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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- Webマーケティングの新しい用語を追いかけるだけでは危険な理由がわかる
- 言葉と実際の現場のあいだで失われるものを整理できる
- 判断の起点をネット情報ではなく顧客理解へ戻せる
Webマーケティングの世界では、新しい言葉が次々に出てきます。何かしらの概念が名前を与えられ、書籍やSNSで広まり、気づけば「これからはこれだ」という空気ができる。ですが、現場から見ると、そうした言葉を追いかけるほど実際の現場がうまくいくわけではありません。
むしろ危ないのは、言葉だけを受け取って、その背景にある思考や前提を置き去りにしてしまうことです。
言葉になった瞬間に、背景は削ぎ落ちる
どんな概念も、言葉にした時点で多くの情報が畳み込まれます。もともとその考え方を作った人は、豊富な背景知識や問題意識を持って名付けています。しかし、その言葉が広まる過程で、背景はどんどん消え、名前だけが独り歩きします。
すると、後から受け取る側は「この手法を真似すればよい」と思いがちです。けれど、元の意図や成立条件を知らずに使っても、同じ結果にはなりません。用語に沿った本や記事を読んでもうまくいかないのは、このズレが大きいからです。
昔は手法の模倣でも勝てたが、今は難しい
以前は、やっている会社自体が少なかったため、手法だけ真似しても一定の成果が出ることがありました。けれど今は、手法をなぞるだけでは差がつきません。多くの会社が似たような施策を当たり前に実行しているからです。
つまり、表面だけを真似しても勝ちにくい時代になっています。だから、ネット上の「このやり方で成果が出た」という情報をそのまま持ち込むのは、以前よりずっとリスクが高いです。
頼るべきは一時情報と現場の感触
ではどうするかというと、まずは一時情報に当たることです。概念の原点、最初にそれが出てきた背景、何を解決するための話だったのか。そこまでたどらないと、自社へ使える形にはなりません。
ただ、それ以上に大事なのが、お客さんから得られる生の情報です。現場でどんな反応があったのか、何に迷い、何に安心したのか。そうした定性的な情報を起点にして考え、ホームページや施策へ反映し、その反応をまた見ていく。この循環の方が、ネット上の流行語を追うよりはるかに強いです。
SNS起点の判断が危うい理由
SNSは情報の流れが速く、印象の強い言葉ほど拡散されます。そのため、実際の現場で使うには難易度が高い情報まで、もっともらしく見えてしまうんですよね。悪意があるというより、背景が削れた情報が大量に流れてくること自体が問題です。
だから、動きの出発点をSNSに置くのはおすすめしません。情報源として完全に絶つ必要はありませんが、そこを判断の起点にすると、どうしても表面的な施策へ引っ張られます。
うまくいく会社は顧客理解から手段を選ぶ
最近うまく回っている会社を見ると、先にお客さんを理解し、そのうえで必要な手段を選んでいます。アクセス解析の数字だけで満足せず、お客さんに直接感想を聞いたり、周囲の人の反応を集めたりして、定性的な情報と定量的な情報をつなげています。
この順番なら、手法はあとから決まります。逆に、先に手法や用語を決めてしまうと、お客さんを見る目が曇りやすくなります。
まとめ:用語ではなく顧客理解を軸に置く
Webマーケティングで失敗しやすいのは、新しい言葉を知らないからではありません。その言葉の背景を知らないまま、表面だけを使おうとするからです。
これから必要なのは、用語を追いかけることより、お客さんの生の情報を持ち続けることです。ネットやSNSの情報は参考程度にしつつ、現場の感触を起点に考える。その姿勢の方が、流行語を追うよりずっと実際の現場に効きます。
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