第139回:「銀の弾丸」ツールやサービスは無い。特に活用初期の会社にお勧めできない種類のツール・サービスとは?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • Web活用では、入れれば一気に改善するような「銀の弾丸」は基本的にない。
  • 省力化には、手数を減らす良い省力化と、考える工程を捨てる危ない省力化がある。
  • 特に活用初期は、自社の商売やお客さんへの価値を考える工程を外に丸投げしてはいけない。
  • 外の力は使うべきだが、答えをもらうためではなく、一緒に考えるために使うのがよい。

銀の弾丸を探す発想がまず危ない

Webマーケティングやホームページ活用の相談では、これを入れれば一気によくなるツールやサービスはありませんか、という期待がどうしても出てきます。確かに、たまたま自社のボトルネックにぴたりとはまる道具が見つかることはあります。ただ、それはかなり低い確率であって、最初からそれを前提にしてはいけません。

ツールだけで改善することはほぼない

何かを入れたら、自分たちはほとんど手を動かさなくても改善する。そういうイメージは捨てた方が安全です。Web活用は、お客さんとの接点をどう増やすか、どんな価値をどう伝えるかを考え続ける営みなので、そこを飛ばして道具だけで前進することはまずありません。

省力化には二種類ある

省力化そのものが悪いわけではありません。むしろ、どんどん進めた方がよい省力化もたくさんあります。大事なのは、何を減らそうとしているのかを分けて考えることです。

手数を減らす省力化は積極的に使う

たとえば、文字起こしのように時間がかかる作業を外に頼む、レビューやQ&Aサイトの情報収集を効率化する、音声を自動でテキスト化する。こうした手数を減らす道具や外注は、とても理にかなっています。不得意で時間のかかる作業を減らし、より大事なところに時間を回せるからです。

考える工程の丸投げは避ける

反対に、何を売るのか、誰にどう価値を届けるのか、どのキーワードや打ち出しが自社に合うのかといった、商売の核になる部分を考える工程まで外に投げるのは危険です。特に、これから本格的に活用を始める段階では、その工程こそ自社が理解しなければならない部分です。

最低でも半分は自社で考える

ゼロから全部自社で考えるのは大変ですし、そこは外の力を借りてよいと思います。ただ、自分たちは情報を出すだけで、あとは広告代理店やSEO会社に全部決めてもらう、という形にはしない方がよい。感覚としては、自社で少なくとも半分は考え、残り半分を専門家と一緒に組み立てるくらいがちょうどよいバランスです。

外の力は頭を借りるために使う

たとえば、いきなりビッグキーワードで1位を狙うためにSEOを丸投げする、広告だけ流して引き合いを集めれば何とかなると考える。こうした進め方は、考えることから逃げてしまっているケースが多いです。そうではなく、自社の商売の流れや営業プロセスを見たうえで、このツールは何を早くしてくれるのか、このサービスは何を助けてくれるのかを判断する必要があります。

思考を助ける道具はむしろ武器になる

面白いのは、考えること自体を支える道具はむしろ積極的に使った方がよいことです。マインドマップやアウトライン、プロトタイプのように、頭の中を整理し、構造化し、共有しやすくする道具は、思考を捨てるためではなく深めるために役立ちます。ここはうまく取り入れたいところです。

まとめ:手数は減らし、思考は捨てない

Web活用の初期ほど、銀の弾丸を探すのではなく、自分たちが何を省力化しようとしているのかを見極めることが大切です。単純作業や不得意な作業はどんどん減らしてよい。しかし、お客さんへの価値や商売の軸を考える工程まで外に預けてしまうと、改善の土台そのものが育ちません。外の力は、答えを受け取るためではなく、一緒に考えるために使うのが正しい進め方です。

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