第346回:就活関連の情報はWebマーケティングにも充分役に立つ

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 就活関連の調査を、採用ではなく買い手理解に読み替える視点が分かる
  • お客さんが企業とどこで接点を持ちたいかを考えるヒントが得られる
  • 商品説明だけではなく、働く人や会社の状態まで見られていると整理できる

今回は就活の話を入り口にしていますが、就活のテクニックを扱いたいわけではありません。私が面白いと思ったのは、就活生が「どこで企業情報を得たいか」「何を知りたいか」というデータが、そのまま買い手の感覚にもかなり近いのではないか、という点です。

昔よりも、売り手の中で何が起きているかはずっと見えやすくなりました。働いている人が情報を発信できますし、SNSを通じて利用者側もいろいろな話を集められます。そうなると、お客さんは商品や価格だけではなく、その会社がどんな空気で動いているかまで自然に見ようとします。

就活データが買い手理解につながる理由

働きたい会社を探す人は、「ここなら気持ちよく働けそうか」「ちゃんとした仕事ができそうか」を見ています。これを買い手側にひっくり返すと、「ここなら気持ちよく対応してもらえそうか」「ちゃんとしたサービスを受けられそうか」という判断になります。私はこの二つは、目的が違うだけで根っこはかなり近いと思っています。

たとえば、旅館や飲食店に行ったときに、接客や店の雰囲気から「この会社は中も良さそうだな」と感じることがありますよね。逆に、店員さんが極端に疲れていたり、空気が張りつめていたりすると、「裏側で相当無理が出ているのではないか」と推測してしまう。お客さんは、そういう裏側も含めて選ぶようになっています。

だから就活生の声は、採用だけの話として見るともったいないです。お客さんが何に安心し、何に不安を持つかを考える材料として読むと、かなり実際の現場に効いてきます。

接点を持つ場所の設計

この回で特に印象的だったのは、企業情報を得る場所として Twitter、YouTube、Instagram が強いという話です。就活ポータルのような採用特有の場所は別としても、この3つが重視されているなら、お客さん側も「その会社を知る入り口」として同じように見ている可能性が高いと考えた方がよいです。

特に Twitter は、私自身少し意外でした。ただ考えてみると納得感があります。距離が遠すぎず近すぎず、過去の投稿も追いやすい。最初から長い動画を見るほどではないけれど、どんな会社かは少し知りたいというときにちょうどいいんですね。だから BtoC はもちろん、BtoB でも軽く見られる接点として無視しにくいと思います。

YouTube はもっと踏み込んで雰囲気を伝える場です。動画は情報量が多い分、良さも粗さもそのまま出ます。だから、ただ撮って出せばいいわけではありません。中の雰囲気を見せるのは大事ですが、固い会社なのに急に YouTuber 的な見せ方をすると、かえって違和感を生みます。何を見せたいかだけではなく、どう見えるかまで調整して出す必要があります。

Instagram は一覧で見たときの印象を作りやすいのが強みです。写真でも短い動画でも、その会社の空気感をまとめて見せやすい。つまり、この3つは単に流行っているから使うのではなく、買い手が会社を推測するための窓口になっている、と捉えるのがよいと思います。

買い手が本当に見ている中身

では、そこで何を伝えるべきか。就活生が知りたいこととして挙がりやすいのは、一日の業務の流れ、福利厚生、人間関係、やりがい、教育研修、評価制度、理念といったものです。これをそのまま商品紹介に置き換える必要はありませんが、私はここに買い手の本音がかなり出ていると思っています。

お客さんが見ているのは、結局のところ「嫌々ではなく働いている人が対応してくれるのか」「きちんと教育されていて、必要なスキルを持った人が出てくるのか」ということです。商品そのものの説明だけではなく、対応する人や、その人を支えている会社の状態まで見られているわけです。

だから発信すべきなのは、立派な理念の言い換えだけではありません。バックヤードの雰囲気、教育や研修をしている場面、日々の仕事の流れ、どういう空気でお客さんに向き合っているか。そういう情報の方が、買い手にとっては「ここなら大丈夫そうだ」という判断材料になりやすいです。

採用情報を商売のヒントに変える視点

ここで大事なのは、調査データを細かい数字の正しさで使いすぎないことです。この回でも触れている通り、就活関連の調査は母集団や取り方が違うので、結果にはばらつきがあります。だから、何パーセントだったかを絶対視するのではなく、今どういう傾向が強いかを読むくらいがちょうどいいです。

そのうえで、自社のお客さんに置き換えて考えてみてください。うちはどこで見られているのか。そこに見せる情報は、商品説明ばかりになっていないか。働く人や会社の空気が見える発信になっているか。私は、就活データはそういう見直しのきっかけとしてかなり使えると感じています。

採用と販促は別物に見えますが、情報の壁が薄くなった今は完全には分けられません。働きたいと思える会社かどうかと、買いたいと思える会社かどうかは、同じ根から伸びている。だから就活関連の情報を読むときは、採用担当だけのものにせず、マーケティングやWeb活用にも引き寄せて考える価値があります。

まとめ:就活データを買い手理解に翻訳する

就活関連の情報がWebマーケティングに役立つのは、就活生が知りたいことと、お客さんが安心して選ぶために知りたいことがかなり重なっているからです。どこで企業に触れたいのか、何を知りたいのかを見れば、自社の接点設計と発信内容を見直すヒントが出てきます。

特にこれからは、商品やサービスの説明だけでは足りません。そこにいる人がどう働いているか、その会社がどういう空気で回っているかまで含めて見られます。だからこそ、採用データを採用だけで終わらせず、買い手理解に翻訳して実際の現場へ落とすことが大切です。

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