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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
今回は、GoogleSearchCosoleとどう向き合うかという話です。
Google アナリティクスと並んで、Webサイトを運用している方なら使っていることが多いツールだと思います。ただ、表示回数やクリック数を昨年と比べて、「増えたから成長した」「減ったから悪くなった」と判断することには、かなり慎重でいたほうがいいと感じています。
SearchCosoleの数字はどんどん時系列での分析に使いづらくなっている
GA4のように定量的なデータがたまっていて、昨年や一昨年との比較ができる。SearchCosoleにも、検索結果でどのページがどんなクエリに出て、何回表示され、何回クリックされたかが見えます。だから表示回数やクリック数をKPIにしている方も多いですよね。
ただ私は、これを長い期間の成長度合いを正確に比べるためのデータとして、そのまま受け取らないほうがいいと思っています。SearchCosoleが壊れていると言いたいわけではありません。検索結果の形が変わり、AIを含むいろいろな見え方が増えるなかで、今の画面と数字だけで捉えるには限界がある、ということです。
私なら、直近の30日や3か月で「今、どのページがどんなふうに見られているのか」をつかむために見ます。1年前との比較も参考にはしますが、その差をそのまま事業の成長と読み替えません。検索パフォーマンスの表は軽く現状を見る場で、インデックスの状況やGoogleとの間接的なやり取りも、SearchCosoleの大きな役割だと考えています。
変わった理由はさまざま、発表されていることも、ないことも
先日、Googleのジョン・ミューラー氏がAI ModeやAI Overviewを含む検索結果での掲載順位や表示回数の測り方に触れていて、今後も検索サービスの変化に合わせて変わり得るという話をしていました。
そこは当然だと思います。ただ、過去の数字と今の数字を同じ物差しとして比べる側からすると、簡単な話ではありません。
これまでも内部の不具合、画像や求人などの集計基準の変更で、グラフが変わったことがありました。画面に黄色い線が入って「ここから変わりました」と分かることもあります。
でも、どのクエリが何%変わったので、過去の数字をどう補正すればいいのか。私の知る限り、そうした具体的な補正方法まで示されることはほぼありません。
さらに、プライバシーのために見えないクエリがありますし、フィルタをかけると数字が大きく欠けて見えることもあります。画面で見られる期間にも限りがあります。長く持っておきたいなら、BigQueryなどへ出しておく必要がありますね。
外部からのアクセスも無視できません。順位測定のツールやボット、AI系の仕組みが検索結果へアクセスすると、私たちが「人の検索」と思って見ている数字が揺れます。いわゆるnum=100を使った順位測定の問題もありました。Googleも対策をしていますが、完全に取り除くのは難しいでしょう。こうした要因が重なっているので、前年同月比だけを見て原因まで決めるのは危ういと思うのです。
もし有料の分析基盤として年間大きな費用を払っているものなら、計測基準が変わったときに補正の目安が欲しいですよね。無料だから仕方ない、で済ませる前に、そもそも何を期待して使うツールなのかを考え直したほうがいいのではないでしょうか。
表示回数やCTRが急に動いたとて、ツールのせいか自分のせいか分からないことが増えている
実務でも、「表示回数がものすごく増えた」と感じる場面がありました。AI絡みの検索結果が広がった時期には、表示回数が急に増えたり減ったりしました。表示回数だけ増えればCTRは下がります。そこで慌ててタイトルやディスクリプションを変えるべきなのか、競合が入ったのか、と考えたくなります。
でも、検索結果での表示の仕方や数え方が変わっていただけ、ということもあり得ます。クリックされにくい場所への表示まで数字に入っていたら、CTRの変化の読み方も変わります。先にそういう事情を知りたかった、と思うことはありますね。
うちでも表示回数はKPIに入れています。ただ、急増を見てすぐ「SEOがうまくいった」とは言いません。
どのページが出ているのか、何が変わったのかを見て、GA4のランディングページのデータなどとも突き合わせます。表示回数は多いのにCTRが低いページを見つけて、次に確認するコンテンツの優先順位を考えることもあります。反対に、今週少し下がったからといって、毎回細かく原因を追い続けることはしません。
インデックスの確認と、ゆるやかなモニタリングに使う程度がよいか?
SearchCosoleは、現在の検索で自分たちのサイトがどんな状況かを見て、インデックスされていないページがあればその理由を探る。
Googleとの間接的なコミュニケーションの場として捉えるのが、私は自然だと思います。もちろん、データを取り出して他のツールと丁寧に合わせれば、分析の精度を上げる余地はあります。
ただ、ここで話しているのは、中小企業でWebを兼務している担当者の方が、日常の仕事のなかでどう考えるか、ということです。分析の流儀を突き詰めればきりがありません。
そうした担当者にとっては、数字を参考値として見ながら、今何が起きているかを把握し、必要なところへ手を付ける。そのくらいの距離感が合っているのではないでしょうか。
AI ModeやAI Overviewが広がり、さらに対話型AIで課題を解決する人も増えると、お客さんが何をどう調べたかはますます見えにくくなります。かつては、オンラインならリアルの世界よりもいろいろなことを数字で分かるのが強みでした。今は、オンラインでもきちんとお客さんを理解して、必要な相手に届くようにする。商売の基本に戻ってきているなと感じます。
まとめ:SearchCosoleは現状把握のために使う
表示回数やクリック数の前年比は参考になりますが、その差だけでサイトの成長や施策の成否を決めるのは慎重にしたいところです。
集計方法、検索結果の形、外部からのアクセスなどで数字が揺れます。私はインデックス状況と現在の見え方を確認し、大きな変化があればページごとの状況やGA4のデータと合わせて見ています。数字を追う先にいるお客さんを見失わないことも、同じくらい大切だと思います。
引用元・参考情報
- Google Search Console ヘルプ:検索パフォーマンス レポート
- Google Search Console ヘルプ:データの異常
- Google 検索セントラル:Search Console と Google アナリティクスのデータを使う
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