイズしなければなりません。
それを忘れると、「キーワード(utm_keyword)」のデータが空っぽになってしまい、(not set)になります。
また、何らかの原因でキーワードが取れなかった場合もここに入ります。
解消できる場合が多いので、(not set)があまりに多ければ、早めに解消した方がいいです。
まとめると
まとめるとこのようなマインドマップになります。
ポイントをまとめると
- (not provided)はどうしようもないケースが多い
- (not set)は解消できる場合が多いので、原因をきちんと探るべき
- そもそも検索エンジンとして対象になっていないサイトもあるので、必要に応じてトラッキングコードをカスタマイズすべき
です。(not provided)はマーケティングを行う側としては非常に辛いところです。しかしプライバシーの流れとしてこの流れがくつがえることはないと思います。
Googleの場合はざっくりとした数字がウェブマスターツールから見られます。また、(not provided)の中身も、ランディングページ別に見たりすることで、得られるものはあるはずです。活用法はたくさんあります。
そういったことも、行うべきです。
それでは「第33回:GoogleAnalyticsの(not set)と(not provide)の違いとは?」は以上です。
この内容がお役に立てば幸いです。
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