みなさんこんにちは、ラウンドナップの中山です。
Appleが発表した2万円強からの新型iPodTouchが様々な憶測を呼んでおります。人によっては、とにかく売れたものを出しておいて収益を確保したいのでは?ですとか、Appleピンチなのか、などの意見がありますが、私としては、これはれっきとした戦略商品だという印象です。
ディズニーのCMなどプロモーションが親子を強調しているように、共有され継承される世界の構築をAppleも当然目指しています。
iPod touchは普通のiPhoneと比べると何が違うのか?それは「回線契約がいらない」こと。これは子どもに使わせると考えれば親から見ると大きな安心要因です。
1つのおもちゃ(私が子どもの頃を考えると高価ですが…スーパーファミコン本体が確か25,000円)として、音楽プレイヤーとして与えられます。実際はそれ以上のことができるとしても、少なくとも表向きは。
そうやってiOSとその周辺サービスに子ども達が触れることで、自然と大きくなったときに次のステップを踏んでくれる、つまりは家の中でのiPadやAppleTV、外でのiPhoneやAppleWatchですね。子どもが使いやすい物の方が学校も入れやすいです。
そんなところまで考えて、投入してきたと思います。「スマートフォンと同じOSを搭載した音楽プレイヤーが提供できる」なんてレアな資産を持っているのはAppleだけですから…。
そういう観点で、新型iPod touchを見て頂ければ幸いです。
今週のトピックス
まずは日刊情報配信LINE@の内容まとめです。いかにもWeb系のメディアからではなく、ビジネス誌やそういったメディアからの情報を元に、毎日500文字位内で配信しているLINE@、よろしければ以下のボタンからご登録下さい。
[1]飲食店経営者の「年収」や「悩み」をアンケート調査。赤字店の98.1%が「集客力」に課題
https://zuuonline.com/archives/199030
今回は飲食業の記事。飲食業の方からもウェブのご相談はあるのですが難しいですね。融資と同じで厳しい状態になってからのご相談がどうしても多くなり、その点でも悩ましい部分が大きいです。要因はいろいろとありますが、1つ大きいのは「認識なくして刺激なし」ということ。
今適当に作ったので語呂が悪いですが、特に食べ物のような感覚の部分が大きい定性的なものは、商品を出す側の方がお客さんに対して「分かってもらう」努力をしないと、感情を刺激することは難しいということです。
本能に近い物、特に生存本能に近い商品やサービスは、ニーズやウォンツがわき上がるポイントが潜在的になりがちで、買い手の意識に上がらないところからのケアが必要になります。なぜなら買い手も顕在意識において明確にできないからです。
いわゆる「もやもや」状態。
なんかよいものないかな、という状態。
来てもらえれば分かる、食べてもらえば分かる、というのも少し違います。端的に言えば「分かってもらえないことを想定すべき」なのです。
料理は特に、それ以外の部分に凝ることを、邪道のような印象で捉える方もおられるかもしれません。それは理解できなくはないのですが、内装や仕掛けやメニューなどがあってこそ、あなたのそれはお客さんに正しく伝わる、と考える方が良いです。
また、マスメディアによる無理矢理な持ち上げもまだまだ威力があります。むしろネットによって増幅している部分もあります。新規に頼らないことも、大事ですね。
[2]アマゾン銀行が誕生…2025年、日本の「銀行」はここまで激変する
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64646
この記事は、将来こうなるのではというストーリーを形にしたものです。
昔なら絵空事だったかもしれませんが、今こうしてみてみるとどうでしょうか。リアリティを持って迫ってくる部分が、何カ所もあるのではないでしょうか。インスピレーションを得るというイメージで見て頂くと良いかと思います。
行動が変わることで対顧客業務は変わり、リソースの割き方も必要になるスキルも変わります。実現するのはamazonではないかもしれません。しかし「決済を意識させない」という考え方はとても興味深い物です。
ノウハウ情報も重要ですが、企業がどちらに向かっていくのか、そのブレインストーミングとなるこういった内容もぜひストックして、考えることリストに入れてみてはいかがでしょうか。将来の動きへの対応が変わってくると思います。
[3]食べながら学ぶ ベトナムのピザ屋に世界のメディアが殺到する理由
https://forbesjapan.com/articles/detail/27376/1/1/1?s=ns
実は、ニュースの内容はそれほど問題ではありません。こういった「先進的」「新しい」ビジネスの記事は少なくありませんが、非常に注意が必要な情報だということです
なぜなら生存者バイアスが最も効いている分野の一つだからです。メディアには「成功していて」「キラキラしている」ものが基本的に取り上げられます。
つまりは後ろには死屍累々とキラキラまでいけずに果てたものがたくさんいるのです。
安易に、これからはこういうことを考えなければダメだ!と思わないことをお勧めします。
8割をロジカルに地道に考えつつ2割くらいを縛りのない方向に使って、見つけたものに向かってロジカルに進むことをお勧めします。
それでは本日は以上です。
また、メールしますね。
中山
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