[NEWS/22/9/20]”Customers Ask Alexa “Amazonが予定する新たな露出ツールと意図とは?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、Amazon が進めようとしている「Customers Ask Alexa」という新しい露出の仕組みを取り上げます。ぱっと見では広告が増える話にしか見えませんが、そこから Amazon がどんな売り場を目指しているのかを読むと、EC に関わる側が見ておくべき流れが見えてきます。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • Customers Ask Alexa がどんな機能かを把握できる
  • 表面的な使いにくさの先にある Amazon の意図を考えられる
  • EC事業者が今後どこを強化すべきかの方向性を持てる

質問に答える形で露出が増える仕組み

この機能は、買い物客が Alexa や Amazon の検索上で質問したときに、出品者やブランド側があらかじめ登録した回答をもとに案内を返すものです。たとえば「カーペットについたペットの毛をどう取るか」といった質問に対して、関連するブランドの答えとストアフロントへの導線が表示される、というイメージです。

この時点で多くの人が感じるのは、「また広告が増えるのか」という違和感でしょう。特に音声デバイスでは比較検討に向かず、複数候補を並べられても選びにくい。さらに Amazon の検索精度自体に強い信頼を置きにくい現状もあり、機能としての使い勝手にはかなり不安が残ります。

それでも進める理由をどう読むか

それでも Amazon がこの仕組みを出してくるのは、単純に思いつきではないはずです。反発が起きることも、使いにくいという声が出ることも、おそらく織り込み済みです。では何を狙っているのか。

私の見立てで重要なのは、商品がただ平面上に並び、価格やレビューのような定量情報だけで選ばれる状態から脱却したいのではないか、という点です。つまり、どの商品かではなく、どのブランドがきちんと客と向き合っているかを露出に反映させたい。質問への回答を用意できるかどうかは、その選別の材料になります。

ブランド単位で見せる売り場への移行

この流れを前提にすると、今後は単品の商品説明だけでは弱くなります。ブランドのトップやストアフロントにどう誘導するか、そこでどんな受け答えができるかが、以前より重くなる可能性があります。

言い換えれば、OEM 的な横並びの商品や、雑な説明しかしていない商品は不利になりやすいということです。Amazon が本当にそう動くかはこれからですが、少なくとも「ちゃんと質問に答えられる店を優遇する」というメッセージとしては読めます。

EC事業者が今から見るべき点

現時点で慌てて対策を断言する段階ではありません。ただ、ECを主戦場にしているなら、この機能の成否よりも、Amazon が何を評価軸に加えようとしているのかを見続けることが大切です。

商品一覧に並ぶだけではなく、ブランドとしての受け答え、案内、文脈づけが求められるなら、整えるべきものは商品画像や価格だけではありません。よくある質問への考え方、比較される場面での答え方、ストア全体の見せ方まで含めて準備しておくほうが、変化に乗りやすくなります。

まとめ:広告の増加ではなく売り場の変化として見る

Customers Ask Alexa は、使い勝手だけを見ると不安の多い仕組みです。特に音声での比較検討には向いておらず、広告感が強まる懸念もあります。ただ、その表面だけで終わらせずに見ると、Amazon が価格やレビューだけで並ぶ売り場から、ブランド単位で受け答えできる売り場へ少しずつ寄せようとしている可能性があります。EC事業者として大事なのは、機能名を追うことより、その意図を読み、どんな店が今後有利になるのかを考えておくことです。

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