第242回:「ホームページがダサい」はリニューアルの理由になる?違和感から考える見直し方

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

自社のホームページを見て、「なんとなく古いな」「うちの会社は、こんな感じだったかな」と思うことはないでしょうか。変えたい気持ちはあるけれど、何が問題なのかをうまく説明できない。そんな段階で相談してよいのか、迷う方もいらっしゃると思います。

私は、その違和感から相談を始めてよいと考えています。「ダサいから変えたい」という言葉の奥に、まだ言葉になっていない会社の課題が隠れていることがあるからです。

「なんとなくダサい」を、相談のきっかけにしてよい

リニューアルには目的が必要だ、という話を聞いたことがあるかもしれません。お金をかける以上、何をよくしたいかを考えるのは大切です。ただ、それを全部整理できていなければ相談してはいけない、とは私は思いません。

実際にお話を伺うと、「見た目が好きではない」というだけの話ではないことがあります。お客さんから言われたこと、従業員から聞いたことが少しずつたまって、あるとき「うちのホームページ、おかしくないかな」という言葉になって出てくるんですね。

例えば、お客さんから「ホームページを見たけれど、同じ会社だと思わなかった」と言われた。お店へ来た方に「思っていたよりおしゃれですね」と驚かれた。パンフレットや店舗の雰囲気と、ホームページから受ける印象が違っていたわけです。

社内からも、「もっと分かりやすくできませんか」と言われていたかもしれません。そうした声があるなら、単にデザインの好みとして片付けず、一度話してみる価値があります。

そう感じた場面を、一つずつ思い出してみる

私がこうした相談を受けたときは、なぜそう思ったのかを、いろいろ質問させていただきます。最初の言葉だけで「それではリニューアルしましょう」と決めるのではなく、その後ろに何があるかを知りたいからです。

皆さんも、まずは次のようなことを思い出してみてください。きれいな資料にまとめなくても構いません。

  • 何を見たとき、何を言われたときに、違和感を持ったのか。
  • いつごろから、そう感じるようになったのか。
  • お客さんや従業員にも、同じように感じている人がいるか。
  • 以前にも変えようと思ったなら、何があって見送ったのか。

話しているうちに、「見た目というより、今のサービスが伝わっていないのかもしれない」「お店で受ける印象と違うことが気になっていたんだ」と、問題がはっきりしてくることがあります。

Webのことが分からないからこそ相談するわけですから、最初から専門的な言葉で説明する必要はありません。そうした話を受け止め、何を直せばよいか一緒に考えるのが、私たちの仕事だと思っています。

違和感の理由が分かってから、直す範囲を決める

相談を始めることと、サイトを全部作り直すことは、別です。 違和感を掘り下げた結果、全面的なリニューアルが必要な場合もあれば、一部を直せばよい場合もあります。見せ方ではなく、誰に何を伝えるかという方針から考え直すこともあるでしょう。

「リニューアルしたい」と相談したからといって、最初の案に縛られる必要はありません。自社が困っていることに対して、どんな方法が合うのかを考えていけばよいと思います。

相談する相手にも、「どんなサイトを作れますか」だけでなく、「この違和感をどう捉えますか」と話してみてください。自社でうまく言葉にできていないところまで、一緒に考えてもらいたいんですね。

成果を確実に予測できるまで、相談を先延ばしにしない

もう一つ、動き始めるときに引っかかりやすいのが、「いくら売上が増えるか分からないと、始められない」という考え方です。

もちろん、目標も費用の見通しも必要です。ただ、最初のリニューアルで売上がどれくらい増えるかを、正確に言い切れるとは限りません。実際に取り組み、改善を重ねる中で見えてくることもあります。

私たちも経験をもとに目標を考え、そこを目指して進めます。ただ、目標を立てることと、その数字を確実な予測として約束できることは違います。確実な答えが出るまで待っていると、気づいている問題も、そのままになってしまいます。

まずは何が起きているかを相談し、どこから取り組むかを考える。その一歩まで止めてしまわないでいただきたいと思います。

アクセス数だけで、リニューアルのよしあしを決めない

「アクセスが増えれば、売上も増えるはず」と思っている場合も、一度、自社のお客さんを思い浮かべてみてください。

例えば地域のお客さんへサービスを提供している会社が、役立つ情報を載せて全国から読まれるようになったとします。記事を読んだ方には役立っていても、商圏の外からのアクセスが多ければ、そのまま自社への依頼が増えるとは限りません。

反対に、今のお客さんや、その先にいる方にサイトを知ってもらい、自社に合う方が見に来てくれるようになれば、アクセスの増え方は小さくても、商売につながることがあります。

誰に来てほしい会社なのかをはっきり示した結果、全体のアクセスは減っても、相談してほしい方が来るようになる場合もあります。数字の大きさだけでなく、その向こうにどんな方がいるかまで見ていきましょう。

まとめ:うまく説明できない違和感も、そのまま話してみてください

「なんとなくダサい」「今の会社と違う気がする」。そんな言葉からでも、相談を始めて構いません。そう感じた場面や、周りから聞いた声を話していくと、直したいことが見えてくるかもしれません。

何が問題かを確かめてから、全面リニューアルか、一部の改修か、それとも方針の見直しかを考える。最初から答えを全部用意しようとせず、まずは今感じていることを伝えてみてください。

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