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GoogleのPageRankはついに死んだのか?そしてSEOの競合調査はどう行うべきか

古い情報箱

2013年9月2日_google-TBPR-dead

GoogleのPageRank、厳密に言うとツールバーに出るTBPR(ToolBar PageRank)がついに更新終了になったかもしれません。

とは言ってもGoogleツールバーはすでに、Windows版のInternetExplorerでしかサポートされていません。ChromeやFirehoxなどのブラウザでは既に使えません。

今見たところ、InternetExplorerでは以下のようにPageRankが表示されています。表示自体は普通にされているようです。

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本当にツールバーのページランクが更新されなくなったのかは分かりません。なぜならGoogleから公式のアナウンスはまだないからです。

しかし、どちらにしても、まだGoogleのツールバーページランクを気にしている人がいたら、もう「忘れてしまう」ことをおすすめします

競合調査で一つの指標として使っていたという方もいるかもしれません。しかしツールバーページランクはもはや指標としてはほとんど参考になりません。そこで今回は、今後の競合調査の仕方なども、少し言及できればと思います

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ツールバーページランクは本来のPageRankではない

Toolbarに出てくるPageRankは、本来のPageRank、Googleが裏で持っている「そのページの価値」としてのPageRankとは異なります。

この点は改めてご注意下さい。「どれくらい異なっているのかも」「いつ更新されるのかも」よくわからない、参考にならない情報です。

そしてこの更新が、すでに六ヶ月以上も行われておらず、「ついにツールバーページランクは死んだ」のではないか、と話題になっています。

最後の更新は今年の2月でした。

Search Engine Landでも言及されています。

▼Is PageRank Finally Dead? It Seems To Be, At Least In The Google Toolbar

今までのツールバーページランクの更新時期

今までの更新時期ですが、Search Engine RoundTableによると

  • 2013年2月
  • 2012年11月
  • 2012年8月
  • 2012年4月
  • 2011年11月

が過去6回だそうです(→参照はこちら

3〜4ヶ月に一度は更新されていたのに、すでに6ヶ月ということで、もうGoogleもやめたのかな?という意見が飛び交っています。

実際、もはやツールバーページランクに使い道はない

とは言え、これは他の海外・国内SEOブログでも言及されていることですが、ツールバーページランクの使い道はもうありません。

値も正確ではありませんし、そもそもきちんと実体に即しているかもよく分かりません。使っているのは「PageRank3以上のバックリンク販売」のような、リンク売買サービスくらいかもしれません。

そういった背景を考えると、もはや無くなるべきかもしれません。

いかんせん分かりやすく知名度がある指標なだけに、どうしても振り回されてしまう方が多いからです。

PageRankを何に使うかというと、リンク売買などはさておき、そのキーワードに参入して勝てるかどうか、といった競合調査の一貫という使い方が多かったのではないかと思います。

しかし、Googleが順位決定に使っている指標は200以上あり、こちらでそれをシミュレートするのは現実的に不可能です。

そんな状況でツールバーページランクは、そのわかりやすさから、参考値として使われてきていた記憶があります。

競合調査は何を基準にしていけばいいのか

160_F_55180151_bpipnoTO6dmVocO8crzifhVpvHmvh7l9ここからは、少し話をずらして「競合調査はどうするべきか」について、少し書いていければと思います。

※あくまで「検索エンジンの通常検索で上位に出せるかどうか」に絞った競合調査です。戦略的視点ではありません。

現状のリソースでその戦場に参入して勝てるのか、は大きな問題です。
また、費用対効果も重要です。SEOだって費用はかかります。人間が絡む以上。

様々な要因から判断していくことが、必要

まず、「PageRank」と「バックリンク数」で判断する、といったようなシンプルなものでは判断できないと考えるべきです。

そして、短期的ではなく中長期的な点も視野にいれるべきです。

以下は私が勝手に決めた要因です。

プレイヤーによって、見る項目は違うと思います。

特に私はSEO専業ではないので、ある程度「時間対効果」が高いものだけにしています。

チェックしている短期的要因

  1. バックリンク数、バックリンクドメイン数
  2. リンク元サイトの価値、ドメインの種類(edu , gov….)
  3. リンク元サイトのテーマの統一性(ざっくりタイトルで判断)
  4. サイトのボリューム(インデックスされているページ数)
  5. ソーシャルでの言及数
  6. 強力な後ろ盾サイト(親会社など)があるか

サードパーティ製のツールでないとわからない情報がほとんどかと思います。OpenSiteExplorerやMajesticSEO、Ahrefsなど…

どれを使うべきか悩んでいる方はこちらの記事もご覧ください。
→ SEOmoz?Ahrefs?MajesticSEO?バックリンク調査ツール、どれがベスト?

ソーシャルは、直接は順位に関係ないかもしれませんが、人気があるサイト、価値のあるサイトは言及数が多いはず。相関関係はあると思っていいのです。なので、項目に入れました。

チェックしている中長期的要因

  1. 社内の体制が整備されていそうか、あるいはパートナーがいそうか
  2. きちんとした方針で、品質の高いコンテンツを増やしているか
  3. バックリンク数が、ゆっくり上昇トレンドを描いているか
  4. 新しく作った記事が、SEO含めマーケティングを考慮したものになっているか
  5. 内部要因が整備されているか(スニペットなど)

この辺りを見ていきます。喫緊で作られたコンテンツをいくつか見ると、結構見えてくるものがあります。

資産としての人財や仕組みというもの、そして理解のあるマーケティング体制になっているか、この辺りが中長期的には効いてきます。

コンテンツを作ることが今のマーケティングでは必須ですが、作れる人間、あるいは「作ることを許されている人間」がどれだけいるかというのは、とても大事です。ライター、デザイナー、など。こういった人がいるのかなぁとも。

 

終わりに

PageRankは正直、もう早くなくなってしまえばいいのにと思います。

独自にPageRankを出してくれるツールはSEO系の診断ツールでたくさんありますが、PageRank自体が有用ではないと広まれば、自然と興味の対象から外れるでしょう。

本来、どこの戦場で戦うべきか、そういった3C分析的なものは、それなりの時間とお金をかけて行うべきものです。数年前までが楽すぎたとも言えます。

改めて、WEBはもはや特別な存在ではないということを押さえて、今後の競合調査を行っていくのがいいのです。

2013年9月2日_google-TBPR-dead

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