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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- 中小企業が最初に育てるべきなのは、ジェネラリストでもスペシャリストでもなく、経営とWebをつなげられる橋渡し人材である。
- WebやITの知識だけを先に詰め込んでも、自社の商売の仕組みが分かっていなければ実際の現場に落とし込みにくい。
- 経営者自身が関わるか、担当者に会社の現状と方向性を理解させながら学ばせることが、遠回りに見えて一番失敗しにくい。
- ジェネラリストかスペシャリストかを決めるのは、その橋渡し役が育ち、会社の進む方向が見えてからでよい。
ジェネラリストかスペシャリストかより先に見る点
Web活用の体制づくりを考えるとき、「幅広く何でもできる人が必要なのか」「ある分野に強い人を置くべきなのか」という議論になりがちです。もちろん、その問い自体は間違いではありません。ただ、小さな会社が最初に考えるべき順番としては少し早い、というのが今回の話でした。まず目指すべきなのは、経営や事業の現実とWebの可能性をつなげられる人です。
最初に育てるべき橋渡し人材
中小規模の会社では、会社の数字や方向性、どこに課題があり、どこを伸ばすべきかを理解したうえで、Webの世界もある程度分かる人が必要です。経営者がその役割を自分で担えるなら、それが一番早いケースもあります。実際、経営者はすでに自社の経営や現場を深く分かっているので、あとはWeb側の知識を身につければ意思決定がしやすくなるからです。逆に、その橋渡しがいないまま外注先や現場担当だけに任せると、経営者が考えていることと現場の動きが噛み合いにくくなります。
先に会社の仕組みを理解させる
担当者を育てる場合も、いきなりWebやITの専門知識から入るのは危険です。自社は何を売り、どこで利益が生まれ、どこが弱く、どこを強くしていきたいのか。その前提を共有しないままでは、学んだ知識が宙に浮きます。Webの世界は情報量が多く、人によって言うことも違うため、会社の軸がないと必要なものを選べません。
経営感覚なきWeb担当は育ちにくい
経営者は無意識のうちに、会社の事情や現場の肌感を前提に判断しています。だから「こういうふうに考えてほしいのに伝わらない」と感じることがあります。ですが、現場の担当者から見れば、その前提が共有されていなければ分かりようがありません。まず会社側の知識、つまり自社の商売の仕組みを理解させ、そのうえでWebの基礎知識を並行して学ばせる。この順番が、橋渡し役を作るうえで欠かせません。
知識の詰め込みだけでは失敗する
ありがちな失敗として、担当者にプログラミング、SEO、広告運用などの勉強を次々にさせれば育つだろう、という考え方があります。しかし、何のために学ぶのか、自社のどこに効くのかが分からないまま知識だけ入れても、本人の中で消化できません。その場では分かった気になっても、会社に戻ったときに何をすればいいかが見えず、結局は動けなくなります。
その場で自社に落とせる学び
学びが身につくのは、聞いた瞬間に「うちならここに使える」と結びつくときです。だから適切なセミナーや勉強会、コンサルも、受ける順番が大切になります。自社の課題が見えた状態で学べば、必要なものだけを吸収しやすくなりますし、外部から上がってくるレポートも読み解けるようになります。逆にその前提がないと、専門用語に巻かれて終わる危険が高まります。
役割分担は方向が見えてから決める
橋渡し人材が育ち、自社がどの方向に進むべきかが少し見えてきたら、その時点で初めてジェネラリストかスペシャリストかを考えれば十分です。まだ進む方向が固まっていない段階なら、幅広く見られる人が必要になるかもしれません。一方で、重点分野が見えてきたなら、その領域の専門人材を採用したり育てたりする方が合理的です。
方向が見えてから採用を考える
スペシャリストは、技術や能力の見極めが比較的しやすいため、採用しやすい側面があります。だからこそ、最初から「Webができる人を採ろう」と漠然と考えるより、橋渡し役を通じて自社に必要な専門性を見極めてから動いた方が失敗しにくいのです。人材の育成や採用は、順番を間違えると遠回りになります。まずは会社とWebの両方を言葉にできる人を作る。そこが出発点です。
まとめ:最初の一人は橋渡し役から始める
中小企業のWeb活用で最初に必要なのは、万能な人でも超専門家でもありません。自社の商売の仕組みとWebの可能性を結びつけ、何をどこに生かすかを判断できる橋渡し役です。経営者自身がそこを担うのでもよいですし、担当者を育てるのでも構いません。ただし、いずれの場合も会社の現状理解を先に置き、Webの知識はそれと結びつけながら学ばせることが重要です。その土台ができてから、ジェネラリストかスペシャリストかを決めれば、組織づくりはずっと進めやすくなります。
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