第283回:中小企業が動画を商売に活用できるようになるために行うべき最初の一歩とは?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

今回は、中小企業が動画を商売に活用できるようになるための最初の一歩を整理します。動画は気になるけれど、機材も技術も足りない、素人っぽいものを出してよいのか不安だ。そう感じて止まっている会社は多いのですが、実は入口の考え方を変えるだけで、かなり動きやすくなります。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 高単価商品の一部を除けば、多くの動画は中小企業でも自社で十分に取り組めると分かる。
  • 視聴者は作り込まれた映像だけでなく、嘘のない生っぽい情報を強く求めていると整理できる。
  • 足りないのは機材より、話し方や構成、見せ方に慣れる経験の方だと理解できる。
  • 最初の一歩は外向け動画ではなく、社内向け動画を回して練習することだと見えてくる。

作り込んだ動画だけが正解ではない

動画活用と聞くと、多くの人はテレビのようなきれいな映像や、制作会社が作る完成度の高い映像を思い浮かべます。たしかに、そういうものが必要な場面はあります。ただ、それが動画活用の出発点だと思ってしまうと、ほとんどの会社が最初の一歩で止まります。

外注が向く領域もある

たとえば高額商品や、見せ方ひとつで価値の伝わり方が大きく変わる商材では、しっかり撮った動画が一本あると強いです。住宅や設備、宝飾のように、質感や世界観を整えて見せる意味が大きいものは、プロの力を借りる価値があります。

多くは生っぽさが価値になる

一方で、ほとんどの動画はそうではありません。いまは加工が身近になり、きれいに見せること自体は珍しくなくなりました。その反動もあって、お客さまは「ちゃんとしていること」以上に、「嘘がないこと」「作り込みすぎていないこと」を求めています。多少の揺れや画角の甘さより、中身が正直で分かりやすいことの方が価値になります。

足りないのは機材ではなく慣れ

では何が足りないのか。多くの場合、それは機材ではありません。いま手元にある機材でも、かなりのことができます。

スマートフォンで十分始められる

スマートフォンの性能はすでに高く、撮影も簡単な編集も十分こなせます。昔のように高価なソフトや重たいパソコンがないと何もできない時代ではありません。いま不足しがちなのは、機材のスペックではなく、どう撮るか、どう話すか、どうまとめるかという人間側の技術です。

難所は話し方と構成

どこから撮るか、照明をどう当てるか、何をどの順番で話すか、どうすれば伝わりやすいか。実際の難所はこのあたりです。逆に言えば、ここは回数を重ねれば上がります。だから、最初から外向けの完成品を狙うより、まずは練習できる場を持った方がいいのです。

最初の一歩は内向き動画

私が勧めている最初の一歩は、外向けの動画ではなく、内向きの動画を作ることです。ここが今回のいちばん実際の現場的なポイントです。

社内マニュアルや研修から始める

たとえば、社内向けのマニュアル動画、会議の重要部分だけを抜き出した共有動画、社内勉強会の録画などです。相手が社内であれば、多少聞きづらい、多少構成が甘いという状態でも致命傷にはなりません。情報漏えいさえ気をつければ、まずは安心して試せます。

失敗しながらフィードバックをもらう

内向きで回すと、ここが分かりにくかった、長かった、資料を先に出してほしかった、といったフィードバックが自然に集まります。これが練習の材料になります。外に出す前に、実際の現場の中で試行錯誤できるわけです。ホームページ更新や社内システムの練習を内向きでやるのと同じで、動画もまず中で回した方が身につきます。

回数がそのまま伝える力になる

内向き動画を続けると、撮影や編集の技術だけでなく、非対面で相手に伝える力そのものが育ちます。

自分の声への抵抗は慣れで薄まる

多くの人が最初に嫌がるのは、自分の声を聞くことです。骨を通って聞く声と、実際に録音された声は違うので、違和感が強い。ただ、これは慣れで薄れます。私も高校時代に演劇で自分の映像を見返し続けた経験を引きながら、結局は回数だと話しています。嫌でも何度も聞くうちに、だんだん気にならなくなります。

非対面で伝える練習にもなる

動画を作る練習は、そのまま、相手が目の前にいない状態でどう伝えるかの練習にもなります。私自身、このポッドキャストやウェブセミナーを基本一発撮りで続けていて、それ自体が練習でもあると語っていました。回数を重ねるほど、話す順番、間の取り方、資料の見せ方が磨かれていきます。動画活用の価値は、一本の動画だけにとどまりません。

まとめ:社内で回してから外へ出す

中小企業が動画活用を始めるときに必要なのは、最初から立派な外向け動画を作ることではありません。まずは社内向けの動画を回しながら、撮る、話す、見せる、直すという基本動作に慣れていくことです。いまは機材のハードルより、経験のハードルの方が大きい時代です。

そのうえで、外注が必要な一本は外で整えつつ、日常的な動画は自社で回せるようにする。そうすると、お客さまが求める生っぽい情報も出しやすくなり、非対面で伝える力も育ちます。最初の一歩は、外ではなく中から始める。これが、動画を商売に活かせる会社になるための一番現実的な入口です。

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