Twitterを使って情報発信をしてみたけれど全然反応がない…サイトに誘導しても来てくれないし、見てもらえてもいないのかも。といったことは少なからずありますね。
その場合まずは、ツイートの内容がそもそも魅力的ではない、相手の立場に立っていないなどの問題を疑うべきです。
しかし、例えば投稿の時間帯であったり、やりかたについてはTwitterユーザ独特の「癖」がありますので、それに乗ることも重要。
そこで今回はHubSpotのブログから、リツイートされるための興味深い6つの実験結果をご紹介します。
元記事はHubSpotブログのこちら。
▼6 Data-Backed Tips for Getting More Retweets [Research]
Dan Zarrella氏が実際に過去3年分のさまざまなツイートを調査した結果とのことです。
いかにリツイートされるか?という視点での結果です。
SNSを素直に使いたいという方にはそもそもあまり意味がないかもしれません。
また、この6つの調査結果のうち少なくとも4つは、
- よく聞く話の延長
- 単純に鵜呑みにすると意味が無いばかりか、ダメージ、迷惑をかける
ものです。
その点も一緒に書いていきたいと思います。
むしろそちらがメインかもしれません。
1.リンクが含まれているツイートは、全体の60~80%程度がベスト。
全体のツイートのうち「6割から8割程度にリンクが入っていると、もっともRetweetされやすい」そうです。
縦軸が、そのリツイートしてもらいやすさ(リツイートされた割合)、横軸がリンクの入ったツイートの割合です。
これを見ると、
「全体の6割ないし8割にリンクを入れておくと、リツイートされる確率が全体として最も高くなる」
と言えそうです。
ただ、紹介しておいてなんなのですが
- ツイートの入っているリンクの割合
- リツイートされたツイートの割合
は、それ以外の要因にかなり影響されるはず。統計的に優位だったとしても、個別ケースに落とし込んだら、この数字が意味をなすとは思えません。
なので、これ自体は厳密に捉えるべきではない、というか厳密に捉えても仕方ないのではないかと思います。
SEOで言う「キーワードの出現頻度」に近い物を感じます。
1.1,大事なのはそれ以外の部分
むしろ気になるのは
- リンクが入っているツイートの割合が90%を越えると一気にリツイートされなくなる
- リンクが入っているツイートの割合が20%を切ると一気にリツイートされなくなる
という2点です。
そしてそこから考えられるのは
「みんなに見てもらいたい」「知ってもらいたい」という目標を達成するなら「全体の20~80%程度は外部情報への参照を入れるべきでは」
ということです。
グラフを見て感じたのは以下のようなことです。
- 「自分の都合のよいサイトに誘導するだけのアカウントじゃないか。対話するようなアカウントじゃないんじゃないか」と思われる閾値が90%である。
また、80%から90%でもかなり下がっている。すると、80%位がボーダーラインでは? - 「20%を切ると、自分語りや独り言だけのアカウント、ないし、その人から出てくる以外の情報を得ることが出来ないアカウント」と見なされるのでは、下限ラインは20%くらいでは?
ソーシャルが、共感と共有という場である以上、相手に対して何かを共有し、それが相手に共感してもらえれば最も反応がよくなると思われます。
そこで、そのサービスに新しい情報を何も持ち込まなかったり、都合のいい情報だけ流していると、好まれない。
この調査結果は、それを再確認できるデータです。
1.2.60%と80%という数字にこだわるべきではない
繰り返しになりますが、60%と80%という数字に意味があると考えることに意味はないと考えます。
しかし、SNSという場の中でいったいどうしたら気持ちよく情報を受け入れてもらえるのか、と考えたときにやはりある程度外部情報を適度に持ってこないといけないのだな、というデータではないかと思います。
ちなみに、別のデータとして、Replay(返信)とリツイートされやすさの相関グラフも元記事に掲載されています。
元記事を読まれている方も多いので、こちらにも言及しますが、
そもそも誰かと誰かが会話している(Replayしている)途中のスナップショットをリツイートする、される場合というのは、かなり特殊なパターンです。例えば芸能人など。
なので、このデータは気にしなくてもよいと思います。逆に全て、100%がReplay付きの場合でもリツイートが4%程度発生しているのが不思議です。
2.TwitterのことをつぶやけばReTweetされやすい
共通の話題についてはリツイートされやすいですね。
ツイッターというプラットフォームをみんなで使っており、さらにTwitter^がまだまだ変化のある企業だと言うことを考えると、むべなるかなという感想です。
ただ、Facebookと比べると、3倍以上の差があるというのは驚きです。
これを考えると、新しく情報系のブログを始めるならTwitterが絡んだ話題で一気にスタートダッシュすると、ファンがつきやすいのではないか?とまで思ってしまいます。
Twitter系のニュース記事を書いていくとしたら、ネタ元としては
あたりから、順当に探って頂くのがいいのかなと思います。面白いですね。
3.新しい、目新しいことをツイートする
People don’t want to retweet the same things that everyone else is saying, they want their tweets to stand out!(人々はみんな、みんなが同じように言っていることはリツイートしたがらない。みんな(多かれ少なかれ)目立ちたいという願望があるのだから)
やはり、新しいことの方がリツイートはされやすいようです。
ただ、この「新しいこと」というのは、なかなか難しいですね。
本当に新しくて、誰も聞いたことがないような物は、意味が分からないので恐らく拡散しません。
新製品の開発と同じですが
「聞けば分かるけれども、今まで知らなかったこと」という微妙なところをいかに突けるか。
これが、ツイートでもやはり重要だなと思います。
3.1.ニュースを拾えばいいという物ではない
TVでやるような、いわゆる「新しいニュース」を拾うのは効率が悪いです。
常に見張ってなければいけませんし情報の生存期間がきわめて短いので、労多くして実は少ないです。
ストック型のコンテンツとして2~3日くらいで作り上げられるような物を見つけられると、楽かつ強いと思います。
4.「リツイートしてください」と書くと4倍リツイートされやすいが…
よく見る「拡散希望」「リツイートして下さい!」といったツイートですが、やはり拡散効果は高まるようです。
ただ、これは言ってみれば「カンフル剤」であって、連発すると逆効果ですし、内容もリツイートされる大義名分を持った物でないと、ただの自己顕示とみられて、逆にブランドとして痛手を負ってしまいます。
例えば、全てのツイートに「拡散希望」と書いてあったり、あるいはただの自分のブログの記事更新なのに「リツイートしてください!」と書いてあったら、それを周りの人は本当にリツイートしてくれるでしょうか。
そんなことはないですよね。
また、これで拡散したとしても、それは本来の実力ではありません。
あくまで、ここ一番で、拡散してもらう大義名分までプランを練った上でないと、行うべきではないと強くお勧めします。
5.リツイートが増えるのは金曜日
これは、リツイートの量を曜日別に比較した物です。
When overall Twitter activity starts to slow down on Fridays, retweet activity tends to increase.
(Twitter全体の活動は金曜日はスローダウンするが、ReTweetは金曜日に増える傾向がある)
Twitter全体の活動についてのデータが無いのですが、金曜日にTwitter全体の活動がゆっくりになり、かつReTweetのボリュームが増えているとすれば、それは金曜日は、情報発信より人の話を聞く体制に入っていると言うことなのかもしれません。
その場合、まず知ってもらう認知してもらうために、金曜日に狙いを定めて、何かをしかけるのは効果があるのです。
5.1.認知に向いているのと、アクションに向いているのは別の話
ただ、アクションを起こすのには鈍いのが金曜日でもあります。
具体的なアクションまで起こしてもらう事まで考えると、なかなか判断の難しいところで、むしろ木曜日あたりが良い印象があります。
メールマガジンも、ビジネス向けなら月曜日と金曜日は反応が悪いので、金曜日を盲信せずに、何度かトライアンドエラーしてみることが必要かなと思います。業界によっても違いますので。
6,自分語りはやっぱりNG
リツイートされたいという観点から言えば、やはりNGのようです。
終わりに
どちらかというと、単純なノウハウに対して警告を発したような内容になってしまいました。
こういったシンプルな情報は、意味があることももちろん多いですが、シンプルであるが故に、きちんと文脈などを解釈しないといけないものでもあります。
#データソースがはっきりしないので、そもそも悩ましいのですが、
それはともかくとして、以上の点をおさえたうえで、活用に繋がる調査結果もあったかと思います。
Twitterでの効率的な情報発信の一助になれば幸いです。
中小企業・小規模事業者の方々に向けて、ウェブの活用やホームページの戦略などについてWebコンサルティング、施策代行実施などを行っている、株式会社ラウンドナップ代表取締役の中山陽平です。中小企業のWeb活用をサポートし、そこからの反響獲得を実現させています。→プロフィール詳細はこちらから