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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- ChatGPTの情報があふれていても、業務にうまく落とし込めないのは不自然ではないこと
- 今の混乱の大きな原因は、現場まで着地した情報が少なく、表面的な使い方ばかりが流通していることだということ
- 無理に最前線を追うより、Microsoft 365やGoogle Workspaceに組み込まれる形を起点に使い始める方が現実的だということ
今回は、ChatGPTをはじめとする生成AIについて、なぜ多くの人が「すごそうだけれど業務では使い切れない」と感じるのかを整理します。結論から言えば、それは本人の問題というより、今出回っている情報の質と、道具の置かれ方の問題が大きいです。
使えないと感じるのは自然な反応
世の中ではChatGPT関連の情報が大量に流れています。それを見ていると、使えない自分が遅れているのではないかと感じやすいのですが、実際にはそうではありません。多くの人が足踏みしているのはむしろ自然です。
理由は単純で、情報の多くが「何ができそうか」の段階で止まっていて、「実際の業務にどう組み込んだか」まで下りてきていないからです。ITツールでもよくあることですが、機能紹介や成功イメージは立派でも、現場の流れにどう置くかが分からないまま導入され、結局使われないまま終わる。今の生成AIも、かなりその状態に近いです。
流通している情報の多くは、まだ地面に着いていない
今広がっているAI情報の多くは、海外の話題の焼き直しだったり、「壁打ちに使える」「効率化できる」といったふわっとした説明に留まっています。しかも、その情報を発信している側も、現場で本当に運用した経験がないまま話していることが少なくありません。
そうなると、受け手はイメージだけを受け取って、どう使えばよいか分からないままになります。だから、「いろいろ試したけれど業務に入らない」というのは、ごく自然な結果です。むしろ、空中にある技術を地面まで下ろして運用に変えるのは、もともと得意な人しか簡単にはできません。
現時点のChatGPTは、まだ万人向けの道具ではない
もうひとつ大きいのは、今のChatGPTそのものが、必ずしも使いやすい形になっていないことです。アカウント登録、課金、英語中心の案内、何のガイダンスもない入力欄。こうした状態で、いきなり各自が業務適用まで進めるのは、かなり敷居が高いです。
好きな人や得意な人にはそれでも触れますが、一般の事業会社にとっては、まだ実験的な道具に近い部分があります。だから、ここで無理に最前線へ追いつこうとするより、自分たちの仕事に自然に入ってくるタイミングを待つ方が、むしろ堅実です。
次の起点はオフィス製品への組み込み
その意味で、次に注目すべきなのは、Microsoft 365やGoogle Workspaceのような、普段使っている業務ツールにAIが組み込まれていく流れです。これなら、メール、文書、表計算、会議メモといった既存業務の延長で使い始められます。
こうした形で提供されるAIは、少なくとも製品の中でのユースケースがある程度整理された状態で出てきます。つまり、何に使うかが完全に白紙のChatGPTより、ずっと地に足がついています。現場で使う第一歩としては、こちらの方がはるかに入りやすいはずです。
今は慣れる時期、無理に深追いする時期ではない
もちろん、興味があって自分で試せる人は、ChatGPTのプロンプトを研究してもよいと思います。ただ、多くの中小企業にとっては、今の段階で細かな周辺ツールや怪しい情報を追いかけすぎると、混乱や不信感の方が大きくなりやすいです。
それよりも、生成AIに少しずつ慣れながら、いずれ普段の業務ツールに入ってきたときに自然に使えるようにしておく方がよいでしょう。画像生成でも文章生成でも、まずはできることと危うさの両方を知っておく。そのくらいで十分です。
任せ切れない以上、コア業務には慎重でよい
さらに言えば、現時点のAIは、まだ任せ切れる道具ではありません。もっともらしい誤情報を出すことがありますし、ベンダー側もそれを完全には防げない前提で説明しています。だから、意思決定や重要な対外文書のようなコアな工程へ、いきなり深く入れるのは慎重であるべきです。
実際に今使われやすいのは、アイデア出し、タイトル案、たたき台作成、誤字脱字の確認のような、多少のズレがあっても人が直せる領域です。そこから始めるのが自然ですし、その慎重さは後ろ向きではなく、現実的な運用判断です。
まとめ:AIに振り回されず、着地した形から使う
ChatGPTを業務でうまく使えないと感じるのは、能力不足ではありません。今流通している情報の多くが現場まで着地しておらず、道具自体もまだ万人向けとは言いにくいからです。だから、無理に最前線を追う必要はありません。まずはMicrosoft 365やGoogle Workspaceのような、普段使う製品に組み込まれた形から触れ、少しずつ土地勘を持つ。それくらいの距離感で向き合う方が、結果的には業務へつながりやすいと思います。
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