第224回:(雑感)HP制作費用のあれこれについてフラットな視点で考えた

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • ホームページ制作費は、主に人の時間単価と工数で決まり、単なる材料費の世界ではないと分かる。
  • 安くなるときは、担当者のレベルか作業範囲、もしくはその両方が変わっていることが多い。
  • 見積もりは総額だけでなく、誰が何をどこまでやるのかを比べないと判断を誤りやすい。
  • 制作会社選びでは、経験者の同席、実際の現場担当との相性、下請け構造の有無まで見た方が失敗しにくい。

費用は何で決まるのか

今回の話は、ホームページ制作費の高い安いを断定するものではなく、費用がどう組み上がっているかをフラットに見るための整理でした。ここを誤解すると、金額だけで判断して後から齟齬が出やすくなります。

材料費ではなく人の時間が中心

ホームページ制作は、商品を仕入れて売る商売とは違い、原価の大半が人にかかります。基本は、誰が担当するかという時間単価と、どこまでやるかという工数の掛け算です。ページ数、原稿作成、撮影、取材、ミーティング、戦略設計、広告やSEOの設計まで含めれば、そのぶん工数は増えていきます。

会社ごとの差は見えにくい部分で出る

同じような見積もりに見えても、会社ごとに前提はかなり違います。営業にどれだけ費用をかけているか、失注リスクをどれだけ価格に載せるか、外注をどこまで使うか、どの人をアサインするか。そうした違いが、同じ「制作費」の中に混ざっているため、総額だけでは中身が見えません。

安くすると何が変わるのか

費用を下げること自体が悪いわけではありません。ただ、何も変えずに同じ品質のまま安くなることは基本的に少ない、という前提で見た方が実態に近い、というのが今回のメッセージでした。

担当者か工数が変わる

同じ会社に値下げを求めたとき、よく起きるのは担当者の変更か工数の圧縮です。経験の浅い担当者に変わる、使える時間が減る、確認や提案の密度が薄くなる。見積もりの数字だけでは分かりにくいですが、実際にはここが変化しています。

削られるのは作業範囲

もう一つ多いのが、「原稿は用意してください」「画像は支給してください」「戦略部分は簡易対応です」「運用は別料金です」といった切り分けです。これは悪いことではなく、安さの正体を明確にしているとも言えます。大事なのは、自社がどこを自分たちで持つのか、どこから先を外に頼みたいのかを理解したうえで受け止めることです。

見積もりで比べるべきもの

価格を比べる場面では、どうしても一番下の総額や値引き額に目が行きます。ただ、今回の話を踏まえると、見るべき場所はそこだけではありません。

総額よりも作業内容

合い見積もりを取るなら、まず比べるべきは、どんな作業が入っていて、誰がそれを担うのかです。担当者の経歴や経験、自社と同じ規模や業界を扱ってきたか、話の中でこちらの事情をどこまで理解しているか。その差で、同じ予算でも成果の出方はかなり変わります。

値引き幅より投資対効果

値引きが大きいから得、という考え方・方向性も危ういところがあります。最初に高く出しているだけかもしれませんし、値引き分を別のところで回収する構造かもしれません。むしろ、「この費用でどこまで前に進めるか」「この会社なら自社の大事な部分をちゃんと扱ってくれそうか」という投資の視点で見た方が、最終的には失敗しにくくなります。

選ぶときに重視したいこと

制作会社選びは、最初の一回で完全に見抜くのが難しい領域です。だからこそ、自分だけで判断しようとせず、考え方・方向性を補強する工夫が必要になります。

経験者を同席させる

もし身近にホームページ制作や運用を一度でも経験した人がいるなら、打ち合わせに同席してもらうのが一番早い、という話が出ていました。車や花を選ぶときに詳しい人が一緒にいると見え方が変わるのと同じです。相手がそれを嫌がるようなら、その時点で一つの判断材料になります。

実際の現場担当と直接話せるか

もう一つ大きいのが、実際に動く人と話せるかどうかです。営業だけが前に出て、後ろは全部別の会社という形だと、話が伝言ゲームになりやすくなります。実際の現場担当との相性、自社の業界に対する理解、社内に継続的なノウハウがあるか。このあたりまで見ていくと、単なる価格比較よりずっと判断しやすくなります。

予算は早めに出した方が話が早い

予算を隠して駆け引きするより、この範囲で何ができるかを率直に相談した方が、現実的な提案を受けやすくなります。まともな会社なら、その予算でやるべきこと、いまは見送るべきこと、もう少し貯めてから着手した方がよいことまで含めて話してくれるはずです。

まとめ:価格ではなく何に払うかを見る

ホームページ制作費は、単に高い安いで割り切れるものではなく、誰の時間に、どんな作業に、どこまで払うのかという組み合わせで決まります。だからこそ、安さだけで選ぶのではなく、その金額で何が入って何が外れるのか、自社に合う相手なのかを見極めることが大切です。価格を見る前に中身を見る。この順番に変えるだけでも、発注の失敗はかなり減らせます。

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