第228回:社会的事件が起きた時、企業がメール告知で押さえるべき3つのポイント

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 社会的な出来事の告知メールでは、まず「早く伝える」こと自体が信頼維持に直結する。
  • 全員に一斉送信するのではなく、誰に送るべきかを切り分けないと、本当に必要な人に埋もれる。
  • 読まれるメールは、見栄えよりも「迷わず要点が分かること」を優先している。
  • 売り込みや自己顕示を混ぜず、相手が知りたいことと自社が責任を持って言えることに絞るべきである。

早さが信頼を守る前提

今回のテーマは、社会的な出来事が起きた時に、企業がメールでどう告知すべきかというものです。こういう局面では、内容をきれいに整えること以上に、いつ反応したかが見られます。サービスはどうなるのか、窓口は開いているのか、イベントは実施できるのか。利用者はまずそこを知りたいからです。

完全版を待ちすぎない

すべてが決まってから出そうとして遅れるより、「いつまでに案内するか」を先に伝えた方がよい。まだ詳細が固まっていなくても、影響がありそうだと相手が感じるなら、まず反応すること自体に意味があります。詳細不足より、何も来ないことの方が不信につながりやすいからです。

判断基準は自社ではなく相手

自分たちは問題ないと思っていても、それで判断してはいけません。基準になるのは、利用者やその周辺が不安を感じるかどうかです。他社はもう知らせているのに、自分たちからは何も来ない。その状態が続くと、情報不足そのものが信頼低下につながってしまうんですよね。

全員ではなく、必要な相手に届ける

ここで大事なのが、持っている顧客リスト全部に流せばよいわけではない、という視点です。必要な人に確実に届くことと、むやみに広く送ることは別です。

5年前に一度買った人まで同じ扱いにしない

書き起こしの中でも、5年前に一つだけ商品を買った人にまで同じ告知を送るべきか、という例が出てきました。受信箱はすでに似たような知らせであふれています。特にスマホで見ている人は、件名が似ていれば「どうせ同じだろう」と流してしまいやすい。だからこそ、関係の深さや利用中のサービスごとに、送る相手を切り分ける必要があります。

相手ごとに見せ方も変える

最近買った製品が違う、使っているサービスが違う。それだけで気にすべき内容は変わります。ならば文面も分けた方がいい。誰に送るかを分けず、見せ方も変えないままでは、「言ったのに読まれなかった」という、送り手にも受け手にも後味の悪い結果になりやすいからです。

読みやすさと内容は顧客目線で整える

届いたあとに必要なのは、相手が余計な頭を使わずに理解できることです。この回では見た目の華やかさよりも、伝わる構造の方が重要になります。

ごちゃついた装飾より、ひと目で分かる要点

商品のリンクに挟まれていたり、どこに大事なことが書いてあるか分からなかったりするメールは、それだけで読む気をなくします。今の時期に必要なのは、ざっと見ただけで要点がつかめるビジネス文書のような整理です。件名も「誰向けの何の案内か」がすぐ分かる形でなければ意味がありません。

書くべきなのは、相手が知りたいことと自分たちが言うべきこと

内容としてまず必要なのは、自社サービスがどうなるのかという利用者の疑問に答えることです。そのうえで、自社の立場だからこそ自然に伝えられる周辺情報があるなら、それを添えるのは有効です。反対に、専門でもないのに医学的な話を急に語るようなことをすると、「なぜその人がそれを言うのか」という違和感が生まれます。伝えたいことと、言う資格があることは別だという整理が欠かせません。

便乗や自己顕示が信頼を壊す

社会的な出来事は、どうしても注目が集まります。だからこそ、この話題なら見てもらえるだろうと考えて売り込みに寄せたり、他社が出しているから自分たちも形だけ出したりすると、相手には意外なほど見抜かれます。

「今がチャンス」の営業は逆効果になりやすい

印刷会社が、開催できなくなったイベントの印刷代を返金するという例は、苦しい中でも利用者の損失を引き受けようとする姿勢として自然に受け取られます。一方で、単にいま空いている枠を安売りするだけでは、自社都合の印象が強くなる。今の局面で評価されるのは、注目に便乗することではなく、相手の困りごとに沿って負担を減らすことです。

一言言いたい気持ちを抑える

普段は発信していない人が、急に動画や大仰なメッセージで前に出てくると、受け手は「急に上から来た」と感じやすいものです。自己顕示のための発信は、気づかれた瞬間に客離れにつながりかねません。だからこそ、メールで押さえるべきなのは、自分が言いたいことではなく、相手が知りたいことです。

まとめ:告知メールは相手の不安を減らすために送る

社会的な出来事が起きた時の告知メールで大事なのは、早く出すこと、必要な相手に絞ること、そして相手が最小の負担で理解できる形にすることです。そのうえで書く内容も、売り込みや自己演出ではなく、利用者が知りたいことと自社が責任を持って伝えられることに絞る。そうしてはじめて、メールは単なる連絡ではなく、非常時に信頼を守る接点になります。

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