第13回:WEB担当者は押さえるべき「ネガティブSEO(NegativeSEO)という概念

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • ネガティブSEOは、自社を強くするのではなく、相手の順位を下げる方向で働きかける発想である。
  • 効果が完全に断言できなくても、企業防衛の観点では無視しにくいリスクである。
  • これからのWeb担当者には、バックリンク監視という守りの仕事も必要になる。
  • 怪しいリンクの早期発見とリンク否認の備えが、被害を抑える基本になる。

ネガティブSEOという脅威

今回のテーマは、SEOの中でも少し不穏な概念であるネガティブSEOです。私自身も、SEOの話は時間がたつと意味が薄れやすいので積極的には扱いたくないと前置きしつつ、それでもこれは押さえておいた方がいいテーマだとして取り上げています。

なぜなら、この話は単なる順位テクニックではなく、自社サイトを守るという意味でのリスク管理に関わるからです。できるかできないかを断定する前に、起こり得る脅威としてどう備えるかを考えるべきだ、というのが今回の軸です。

逆SEOとの違い

まず整理しておきたいのが、逆SEOとの違いです。逆SEOは、検索結果に出てくる都合の悪いページの順位を下げるために、周辺のページを押し上げるようなやり方を指します。一方でネガティブSEOは、相手のサイトにGoogleが嫌うような低品質リンクを大量につけることで、ペナルティや順位低下を狙う発想です。自分を上げるのではなく、相手を落とす方に向かっているところが大きく違います。

なぜ放置できないのか

この話がセンシティブなのは、もし本当に効果があるなら、SEOの前提が変わってしまうからです。今までは自社サイトを育て、コンテンツを強くし、自然な評価を積み上げることが中心でした。ところが、相手に悪質なリンクを打つ方が簡単で安いとなれば、そちらへ流れる人が出てきても不思議ではありません。

攻撃のほうが安くなる構図

私は、あるキーワードで13位にいるなら、自分を1位へ押し上げる努力を続けるより、上位12サイトへ総攻撃した方が早いと考える人が出かねない、と危機感を示しています。悪いリンクを大量につける行為はコストが低く、場合によっては個人でもできてしまう。一方で、正攻法でサイトを育てるには時間も手間もかかります。この非対称さが、ネガティブSEOをただの噂では片づけにくくしています。

しかもGoogleから見れば、それが自作自演なのか競合の攻撃なのかをきれいに見分けるのは難しいはずだ、というのがこの回の問題提起です。だからこそ、私は「できないとは言い切れない」と考え、守りの仕組みを持つべきだと勧めています。

守りの仕事を増やす

ここで話は、概念の説明から実際の現場の話へ移ります。これまでのWebリスク管理では、ハッキング、コンテンツの盗用、サイト丸ごとのコピー、風評被害などには目を配っていても、バックリンクまでは監視対象にしていない会社が多かったはずです。これまでは、それが直接の脅威ではなかったからです。

急増リンクと流入半減の事例

今回紹介されているのは、もともと7万から8万程度あったバックリンクが、1日か2日でさらに1万5千一気に増え、その後に検索エンジンからの流入が50%落ちたという事例です。これが本当にネガティブSEOの影響だと断定できるかは別として、こうした変化が起きうるなら、バックリンクも監視対象に入れなければならないという話になります。

つまりWeb担当者の仕事は、成果を伸ばすだけではなく、資産としてのサイトを守ることまで含む。その中に、バックリンク監視という新しい守りの仕事が入ってきた、と考えてはどうでしょうか。

Webmasterツールとリンク否認

具体的な入り口として挙げられているのが、GoogleのWebmasterツールです。そこに登録しておけば、どこからリンクされているか、どのページにリンクが集まっているかを確認できます。海外の怪しいサイト、ランダムな英数字のドメイン、低品質なディレクトリのようなものが増えていないかを、定期的に見ておくことが勧められています。

先回りして否認する

もし明らかに怪しいリンクが見つかったら、外してもらえない場合に備えてリンクの否認ツールを使う。自分では外せないリンクを、評価対象から外してほしいと伝えるための手段です。手動ペナルティを受けてから慌てるのではなく、怪しい兆候を見つけた時点で先回りする。この姿勢が、この回で示されている実際の現場上のポイントです。

まとめ:できるかどうかより備えが先

ネガティブSEOがどこまで成立するのかについては、人によって考え方・方向性が分かれます。けれど、だからといって何もしない理由にはなりません。バックリンクを定期的に確認し、怪しい変化を早めに見つけ、必要なら否認の準備をしておく。SEOは攻めの施策として語られがちですが、この回が伝えているのは、守るためのSEOもこれからは欠かせないということです。

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