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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- 中小企業白書と小規模企業白書を、単なる統計資料ではなく、Web施策の優先順位を見直す材料として読む視点が分かる。
- 中小企業の人材不足と事業承継の問題が、売上アップ施策より先に考えるべき課題になりうると整理できる。
- 支援側も事業者側も、問い合わせ増加だけを目的にせず、会社が持続できる状態を先に整える重要性をつかめる。
白書をWebの仕事に引き寄せて読む視点
この回で私が強く勧めているのは、2017年版の中小企業白書と小規模企業白書を、一度きちんと見てほしいということです。理由は、そこに載っているのが景気の話や制度の話だけではなく、中小企業がいま何に苦しみ、どこでつまずきやすいのかという現実だからです。Webの支援をする側も、支援を受ける事業者側も、その土台を知らずに施策だけ見ても順番を誤りやすくなります。
まず概要から押さえる
白書は分量が多いので、いきなり全部読むのは大変です。そこで私は、まず概要版から入ることを勧めています。重要なのは細かな数字を暗記することではなく、いま中小企業にどんな大きな流れが起きているのかをつかむことです。その前提があるだけで、Webの提案も受け止め方も変わってきます。
人手不足と事業承継という重い前提
今回の前編で中心に置かれているのは、ライフサイクル、特に事業承継と人材の問題です。経営者が高齢化し、次を引き継ぐ人が見つからなければ、倒産でなくても廃業せざるを得ない。しかも同じ時期に、働ける人口そのものも減っていく。つまり、会社を残したくても、そのための人も仕組みも足りないという状況が広がっています。
人材不足は小さな会社ほど深い
ここで印象的なのは、人が足りないという話が、すべての会社に同じ形で起きているわけではないという点です。私は、従業員1000人以上の企業では求人の充足率が高い一方で、29人以下の企業ではかなり低い水準にとどまっているデータを引きながら、苦しいのは主に小さな会社だと指摘しています。人材不足という言葉だけを見ると全国一律の悩みに見えますが、実態はかなり偏っています。
Web支援が外してはいけない前提
この話をWebの文脈に引き寄せると、支援の出発点が変わります。WebやITの業界にいると、比較的若い人が入りやすい世界を見慣れてしまうため、ついそれを普通だと思いがちです。けれども多くの中小企業では、そもそも人が集まりにくく、その中で経営者が現場も経営も背負って何とか回している。そうした会社に対して、Webだけを切り出した提案をしても、現場で受け止めきれないことがあります。
問い合わせを増やせばよいとは限らない
分かりやすいのが、売上アップや問い合わせ増加の提案です。もちろん売上が上がること自体は悪いことではありません。ただ、問い合わせが増えても受ける人がいない、電話を取る人が商品知識を持っていない、対応品質が不安定で将来のお客さまを逃してしまう。そういう状態なら、先にやるべきことは別にあります。支援側は、自分たちが売りやすい提案ではなく、相手にとって本当に順番が合っている提案かを見なければなりません。
売上より先に向き合うべき課題
事業者側に向けても、私は同じことを言っています。売上を上げますという言葉は魅力的ですが、それが本当に最優先かは別問題です。事業承継が不安なら、まず次の担い手をどうするかを考える必要があります。採用のために会社の見せ方やブランディングを変えるのか、ホームページで求人をどう打ち出すのか、あるいはM&Aで事業そのものを残す方向を探るのか。目の前の売上だけでは解けない課題が先にあるケースは少なくありません。
自分たちだけの悩みではないと知る
白書を読む価値は、課題を知るだけではありません。自分たちだけが苦しいのではないと分かることにも意味があります。実際、私は、小規模企業白書の事例として、高齢者の力を生かした会社や、働き方やWeb活用で業界イメージを変えながら採用につなげた会社を挙げています。白書や商工会、専門家の知見を通じて、打ち手のヒントは探せます。だからこそ、時代のせいで終わらせず、自分たちが変えられる部分に目を向けることが大切になります。
まとめ:白書は施策の優先順位を正す材料
この回のお伝えしたいことは、白書を読むこと自体が目的ではなく、そこから自社や支援先の本当のボトルネックを見極めることにあります。中小企業の現場では、人材不足や事業承継の問題が、Web施策の前提を大きく左右します。だからこそ、問い合わせを増やす、売上を伸ばすという表面的な話だけで進めず、会社を残すために何を先に解くべきかを見直す。そのための材料として、白書は非常に強い意味を持っています。
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