[NEWS/22/9/13]HPに置く動画はタテ?ヨコ?そしてZ世代とくくる事は適切か?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、ホームページや情報発信で使う動画は縦型と横型のどちらを考えるべきか、そして「Z世代に刺さる」といった世代論をどこまで信じてよいのかを整理します。結論としては、動画は縦型を試す価値が高まっている一方で、世代ラベルを根拠に判断するのはかなり危うい、という二本立てで見るのがよさそうです。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 動画の縦型と横型を、今どう考えるべきかの実際の現場的な判断軸が分かる
  • スマホ中心の視聴環境が、縦型動画を後押しする理由を整理できる
  • 「Z世代」などの世代論を安易に使わない方がよい理由を理解できる

縦型動画を試すタイミング

記事では縦型動画が主流になっていくという話が取り上げられていましたが、現時点で横型が完全に不要になったわけではありません。実際、若い世代でも横型の動画は横型で見る人が想像より多く、まだ決め打ちする段階ではないという考え方・方向性は妥当です。

ただ、それでも縦型を試す価値は十分にあります。理由は、スマホで情報収集する人が増え続けていること、そしてスマホで自然な向きが縦だからです。漫画、インフォグラフィック、記事の読み方まで含めて、縦方向に流し見する体験が広がっています。動画だけが例外であり続けるとは考えにくいです。

ホームページ運用でも無視しにくい変化

YouTube埋め込みなどではまだ工夫が必要な場面もありますが、それでも縦型の見せ方は今後さらに整っていくはずです。だから動画を重視している企業であれば、従来の横型だけでなく、縦型も実際に作って反応を見る段階に入ってきています。

大事なのは、流行語として飛びつくことではなく、自社の閲覧環境や導線の中で確かめることです。縦型か横型かを理屈だけで決めるのではなく、試して計測する。その姿勢がいちばん現実的です。

世代論をそのまま信じない

一方で、今回の話でより強く押さえておきたいのが「Z世代に刺さる」といった言い方への距離感です。私はもともと、何とか世代という切り分けにかなり懐疑的でした。理由は単純で、その区切りに明確な根拠が乏しく、日本の現場感とも合っていないからです。

世代に生まれたから突然ある能力や感覚を持つ、という発想は危うい。スマホに慣れているのは、その世代だからではなく、実際に触っているからです。にもかかわらず、「Z世代は本物を見抜く」「Z世代にはこれが刺さる」と言い切る表現は、サービスの正当化やPRのために使われやすい。ここは冷静に見た方がよいところです。

見るべきは世代より文脈

もし区切りを使うなら、世代名よりも、コロナ前後や大きな出来事の前後のように、行動が変わった文脈の方がまだ実際の現場に役立ちます。何を見て育ったか、どういう環境で情報収集しているか、どんな場面で再生しているか。そうした条件の方が、動画の見せ方やメッセージ設計には効いてきます。

だから市場を見るときも、「Z世代向けだからこうする」ではなく、スマホで見られるのか、周囲を気にせず再生できるのか、どんな場面で消費されるのか、といった普通の切り口で考える方が強いはずです。

まとめ:縦型は試し、世代論は疑う

動画の向きについては、横型だけに固定せず、縦型を試す価値がかなり高まっています。スマホ中心の情報収集が進んでいる以上、ここは無視しにくい変化です。ただし、それを「Z世代に刺さるから」といった雑な世代論で説明するのは危険です。動画設計は実際の視聴環境と行動文脈で考え、世代ラベルには一歩引いて向き合う。それが今回の実際の現場的な結論です。

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