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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- テレワークがうまくいかないのは根性不足ではなく、今の状況そのものが導入しづらいからである。
- ビデオ会議の最大の価値は顔が見えることより、画面や書類をその場で共有しながら話せることである。
- デジタル化は全部を一気に進めるのではなく、まず「みんなで一緒に見る必要があるもの」から始めると実際の現場に効く。
- 孤立を防ぐフィードバック、会社の中心点、仕組み化した雑談がないと、リモートワークは続きにくい。
今のテレワークがしんどいのは当然
まず押さえておきたいのは、今の時期にテレワークを始める難しさです。平時に少しずつ慣らしていくのとは違い、環境づくりと仕事の進め方の変更が一気に重なります。しかも気分転換のために外へ出る、別の場所で働く、人と少し接触するといった逃げ道も取りにくい。だから集中できない、疲れる、うまく回らないというのは、かなり自然な反応です。
導入しやすさと働きやすさは別物
会社側から見ると「今こそ導入のチャンス」に見えるかもしれませんが、働く側にとってはストレスが多い時期です。もともと一人で黙々と進める働き方にすぐ切り替えられる人は多くありません。リモートを長くやっている会社ですら、慣れるには数週間かかるという話が出てくるくらいです。ここを無視して、すぐ生産性が戻る前提で動くと、現場だけが苦しくなります。
まず自分たちを責めない
今うまくいかないのは、それだけ条件が厳しいからです。既存のやり方のまま場所だけ変えれば回る、という話ではありません。雇う側も働く側も、まずは「簡単にはうまくいかない」と認めたうえで、少しずつ整えていく方が現実的です。
ビデオ会議の価値は顔より共有
この回の中心にあるのは、ビデオ会議の考え方・方向性を少し変えた方がいい、という話です。何となく「顔が見えるからよい」と考えがちですが、実際の現場の効率という観点では、もっと大きな価値があります。
同じ画面を見ながら話せる強さ
本当に効くのは、画面や書類を共有し、その場で同じものを見ながら議論できることです。URLをそれぞれ開いて話すのとは違い、ポインターを当てながら「ここです」「この動きです」と示せるだけで認識のズレが減ります。制作中のサイトを実機表示で見せる、スプレッドシートやマインドマップを一緒に触る、議論の対象になっている文書をリアルタイムで直す。こうしたやり方の方が、顔を映すことよりずっと実際の現場的です。
顔出しの優先順位は高くない
今の画面サイズや解像度では、顔が見えること自体の効果はそこまで大きくありません。回線が不安定なら、むしろカメラを切ってでも共有を優先した方がよい場面もあります。ビデオ会議を導入する時は、「顔を出すか」よりも「同じものをどう共有するか」を先に考えた方が成果につながります。
デジタル化は「一緒に見るもの」から始める
リモートに合わせて何をデジタル化すればいいか、と考え始めると、全部やらなければいけない気分になりがちです。ただ、この回ではそこをかなり現実的に整理しています。
優先すべきは議論の材料
まずデジタル化すべきなのは、営業資料、アンケート結果、議論用の資料など、みんなで見ながら話す必要があるものです。逆に、日々のやり取りで一緒に見ないものまで無理に共有化しようとすると、スキャン作業だけが増えて疲弊します。必要なものから順に進める方が、導入の負担も効果も見えやすくなります。
外へ出る無駄も減らしていく
郵便、請求、契約、ファックス、各種取り寄せのように、「今まで外に出るしかなかった」と思い込んでいた作業にも、オンライン化できるものがかなりあります。私自身も、外へ申請や受け取りに行く時間をできるだけ減らし、その分を別の仕事に回したいという感覚を何度も話していました。テレワークの整備は会議だけの話ではなく、周辺業務の移動や待ち時間を減らすことまで含めて考えた方が効きます。
孤立を防ぐ仕組みが会社を支える
リモートワークが難しい理由は、単に作業環境の問題だけではありません。人との接点が減ることで、自分の仕事の意味や会社とのつながりが感じにくくなることも大きな負担になります。
フィードバックは改善だけでなく安心のためにある
お客さまや社内からのフィードバックは、業務改善の材料になるだけではありません。自分の仕事が誰かにつながっていると実感できることで、安心感やモチベーションにもつながります。フォームのような簡単な仕組みでもよいので、各部門に対して反応を返せる形を作っておく意味は大きいです。
会社の中心点をバーチャルに作る
オフィスがなくなると、会社の中心も見えにくくなります。そこで必要になるのが、社内で何が起きているかが分かる場所です。ニュース、お知らせ、今どの部署が何に取り組んでいるか、誰がどこで困っているか。こうした情報を集める社内ポータルや日報的な場があると、「今どこに向かっているのか」が見えやすくなります。
雑談は自然発生しない前提で設計する
リモートワークは雑談に向いていません。だからこそ、雑談が出てこない自分たちを責めるのではなく、意図的に時間や名目を用意した方がよい、という整理になります。テーマを決めた短い雑談時間、自己開示のためのアイスブレイク、会議の冒頭で一言ずつ話す時間。こうした小さな仕掛けが、その後の発言しやすさを大きく変えます。
管理のやり方もリモート仕様へ切り替える
最後に大事なのは、手段だけをリモートにしても駄目だという点です。マイクロマネジメントのまま場所だけ離しても、現場は苦しくなる一方です。
機材と回線は会社が整える
機材や回線のばらつきは、そのままサポート負荷になります。使うパソコンや周辺機器をできるだけそろえ、設定方法もセルフヘルプ化しておく。さらに、回線やマイク、カメラのように仕事の土台になる部分には、会社として投資する。この割り切りが、後の混乱を減らします。
リアルタイム連絡を増やしすぎない
チャットのようなリアルタイム性の高いツールも、合う会社と合わない会社があります。常時つながることが正解とは限りません。共有ドキュメントとタスク管理、必要な時の会議だけで十分に回る会社もあります。大事なのは流行のツールを入れることではなく、自社の仕事に合う形を選ぶことです。
まとめ:テレワークで効くのは「見える顔」より「つながる仕組み」
テレワークを支えるのは、顔出しそのものではありません。同じものを見ながら議論できる共有の仕組み、無駄な移動を減らすデジタル化、仕事が社会や会社につながっていると感じられるフィードバック、そして雑談や情報共有を自然発生に任せない運用です。今の時期にうまくいかないのは当たり前だと受け止めたうえで、管理の仕方そのものをリモート向けに組み替えていく。その視点があって初めて、テレワークのメリットが現場で効いてきます。
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