第306回:中小企業が押さえるべき動画コンテンツの「勘所」

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 中小企業の動画づくりで、編集ソフト選びを出発点にしないほうがよい理由がわかる。
  • 反響につながる動画の軸が、「上手さ」よりも「本当らしさ」にあることが整理できる。
  • 企画と素材づくりで押さえるべき実際の現場ポイントが明確になる。

動画をやるなら、まず何のソフトを選べばいいのか。そう考えたくなるのは自然です。ただ、この回で語られていたのは、その入り方では大事なものを見失いやすいという話でした。中小企業が動画で目指すべきなのは、凝った編集でも、テレビのような仕上がりでもありません。見た人に「これは本当の姿だ」と思ってもらうことです。

いまは誰でも簡単に動画を加工できる時代です。だからこそ、きれいにつくり込まれた動画ほど、かえって距離を置かれることがあります。販売や問い合わせにつなげたいなら、盛られていない感じ、現場の温度感、信じられる手触りのほうが重要になります。

目指すべきは信じてもらえる動画

動画コンテンツのゴールは、ただ見栄えの良いものをつくることではありません。お客さんが知りたいことに絞って、嫌味なく、だらだらせず、でも嘘っぽく見えない形で届けることです。言い換えれば、現実感のある情報をコンパクトに伝えることが軸になります。

ここが定まると、編集ソフトの優先順位は一気に下がります。なぜなら、本当に効くのは編集段階ではなく、その前の企画と素材だからです。何を伝えるか、誰に向けるか、どのくらいの尺に収めるか。その設計がないまま撮り始めると、後で編集でどうにかしようとして失敗しやすくなります。

ソフトより先に決めるべきこと

構成を先に固める

この回では、まず紙に書いてでも構成を決めることが勧められていました。お客さんが何を見たいのか、自分たちは何を伝えたいのか、その両方を並べて、5分前後で見られる形に絞り込む。長く話せることと、見てもらえることは別です。特に中小企業の動画は、20分や30分の配信をそのまま真似するより、必要なところだけをきちんと見せるほうが向いています。

素材段階で勝負を決める

編集前の素材が良ければ、あとでやることは大きく減ります。逆に、素材が弱いと編集で無理に飾りたくなり、結果として不自然さが増します。この回で強調されていたのは、素材の段階で「もう余分を切れば出せる」くらいまで仕上げておく意識でした。

撮影で押さえる三つの勘所

音声

最優先は音声です。動画を見ているつもりでも、実際には音声から受け取っている情報が大きい。だから、聞き取りにくい、口癖が気になる、雑音が多いといった要素は、それだけで拒否感につながります。iPhone でも撮れますが、人の声をしっかり使うなら、ピンマイクなどの準備をしたほうがよいという話も実感的でした。

さらに、話し方も印象を左右します。誰向けに、どんな温度感で話すのか。そこまで含めて音声設計です。

画角と手ぶれ

次に大事なのが、どこをどう撮るかです。見せたいところが見切れていたり、逆に寄りすぎて何かわからなかったりすると、それだけで伝達力が落ちます。歩き撮りや案内動画では、手ぶれの印象も軽く見られません。手ぶれは酔いや不快感につながるので、スマホで撮る場合でもジンバルのような補助を考える価値があります。

照明

三つ目は照明です。人の目には十分明るく見えても、カメラでは暗く映ることがあります。人物を撮るならライトを複数使う、蛍光灯の色味にも気をつける、といった話は地味ですが効く部分です。ここを整えるだけで、同じ内容でも受け取られ方が大きく変わります。

編集は足し算より引き算

素材が整っていれば、編集で必要になるのは主にカットとテロップです。オープニングとエンディングをそろえるのもよいですが、派手な切り替えや過剰なアニメーションまでは要りません。むしろ、使いこなせるようになるほど余分な機能を盛り込みたくなり、昔のごてごてしたホームページのような印象になりやすい、という指摘はとても本質的です。

動画は装飾で評価されるのではなく、内容と信頼感で評価されます。だから、スマホとシンプルな編集アプリで十分な場面は多い。後から何とかするのではなく、最初から本当に伝わる素材をつくる。そのほうが結果として早く、失敗も少なくなります。

まとめ:動画の勘所は編集前にある

中小企業の動画づくりで大事なのは、高機能な編集ソフトを選ぶことではありません。お客さんが知りたいことを整理し、信じてもらえる構成をつくり、その内容を音声、画角、照明の整った素材として撮ることです。

編集はその後の最小限でよい。カットして、必要なところにテロップを入れて、見やすく整える。そのくらいのほうが、かえって本当らしさが残ります。動画コンテンツの勘所は、派手さではなく、企画と素材の地に足のついた設計にあります。

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