第65回:Web担当者に向いている人は?社内で選ぶときに見たい適性

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

社内にWeb担当者を置こうと思っても、誰に頼めばいいか分からない。今回は、その人選について考えるヒントをお伝えしたいと思います。

この条件に当てはまる人なら必ずうまくいく、というものはありません。兼務の難しさも、社内にいる人材も、会社によって違います。ただ、候補を探すときに、私が見ているところはあります。

「若いから」「パソコンに詳しいから」だけで任せない

Web担当者を選ぶときによくあるのが、「こういうことは若い人の方が分かるだろう」と任せるケースです。でも、普段からネットを見ていることと、企業のWeb活用ができることは、同じではないんですね。

情報の探し方やホームページの操作には、慣れているかもしれません。ただ、それは自転車通学をしている人が自転車に乗れる、という話に近いと思います。慣れがあることと、仕事として成果につなげられることは、分けて考えたいところです。

システムの仕事をしていた、サーバーに詳しい、パソコンに強い。そういう方ならどうかというと、それも、それだけで決めるものではありません。

Webマーケティングで見たいのは、Webの知識だけでなく、お客さんにどう働きかけるかを考えられるかです。 技術に詳しいから、すぐにマーケティングの考え方が身に付くとは限りません。

私が候補を探すときも、年齢やパソコンの詳しさから探すことは、あまりありません。選んだ方がそういうスキルも持っていた、ということはありますが、出発点はそこではないんです。

普段から、お客さんをどう見ているかに目を向ける

まず見たいのは、お客さんのことを素直に見られる方かどうかです。Webでも、やはり商売です。こういう方は何を欲しがっているのか、どんな言葉なら伝わるのかを考え、試していく必要があります。

もちろん、想像だけで決めるのではありません。お客さんの声や数字など、現実の材料をもとに考えられることが大切です。本人が意識していなくても、普段の仕事の中で自然にそういう見方をしている方がいます。

「この人は、お客さんと仲よくなるのがうまいよね」「お客さんがこう言っていたと伝えると、いろいろな意見を出してくれるよね」。そういう方は、候補として見てほしいんですね。

お客さんの言葉や様子から、何を求めているかを考えられる人を探してみてください。 Webでは、買い手と売り手の間に距離があります。だからこそ、画面の向こうを考えられることが助けになります。

キーボードを人差し指でしか打てなくても、それは覚えていけばいい話です。お客さんに対する姿勢や仕事の考え方は、操作を覚えるように簡単には変わりません。日々の仕事の中で、そこを見てあげてほしいと思います。

お客さんのために、どこまでやるかも考えられる人に

少し矛盾するように聞こえるかもしれませんが、次に見たいのは、のめり込みすぎないことです。

お客さんのことを考えて、「これもあった方がいい」「こんな仕組みも喜ばれるはずだ」とアイデアが出る。それ自体はよいことです。ただ、気持ちが強くなりすぎると、時間も人手も費用もかけすぎてしまうことがあります。

お客さんに喜んでもらえるとしても、そのためにかけたものが商売として返ってくるか。ここまで見ておきたいんですね。

お客さん目線を持ちながら、一歩引いて、会社として続けられるかを考える。 Web担当者には、そのバランスも必要だと思います。

目の前のお客さんのために力を尽くす方が駄目だ、という話ではありません。そういう方は、直接お客さんに接する営業の場で、力を発揮するかもしれません。よい悪いではなく、適材適所です。

理想を言えば、お客さん、自社、業界のことも考えられるといいですね。そのうえで、やりたいことを全部抱え込まず、少し引いて施策を考えられる方を育てていきたいと思っています。

最初の人選で、すべてを決めようとしない

ここまで聞いても、「そんな人を、どうやって選べばいいんだろう」と思うかもしれません。それは、実際にやってみないと分からないところもあります。

私の経験でも、最初から「この人でよかった」となるとは限りません。試してみる中で、実はこの方が合っていたんだな、と見えてくることがあります。

最初の担当者に期待をかけすぎず、取り組みながら適性や組み合わせを見ていく。 そう考えておいてほしいんです。最初から全部できるはずだと期待すると、任された方がつぶれてしまうこともあります。

誰に頼めばよいか分からないから、何も始められない。それでは機会を逃してしまいます。まず候補の方にやってもらい、反応を見ながら、担当の仕方やチームを考えていくのがおすすめです。

担当者が何をしているか、社内に見えるようにする

誰かがWebの仕事を始めたら、その方が何をしているのかを、周りにも知ってもらってください。

一つは、担当者の励みになるからです。自分の仕事を周りが見てくれていて、感想をもらえる。そういう状態の方が、続けやすいですよね。意見をもらうことで、改善の材料も増えます。

もう一つは、周りの反応から、協力してくれる人や次の候補が見えてくることです。取り組みを見て興味を持つ人もいれば、あまり持たない人もいます。「この人も向いているかもしれない」「この二人で組んだら面白そうだ」と分かることがあるんですね。

社内へ仕事を見せることは、今の担当者を支えると同時に、一緒に取り組む人を見つける機会にもなります。

最初は反応が薄いかもしれません。Web活用にあまりなじみのない会社なら、なおさらです。だからこそ、経営者や上司が関心を持ち、周りにも伝えてあげてください。

そうやって続けると、自社ではどんな人が必要なのかも見えてきます。今いる人だけでは難しければ、必要な人に来てもらうことも考えられます。先に完璧な条件を決めるより、試して得た反応をもとに、少しずつ形にしていくわけです。

まとめ:Web担当者は、顧客目線とバランスを見て選ぶ

若さやパソコンの詳しさだけでなく、普段からお客さんの気持ちを考えられるかを見てください。そのうえで、時間や費用をかけすぎず、会社としての採算も考えられるとよいと思います。

人選だけで完成させようとせず、社内で支え、試しながら担当者やチームを育てる。 取り組みを周りに見せ、反応をもらう中で、自社に合う形を探していきましょう。

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