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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
成果が出たときほど大切なのは、その成果が生まれたプロセスを振り返り、次に活かせる形で残すことです。さらにWhy(なぜそうしたのか)まで言語化できると、再現性が高まり、チームのノウハウとして積み上がっていきます。
この書き起こしでは、結果だけで終わらせず、プロセスとWhyを積み重ねて「ノウハウ資産」にしていく考え方を整理します。
- 結果だけの共有では、チームの学びが増えにくい理由
- プロセス(何をしたか)を振り返ると見える「差」
- Why(なぜそうしたか)を掘ることで再現性が高まる流れ
結果が出たときこそ、プロセスを振り返る価値が高まります
ウェブマーケティングに限らず、私たちはどうしても結果に目が向きやすいものです。目標に対して今週どれだけ達成できたか、良いクリエイティブができたかといった点を見ていくのは自然なことだと思います。
ただ、次の取り組みで「もう一段上」を目指すなら、結果そのものよりも「それが生まれた経緯」を自分たちのものにできるかどうかが重要になります。ここが曖昧なままだと、良かった回の成功要因が残らず、次に活かしづらくなってしまいます。
プロセスを振り返る(何をしたか)
たとえば、毎月「お客様の声」のコンテンツを作っているとします。先月は反響が少なかったのに、今月はソーシャルメディアでも見られ、サイト内でもそのページに自然と人が集まり、読んだあとにすぐ離れる人も減った、という差が出ることがあります。
このとき「季節要因かもしれない」「業界の状況かもしれない」といった捉え方だけで終わると、ノウハウが溜まりにくくなります。実際には、同じルーティンワークのつもりでも、意外と毎回やっていることが違っていて、その違いが結果に影響していることが多いからです。
同じ作業に見えても、変わりやすいポイント
- 事前準備で、どこまで情報を集めたか、何を整理したか
- (インタビューを元に作るなら)インタビュー先をどう選定したか
- 質問の内容や順番、深掘りの仕方をどう変えたか
こうした違いを細かく思い出せるほど、「今回の良さはどこから来たのか」が見えやすくなります。その積み重ねが、会社の中にナレッジを溜めることにも、自分自身のパフォーマンスを上げることにもつながっていきます。
Howだけでは足りない理由:Why(なぜ)をセットで残す
プロセスの話をすると「何をやったか(How)を書けば良い」と捉えられることが多いのですが、Howだけでは足りません。大切なのは、「なぜそれをやったのか(Why)」まで含めて顕在化することです。
Whyを掘ると、自分の中で無意識にしていた判断が言葉になります。そこに、次に活かせる勘どころや、自分でも気づいていなかったノウハウが隠れていることが多いからです。
Whyを掘るための問いかけ
- なぜ、その順番で聞こうと思ったのか
- なぜ、その点を深掘りしようと思ったのか
- なぜ、今回はそのやり方を選んだのか
この「なぜ」を自分に問いかけるだけでも、学びの密度が上がります。もちろん人に聞くときも有効ですが、問い方によっては責められているように感じさせてしまうことがあるので、トーンは丁寧に整えるのが良いと思います。
チームの強みは「積み上げ」にあります
複数人で取り組む強さは、本来はトライアンドエラーを並行して回し、その学びを共有しながら、組織のナレッジとして積み上げられる点にあります。ところが、共有が「今回これをやりました」「アクセスが増えました」といった結果の報告だけで終わると、周りに刺激も残らず、知識の共有にもなりにくいのです。
結果の共有に加えて、なぜそうしたのか、どこで迷い、何を根拠に決めたのかまで言葉にして初めて、他の人が応用できる材料になります。その材料が揃うほど、別の場面にも活かしやすくなり、組織の財産になっていきます。
時間が経つとWhyは思い出せません
Whyは、あとから思い出そうとしても、だいたい思い出せなくなります。少し時間が経つだけで「なぜそう判断したのか」が薄れていき、結果だけが残ってしまうことが多いからです。
だからこそ、ポイントごとに振り返ることをおすすめします。マネージャーの立場であれば、振り返りが自然に起きるような仕組みにしておくと、積み上げの差が出やすくなります。
引き継ぎや育成は「Why」とセットにすると速くなります
新しく入った方に「この順番でやってください」と手順だけを渡すと、手順を実行することはできても、考え方が継承されにくくなります。一方で「こういう意図があるので、ここを意識してみてください」とWhyを添えると、その人らしさも活かしながら、会社として積み重ねてきたナレッジを渡しやすくなります。
私は普段の仕事の中でも、こうしたWhyベースの共有が、スキルの継承を早める実感があります。
私が好きな「プロセスコンサルテーション」の考え方
この話を広げていくと、いわゆるプロセスコンサルテーションの考え方にもつながっていきます。私はこの考え方がとても好きで、コンサルタントが答えを提示するのではなく、一緒に考え、解決策を導き出す過程も含めて体験していくことに価値があると感じています。
学ぶ機会を奪ってしまうと、残るのは代行の成果だけになり、組織の中に何も残りません。だからこそ、プロセスとWhyを大切にし、次に活かせる形で積み上げていくことを、日々の取り組みの中で意識していただければと思います。
まとめ
結果を見て評価することは大切です。ただ、再現性や予測可能性を高め、偶然に頼らずに前へ進むためには、プロセス(何をしたか)とWhy(なぜそうしたか)までをセットで振り返り、残していくことが欠かせません。
ポイントごとに振り返り、チームで共有し、育成にも活かしていく。その積み重ねが、ノウハウ資産として効いてきます。
関連リンク
- 株式会社プロセス・コンサルテーション
- 〖シャイン:研究の軌跡〗仕事でも家庭でも有用な「人を助ける理論」|エドガー・シャイン ポータルサイト
- プロセス・コンサルテーション|白桃書房
- A General Philosophy of Helping: Process Consultation|MIT SMR Store
FAQ
- 結果が良かったとき、何を振り返るのが大切ですか?
-
結果だけで終わらせず、その結果が生まれたプロセスを振り返ることが大切です。次に活かすには「何をしたか」と「なぜそうしたか」までセットで残していくのが効果的です。
- 同じルーティンワークでも、なぜ結果に差が出るのですか?
-
同じ作業のつもりでも、事前準備や質問の仕方、インタビュー先の選び方など、細部が毎回少しずつ変わりやすいからです。その違いが反応の差になって表れることがあります。
- How(何をしたか)だけを書けば十分ではないのですか?
-
Howだけだと、別の状況に応用するときに判断が難しくなります。Why(なぜその行動を選んだのか)が分かると、考え方ごと移せるため、自分たちの仕事に合わせて応用しやすくなります。
- Whyを掘ると、どんなノウハウが見えてきますか?
-
無意識にしていた判断基準や、深掘りの着眼点といった「勘どころ」が言葉になります。そこが整理されるほど、次の取り組みの精度や再現性が上がりやすくなります。
- 振り返りを続けるコツはありますか?
-
時間が経つとWhyは思い出しにくくなるので、ポイントごとに振り返るのがおすすめです。マネージャーの立場であれば、振り返りが自然に起きるように仕組みにしておくと継続しやすくなります。
配信スタンド
- Apple iTunes 公式ストア Podcast(おすすめ) https://itunes.apple.com/jp/podcast/zhong-shan-yang-pingno-non/id750899892
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