第316回:GoogleのMUM(Multitask Unified Model)導入で何が変わる?企業のSEOはどうなる?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • MUMの登場を、単なる新機能ではなく検索の考え方の転換として捉えられる
  • これからのSEOは小手先の最適化より、会社全体の伝わり方と整合性が重要になると分かる
  • 一般企業が今から準備すべきことが整理できる

今回の話は、すぐに使えるテクニックというより、SEOがこれからどこへ向かうのかという大きな流れについてです。GoogleのMUMが示しているのは、検索エンジンが単語や言い回しを読む段階から、言葉の元にある概念そのものを扱う段階へ進んでいるかもしれない、という変化です。もしそうなるなら、SEOの前提もかなり変わります。

変化の核心は「複雑な質問」より「言語を超える理解」

MUMの説明では、一言では答えにくい複雑な質問に答えられることが注目されがちです。ただ今回の中でより大きく扱われていたのは、Googleが言語をまたいで情報を理解し始めているのではないか、という点でした。

ワクチン名のように、世界中で呼び方が違い、言葉も表記もばらばらなものを短時間でひも付けられるのは、単語を文字面で処理しているだけでは難しいはずです。言語の奥にある概念をまとめて扱い、そこから各言語へ落としているように見える。ここに大きな転換がある、という見立てです。

言葉は圧縮であり、Googleはその一段上を見にいく

今回の中では、言語は情報の圧縮だという話が出てきました。たとえば「リンゴ」と一言で言っても、本当は形、大きさ、味、色など多くの情報があるのに、それを丸めて扱っています。もしGoogleがその圧縮前の概念に近いところまで理解しようとしているなら、こちらが選んだ単語だけで印象をコントロールするのは難しくなります。

SEOは「Googleに分からせる作業」から変わる

これまでのSEOは、Googleが理解しやすいようにページを作る側面が強くありました。キーワードをどう置くか、関連語をどう広げるか、トピックをどう網羅するか。時代ごとに形は変わっても、こちらが見せ方を工夫してGoogleに伝える、という構図でした。

しかしMUMの方向性が進むなら、Googleは能動的に外の情報を集め、こちらが整理して見せていない部分まで理解しようとします。ホームページの文言だけではなく、公開された写真、動画、周辺の記述、第三者から見える情報まで含めて、企業像を立ち上げていく世界です。

検索結果は会社全体のふるまいに近づく

たとえば、誰かが撮った写真の背景に自社のロゴや現場の様子が映っている。別の場所には住所や活動内容が書かれている。そうした断片をつなぎ合わせて、企業としてどう見えるかが判断されていく可能性があります。つまり、検索結果はサイト単体の出来より、会社全体の品質管理や発信の整合性を反映しやすくなる、ということです。

一般企業が備えるべきこと

こうなると、これから重要なのは小手先のSEOではありません。経営理念やミッションが社内で共有され、それに沿って活動しているか。誰にどんな課題を提供する会社なのかが、サイト、発信、接客、評判のすべてでぶれていないか。そこが問われやすくなります。

外からどう見られているかを定期的に確認し、誤解があれば修正し、事実として問題があるなら改善を示す。この積み重ねがそのまま検索への対応になります。真面目に良いものを作っている会社ほど、ちゃんと伝える力があれば報われやすい世界になる、というのが今回の見立てです。

SEO会社の役割も変わっていく

もしこの方向が進むなら、SEO会社の仕事も、単独のテクニック提供ではなく、インフラ整備やマーケティングリサーチ、発信設計、社内の整え方まで含んだ領域へ寄っていくはずです。広告運用がAIへの入力と改善へ移っていったように、自然検索も「AIに任せる前提」で全体を整える仕事へ変わっていく、という感覚です。

今のうちに持っておきたい視点

今すぐすべてが変わるわけではありません。ただ、Googleが言語の一段上を扱い始めるなら、単語を並べて勝つ時代はさらに終わっていきます。だから今のうちから、会社として何を大事にしているのか、誰にどう見られたいのか、実際にどう見られているのかをそろえる準備をした方が安全です。

検索対策を、サイト担当者だけの仕事として閉じず、会社全体の整合性として扱う。その意識転換が、これからのSEOではますます重要になります。

まとめ:これからのSEOは会社そのものを整える仕事

MUMが示しているのは、Googleが単語やページだけでなく、その背後にある概念や企業活動全体を理解しようとしているかもしれない、という流れです。そうなると、キーワードやタグの工夫だけで評価を動かす余地は小さくなります。

一般企業にとって大切なのは、会社の軸を明確にし、それを外から見える活動に一貫して反映させることです。ホームページ、発信、評判、現場のふるまいをつなげて整えていくこと。それがそのままSEOになる時代に向かっている、という前提で準備するのが現実的です。

配信スタンド

■Podcast /Webinar への質問は

こちらのフォームへどうぞ。
https://forms.gle/Lvy4nVauyJ2SRhJM7

運営・進行

株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)

代表取締役・コンサルタント 中山陽平

Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/

[無料週間メルマガ] Webコンサル通信 - 中小企業に活用に役立つヒント・トピックスをお届け
このホームページをフォローする
中小企業専門WEBマーケティング支援会社・ラウンドナップWebコンサルティング(Roundup Inc.)