第110回:複数サイトに分けるべきか否か?を決める判断基準とは

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 複数サイトに分けるかどうかは、SEOや運用の都合より先に、来訪者が同じかどうかで判断すべきだと分かる。
  • 今のWebでは、情報を増やすこと自体よりも、必要な人に必要な情報だけを迷わず見せる設計が重要です。
  • 制作側の都合に流されず、ビジネス上の戦略からサイト構成を決める視点を持てる。

判断の起点はユーザーの重なり

新しい商品やサービスを扱い始めた時、それを既存サイトの中へ入れるべきか、別サイトとして切り出すべきかで迷うことがあります。この回で私が最初に置いている判断基準は、とてもシンプルです。新しい商品に興味を持つ人と、いまのサイトに来ている人が、同じ人たちなのかどうか。まずそこから考えるべきだということです。

行き来が価値になるか、邪魔になるか

既存の商品を買ってくれる人が新商品にも関心を持ちそうなら、同じサイトの中で行き来できたほうがよいでしょう。できれば、その二つをまとめる上位の考え方を作り、その中に商品を位置づけると筋が通ります。反対に、来訪者がほぼ別で、片方にとってもう片方の情報がノイズになるなら、分けるほうが自然です。要するに、相互回遊がプラスに働くかどうかが分かれ目です。

情報過多の時代のサイト設計

この判断が重要になる背景として、私は、いまの買い手が情報疲れを起こしていることを挙げています。検索すると似たような情報が大量に出てきて、比較するだけで疲れる。だから最近は、自分で全部調べ切るより、詳しい人や普段付き合いのある人の意見を頼りにする流れも強くなっています。

最初から全部見せない設計

こうした状況では、役に立ちそうな情報を片っ端から並べればよいわけではありません。必要のない情報が多いほど、サイトはごちゃつき、来訪者は自分に関係ある内容へたどり着きにくくなります。集客のためには幅広いコンテンツが役立つ場面もありますが、その先で見込み客を育てる段階では、いかに余計なものを見せないかが重要になります。

分けるべき場面

したがって、別サイトにしたほうがよいのは、ユーザー層が明確に違い、互いの情報が混ざることで混乱が起きる時です。その場合は、サブドメインでも別ドメインでも構いません。大事なのは、ナビゲーションとしてきちんと分かれていることです。必要ならトップページ同士をつなぐ程度にして、日常的には別の導線として扱ったほうが分かりやすいこともあります。

解析のしやすさも変わる

私は、アクセス解析の観点でもこの点に触れています。来訪者の層が違うのに同じサイトへ全部載っていると、解析結果も混ざりやすく、仮説が立てにくくなります。もちろんコンテンツグループなどで分ける方法はありますが、はじめから別サイトにしておいたほうが、運用も分析もすっきりする場面はあります。

技術論は最後に置く

SEOではサブディレクトリのほうがよいのか、サブドメインの扱いはどうか、ドメインを分けるべきか。こうした話は確かに気になります。ただ、私が言うように、それは最後の話です。まず先に決めるべきなのは、誰に何をどう見せるとビジネスが進みやすいかという戦略です。その方針がないまま技術論へ入ると、見た目だけ整って成果につながらない構成になりやすくなります。

制作都合で増やさない

ここで印象的なのが、制作会社はサイトを増やす方向へ寄せがちだという指摘です。案件が増えるからです。けれども、発注側が見るべきなのは、制作側の都合ではなく、自社のビジネスにとってどちらが得かという一点です。私も、一般的な規模で同じようなお客さまが買う商品なら、別サイトを増やすより、一つのサイトの中でうまく相乗効果を出したほうがよいケースが多いと話しています。

まとめ:複数サイトの判断基準は顧客の混乱有無

複数サイトに分けるべきかどうかを考える時、最初に見るべきなのは、検索順位でも運用工数でもなく、来訪者にとって相互の情報が役立つか、邪魔になるかです。役立つなら一つにまとめて回遊しやすくし、邪魔になるなら分ける。その戦略を先に決めてから、ドメインやSEOや解析方法を選ぶほうが、サイト全体の筋が通りやすくなります。

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