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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- マーケティングオートメーションは、入れれば勝手に集客してくれる道具ではなく、既に見えている営業や販促の流れを自動化するための仕組みである。
- 中小・小規模事業者が失敗しやすいのは、道具の問題より先に、自社の売れ方や見込み客への対応手順が整理されていないことが多いからである。
- まずは見込み客の温度差、聞くべきこと、送るべき情報、追いかける間隔を自分たちの中で見えるようにする必要がある。
- 今すぐ入れるかどうかではなく、将来きちんと使いこなせる状態を目標にして準備する考え方・方向性が現実的である。
マーケティングオートメーションの正体
マーケティングオートメーションという言葉だけ聞くと、何か便利な道具を入れれば問い合わせが増えるように感じるかもしれません。でも実際にはそうではありません。これは、見込み客ごとに違う対応を、人の手だけに頼らず回せるようにするための仕組みです。
自動化するのは、すでにある売れ方
検索から来た人、紹介で来た人、たまたま資料を見た人では、気持ちの温まり方が違います。すぐに商談に進めてよい人もいれば、まず情報提供が必要な人もいます。これまでは、その見極めを営業や担当者が経験でやってきました。マーケティングオートメーションは、その判断や連絡の流れを整理して、自動で回しやすくする道具です。つまり、自動化する元の流れがなければ、道具だけあっても動きません。
失敗しやすい理由は道具の前にある
この道具が役に立たないのではありません。問題は、入れた瞬間に何とかしてくれる魔法の道具だと思ってしまいやすいことです。しかも導入費用は軽くありません。だから、準備がないまま入れると痛手も大きくなります。
何を自動化するかが決まっていない
見込み客に何を聞けば温度感が分かるのか。どの段階の人にどんな情報を渡せば前に進むのか。どのくらい待ったら再連絡するのか。こうしたことが決まっていないままでは、設定のしようがありません。導入支援をしてくれる会社が一緒に考えてくれることはありますが、自社の中にある程度の型がなければ、外から引き出せるものにも限界があります。結果として、道具も支援側も生かし切れず、お互いに苦しくなります。
入れる前に見える化すべきこと
では何をすればよいかというと、まずは自分たちの売れ方を仮でもよいので言葉にすることです。どんな人がすぐに買うのか、どんな人はまだ早いのか、その違いを整理していきます。
見込み客の温度を測る基準を作る
見込み客の温度を測るために、どんな質問をすればよいのかを考えてみてください。どの返答なら前向きで、どの反応ならまだ様子見なのか。さらに、どんな情報を渡すと反応が上がるのか、どれくらい間を空けると忘れられやすいのか、逆にどれくらい連絡するとしつこく感じられるのかも見ていきます。たとえば一週間空くと熱が冷めやすいとか、月に何度も追いかけると重く感じられるとか、そうした肌感覚を記録していくことが大切です。
こうした小さな検証を積み重ねていくと、「この入口から来た人には、まずこの情報を送る」「ここで反応があれば次はこれを案内する」といった流れが見えてきます。そこまで来て初めて、道具に乗せる意味が出てきます。
今すぐの導入より、将来の到達点として考える
中小・小規模事業者にとって現実的なのは、今すぐ導入するかどうかだけで考えないことです。まずは将来、自分たちがその仕組みを使いこなせる会社になることを目標にする。その考え方・方向性の方が、無理なく前に進めます。
人に依存しない仕組みへ近づく
これからは働く人が減り、人の入れ替わりも起こりやすくなります。営業や販促が特定の担当者だけに乗っている状態は、ますます危うくなります。だからこそ、自分たちの売れ方を見える形にして、誰が見ても分かる仕組みに近づけていくことが重要です。マーケティングオートメーションは、その延長線上にあるものだと考えると、焦って失敗しにくくなります。
まとめ:先に仕組みを作り、その後で自動化する
マーケティングオートメーションは、否定すべきものではありません。むしろ、きちんと使いこなせればとても強い道具です。ただし、それは自社の売れ方や見込み客への対応手順が見えていることが前提です。まずは見込み客の温度差を見分ける基準を作り、どんな情報をどの順番で渡すと前に進むのかを整理する。その基本・ベースとなる部分の上で初めて、自動化は力を発揮します。
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