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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- Googleマップの悪質レビュー問題は、大組織の陰謀として見るより、誰でも実行しやすい現実的な脅威として捉えた方がよいこと
- ユーザーはレビュー本文より星の数で判断しやすいため、放置では済まされないこと
- 店舗側はレビューだけでなく、店名、業種、写真などリスティング全体を継続的に自衛する必要があること
今回は、Googleマップの低評価レビューをめぐる悪質な手口と、その受け止め方、そして店舗側がどこまで自衛しておくべきかを整理します。ニュースへの反応では極端な考え方・方向性も出やすいのですが、実際に対策を考えるなら、現場で起きているレベル感に引き直して見ることが大事です。
大がかりな陰謀論より、手軽に実行できる嫌がらせ
まず押さえたいのは、悪質レビューをめぐる動きは、必ずしも巨大な詐欺組織を想定しなくても説明できるということです。国内で見込み客に営業し、断られたら海外のマーケットプレイスや個別のつながりを使って低評価を投下する。その程度でも十分に被害は起こせます。
しかも今は、翻訳ツールや生成AIの発達によって、日本語が分からない人でもそれらしい日本語レビューを書きやすくなっています。以前よりも安く、カジュアルに、しかも追跡しづらい形で悪質レビューを流せる環境ができてしまっているわけです。だからこそ、特別な組織犯罪として構えるより、個人でも起こしうる実際の現場上のリスクとして見た方が対策を考えやすくなります。
ユーザーは本文より星を見ている
次に重要なのは、レビューの真偽をユーザーが丁寧に見抜いてくれると期待しないことです。実際には、店を選ぶ場面で多くの人はまず星の数を見ます。特に飲食や来店判断のようにその場で決める業種では、低評価の理由を細かく読み込まずに足切りされることが少なくありません。
だから、フェイクレビュー判定サービスがあるから大丈夫という話にはなりません。そうしたサービスを一般ユーザーがわざわざ使う前提は厳しいですし、そもそも店舗選びの現場ではそこまで深く調べない人が大半です。結局、星が落ちること自体が直接的なダメージになります。
Google任せにできない現実
本来ならプラットフォーム側の整備がもっと進んでほしいところですが、現状のGoogleマップは、事業者から見ると十分な窓口があるとは言いにくい状態です。報告はできても、きめ細かく対応してもらえる期待は持ちにくい。だから、Googleが改善してくれるのを待つだけでは守れません。
実際には、被害を受けた側が、いかに効果的に報告し、証拠を整理し、削除や復旧を狙っていくかという戦いになります。法的な対応や損害賠償請求の議論も抑止力としては重要ですが、日々の運用としてはまず自衛が先に来ます。
レビュー以外も荒らされる前提で見る
見落とされやすいのが、攻撃対象はレビューだけではないことです。Googleマップでは、店名やカテゴリの修正提案、写真の投稿なども第三者が行えます。そのため、業種を勝手に変えられたり、関係ない写真や印象を落とす写真を上げられたりすることがあります。
たとえば外壁塗装の会社が別業種に変えられていたり、美容室なのに関係ないカテゴリへ寄せられていたりすると、検索順位や見つかり方にも影響します。写真も、レビュー以上に削除が通りやすい場合はあるものの、放置すれば十分なダメージになります。Googleマップは店名だけ見て終わりではなく、掲載情報全体を点検すべき対象です。
店舗側がやるべき自衛策
定期的な確認を習慣にする
少なくとも週に一度は、自社のGoogleマップ上の情報を確認した方が安全です。レビューだけでなく、店名、カテゴリ、営業時間、写真に不自然な変化がないかを見る。理想を言えば、変更アラートや自動復元の仕組みまで入れたいところですが、まずは定期確認だけでも違います。
ガイドライン違反の集客をしない
口コミを書いたら割引、クオカード進呈、といったやり方はガイドライン違反です。しかも最近は、店内で同じ端末や同じ回線からまとめて投稿されるような動きに対して、Google側のスパム判定も厳しくなっています。短期的に見れば増やしやすくても、長期的には自分でリスクを増やすだけです。
ローカルガイドを過信しない
ローカルガイドだから信用できるとは限りません。ちゃんと使っている人もいれば、ポイント稼ぎのために無言レビューや低評価を量産している人もいます。仕組みとして便利な面はある一方で、ゲーミフィケーションが悪い方向に出ている現実も見ておいた方がよいでしょう。
まとめ:Googleマップは運用資産であり、防衛対象でもある
Googleマップのレビュー問題は、単なる評判の話ではありません。ユーザーは星の数を強く見ていますし、レビュー以外にも店名、カテゴリ、写真まで含めて荒らされる余地があります。しかも悪質な投稿は、昔よりずっと低コストで実行しやすくなっています。だからこそ、Googleに任せきりにせず、ガイドラインを守りながら、自社のリスティングを定期的に守る運用が必要です。マップは集客の入り口であると同時に、防衛すべき資産でもあります。
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