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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- 現場でDXやIT化の提案が止まる理由
- 「遅れている業界は伸びしろが大きい」という考え方・方向性が危ない理由
- 人手不足の時代に、中小企業が現実的に進める改善の方向
DXやIT化の提案が通らないとき、現場の理解不足だと片づけたくなるかもしれません。ですが実際には、提案する側が現場を見ていないことの方が多いものです。工場や倉庫のような現場では、机に向かってパソコンを触る時間そのものを組み込めないことも珍しくありません。その前提を外したまま、ペーパーレス化や日報入力やツール導入だけを勧めても、動かないのは当然です。
通らない原因は、現場の怠慢ではなく前提のずれ
「この業界はまだDXが進んでいない」「だから提案の余地がある」と見えることがあります。しかし、進んでいないところには進めにくい事情があります。現場の動線、安全性、手を止められない作業、機器の置き場所、作業者ごとのリズム。そうした現実を見ないまま、外からきれいな仕組みを持ち込んでも定着しません。
実際には、担当者や上長だけが盛り上がって導入し、現場は動かず、誰も幸せにならないケースもあります。提案が通らないのではなく、通してはいけない提案が混ざっている、という考え方・方向性をした方が正確です。
ブルーオーシャンではなく、理由のある未整備
IT化が遅れている業界を見ると、つい「まだ誰も手をつけていない市場だ」と考えがちです。けれども今の時代、既存市場の中に単純な穴場はほとんどありません。残ったままのは、見落とされたからではなく、難しさがあるから残ったまま領域です。
だから本来は、まず事情を理解し、その上でどう噛み砕けば前に進むかを考えるべきです。現場に強い会社と組む、先に運用の壁を崩す、あるいは今は無理に入れず準備段階から支援する。こうした進め方の方が、結果として提案の成功率を上げます。
人手不足の時代ほど、現実的なDXが効く
ここで話は現場改善だけにとどまりません。中小企業は今後、人を採ること自体がさらに難しくなっていきます。賃上げ競争では大企業が強く、正規雇用だけで必要な人手を埋めるのは厳しくなるでしょう。だからこそ、内部の業務効率化、外部リソースの活用、地域の埋もれた労働力との接続といった方向が重要になります。
DXやIT化は、そのための土台です。ただし、華やかな仕組みを入れることが目的ではありません。今いる人が働きやすくなること、外部の人が関わりやすくなること、無理なく運用が続くこと。この順番で組み立てなければ意味がありません。
提案は、現場を見てから始める
提案の精度を上げるには、机上の理屈より先に現場を見ることです。もし直接行けないなら、動画でも写真でも運用フローでもいいので、今どう回っているかを確認する。その上で、どこなら変えられるか、どこは変えない方がいいかを見極める必要があります。
現場を見れば、なぜその提案が刺さらないのかはかなりの確率で分かります。逆に言えば、そこを飛ばしている限り、DXもWeb改善も空回りしやすいのです。
まとめ:通らない理由は現場の中にある
DXやIT化の提案が通らないのは、相手が保守的だからではありません。現場には現場の制約があり、未整備には未整備の理由があります。その現実を見ずに進めた提案は、たとえ導入されても定着しません。現場を見て、事情を理解し、人手不足の先まで見据えて、小さくても回る改善から積み上げる。それが結局は一番強い進め方です。
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