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解析はGoogleAnalyticsだけではない、海外の独特な解析ツール紹介

Web活用の基本古い情報箱
2014年04月7日_google-analytics-alternatives

アクセス解析・ウェブ解析においてツールとして事実上スタンダードになっているのが「GoogleAnalytics」です。

もともとが有料のUrchinというツールからはじまっていることでツールとしてはもともとよくできています。そして、頻繁なバージョンアップによる機能追加、他Googleサービスとの連携強化などにより、オンラインマーケティングにおいてハブとなるツールです。

とは言え、解析ツールはGoogleアナリティクスだけでは、もちろんありません。真っ正面からぶつかるようなツールが海外には結構あります。今回はSearchEngineJounalの記事「9 Top Google Analytics Alternatives(9つのGoogleAnalytics代替ツール)」から、特徴的な物をピックアップしていきます。

それぞれのツール自体で、得意な機能があります。GoogleAnalyticsと併用して使っていくと、新たな発見が得られるのかなと思います。私もいくつかのツールを導入して、少しずつデータを入れてみております。

しかし、色々ツールを見ていての感想ですが、「リアルタイム機能が当たり前」「ヒートマップなどの周辺機能との統合がどんどん進んでいる」「新たな軸での解析ツールが増えている」という印象です。この業界はGoogleAnalyticsのせいで目立ちませんが、それ以外のツールもきちんと見ていく必要があるなと感じました。

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1.Clicky

Clickyは、完全リアルタイム型の解析ツールです。スパンとしては「毎分」データが更新されています。

その日に打った施策の結果を速く知りたいといったニーズにこたえることができます。GoogleAnalyticsが独立した機能として提供しているリアルタイム解析とは異なり、全てのデータが毎分更新されるという完全なリアルタイムツールです。

また、ユーザー毎の経路解析機能も付いています。どのページからランディングして、どのページをたどって、次はどのページに行って…というのが分かります。これをサポートしているツールはなかなかないので貴重です。

そして、ヒートマップも機能として入っています。さらに面白いことに、セグメント分けしてみることができます。例えば、コンバージョンしたユーザのヒートマップ、といったようにです。

それ以外にも、Pingdomのようなサーバダウンタイムを検知し記録するモニタリングツール、アラート機能、API提供、Twitterの解析、検索エンジン順位測定、A/Bテストなど多種多様な機能が付いています。

デモを誰でも何時でも見ることができます。日本語化は一部されているのですがちょっと拙いので英語の方が分かりやすいかもしれません。(→Dashboard | Clicky )

導入は、WordPressやDrupal、Joomla、Magento、Concrete5などにはプラグインが用意されているので,楽です。そうでは無い場合はGoogleAnalyticsと同様にタグを埋め込む形です。

元々管理画面が、スマートフォンからの閲覧にも配慮されているほか、iPhoneやAndroidアプリもあります。また、OSXのメニューバーウィジェットやChrome用の拡張機能まで用意されています。

費用:プロアカウントは 9.99ドル/月 から。

2.Piwik

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Piwikは、オープンソースの無料解析ツールです。

とはいっても簡素な物ではなく、しっかりしています。インターフェイスの日本語化もかなりきちんと行われており、違和感なく使えるはずです。でもアカウントはこちらです(→ Piwik Forums – Piwik › ウェブ解析リポート )

このPiwikが他と違うポイントは「サーバインストール型」だということです。
とは言っても生ログを解析するような過去のものではなく、

  • サーバに解析プログラムをアップロード
  • きちんとアップされるとトラッキング用のJavaScriptが発行されるので、それを測定したいページに張り込む
  • サーバの中にデータを蓄積(データベース(SQL)に)
  • Web上の管理画面で解析結果を見る

という、自分のサーバにGoogleAnalyticsをインストールするようなイメージです。

これによって何が嬉しいかというと、第三者のサーバにアクセスログなどの個人情報・準個人情報を置けないというセキュリティポリシーがある企業でも、Piwikなら使えるということです。

いったんインストールを行ってしまえば後は簡単になります。サイトへの導入はWordPress、Drupal、Joomla!についてはプラグインがあります。それ以外でもJavaScriptを入れればOKです。

他にオープンソースな物だと「Open Web Analytics」もあります。

費用:無料

3.MixPanel

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Mixpanelはまだ私も触っていないのですが、かなり毛色が違うツールです。

考え方として「今まではPVみたいな指標を使っていただろう、それは報告するのに何となく分かりやすいからね。でも、本当に大事なのはそこじゃない、人の動きがどうなっているか、アクションをどれだけ起こせているかをツールは提示すべきなんだ」というツールです。

なので、まずは起こして欲しいアクション(コンバージョン)を設定して、そこから逆算して状況を表示するといった形になっています。

ツール自体は本当にPV等の数字が分からなくなっており、変化のトレンドだけが分かるようです。

例えば「どのGoogleAdwordsのキャンペーンが一番ユーザーを連れてきてくれているのか?」「私のアプリを紹介してくれる人は何を使っている?(Facebook?Twitter?)」そういった疑問に対して解析が強い(セグメンテーション機能が強いのか?)といったツールのようです。

とは言えちゃんと数字を見たいという方にはおすすめできませんが、トレンドを把握してとにかく施策に集中したいという方のダッシュボードツールとして有用かと思います。

同じようなツールに「FoxMetrics」があります。

費用:無料プランあり、PVによって150ドル/月〜

4.Reinvigorate

 

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Reinvigorateは、リアルタイム解析機能に加えて、ヒートマップ機能が付いた解析ツールです。特徴としてはそれ以外に「NameTags」という物を使った個人の追跡機能が上げられます。トラッキングコードのカスタマイズによって、ユニークなユーザを紐付け、それに基づいて解析ができるようです。

また、珍しくデスクトップクライアントが用意されています。Snoopという名前で「解析フリークにお勧め」だそうです…。それ以外はそこまで特徴がある物ではありません。ただこのReinvigorateが、リアルタイム解析の草分けだったようです。

価格:10ドル/月〜

他にも様々なツールが…

他にも色々とあるのですが、キリが無いのでリストアップだけしておきます。それぞれ無料体験版や無料プランはほぼ確実にあるので(Adobe Analytics等高級品を除き)使ってみるのが一番速いと思います。

まとめとお勧めツール

おすすめとしては、やはり一番最初のClickyです。

通常の解析機能に加えて経路解析(ミクロ解析)、ヒートマップ、ダウンアラート、などなどがついてこの価格は激安かと思います。有料のツールは避けられがちですが、役に立つのなら積極的に導入してく方がいいと思います。社員の労働時間に換算して、トータルで考えるべきです。

また、GoogleAnalytics自体はすでに「共通言語」になりつつあるので、併用が良いと思います。経路解析については国内のツールでは1〜2個くらいしか対応していません。それだけでも、入れる価値があります。

ヒートマップも別のツールを使うよりは一本化して解析データと一緒に見ることができた方が、気づきは多いはずです。GoogleAnalyticsのページ解析のように組み込まれていた方が使いやすいはず。ダウンアラート(サーバ監視)はPingdomを使えば済んでしまうので、この辺は好みですね。私は解析ツールは極力少なくしたい方なので、一緒になっているならその方がいいかと思います。

 

GoogleAnalyticsに凝り固まった頭になってしまうと、ウェブ解析・アクセス解析ではなくGoogleAnalutics解析、になってしまいます。ツールはツール、主役はみなさんですよね。他のツールも使ってみることで、改めて少しひいた目線でGoogle Analyticsを見るきっかけになればと思います。

Photo by  OakleyOriginals

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