第26回:選択肢は多ければいいというものではない!

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 選択肢が多いこと自体は悪くないが、そのまま並べるだけでは売れやすくならない。
  • 高額商品やBtoBの商材では、選ぶことそのものが強い負担になる。
  • お客さんが欲しいのは、たくさんの候補ではなく、納得して自分に合うものへ最短でたどり着ける状態である。
  • 価格以外で選ばれたいなら、判断基準と導線をこちらが用意しなければならない。

選択肢の多さと売れやすさは別の話

この回の出発点になっているのは、ジャムを6種類並べた店と24種類並べた店の比較です。24種類ある方が人は引きつけられたのに、実際に買われたのは6種類の方でした。私がここで強調しているのは、選択肢が多いこと自体が悪いのではなく、選ぶ負担まで含めて考えないとコンバージョンは上がらないという点です。

商品数やプラン数が多いことは、提供できる価値の幅が広いという意味では強みです。ただ、その強みをそのまま見せるだけでお客さんが気持ちよく選べるわけではありません。豊富さと選びやすさは分けて考える必要があります。

選ぶことは楽しいだけではない

日用品の買い物のように失敗の痛みが小さい場面なら、選ぶことは娯楽にもなります。けれども、家や旅行、家具、家電、あるいはBtoBのサービスのように、金額が大きかったり周囲への影響が大きかったりするものでは話が変わります。自分が納得するだけでなく、家族や社内にも説明できる選択をしなければならないからです。

責任が重いほど迷いは深くなる

この感覚を分かりやすく示しているのが、パソコンの構成を一から決める例です。マザーボードやCPUや容量まで全部自分で決めてくださいと言われても、分かる人にしか判断できませんし、会社の業務に合わなければ責任も残ります。だからこそお客さんは、自由度が高い店よりも、「小規模オフィス向けならこれ」と整理して提案してくれる店に安心して流れます。

判断基準がないと価格勝負に落ちる

選び方が分からないまま競合比較に入ると、お客さんは結局、安さや速さのような分かりやすい軸で決めるしかなくなります。印刷会社の例で言えば、機械の違いも、仕上がりの差も、初心者へのやさしさも伝わっていなければ、値段しか比較材料が残りません。

つまり価格以外で選ばれたいなら、価格以外の考え方・方向性を先に渡す必要があります。モノクロのグラデーション再現性がどう違うのか、細い線がどれだけきれいに出るのか、紙の種類がどこまで選べるのか、発注がどれだけ簡単なのか。こうした判断基準を画像や事例や説明で示して初めて、お客さんは納得して比較できます。

豊富さを活かす導線設計

この回で一番伝えたいことは、「うちにはいろいろあります」と風呂敷を広げるだけでは足りない、という点です。必要なのは、お客さんのニーズをくみ取りながら、自分に合う商品やサービスへ自然にたどり着ける構成です。

納得しながら前に進める状態

比較表、お客様の声、用途別のおすすめ、初心者向けの案内、ニーズから逆引きできる導線。こうしたコンテンツやナビゲーションがあると、お客さんは押しつけられたと感じずに選べます。選択肢を減らすことが目的ではなく、納得感を保ったまま迷いを減らすことが目的です。

まとめ:多いことより選べること

商品やサービスの数が多いことは強みですが、その豊富さは整理されて初めて価値になります。お客さんは別に好きで迷っているわけではなく、できるだけ短い時間で、自分にも周囲にも説明できる形で選びたいだけです。だからこそ必要なのは、ラインナップの多さを誇ることではなく、判断基準と導線をスムーズにし、お客さんが自分に合うものへ気持ちよく進める状態をつくることです。

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