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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- テレワークの肝は制度や流行ではなく、コミュニケーションをどれだけ自然に保てるかにある。
- 実務で詰まりやすいのは、カメラ以上にマイクや回線の品質である。
- 一対一では回っても、複数人の会議やブレストでは対面より不利になりやすい。
- 導入は一気に進めるより、会議の性質と機材環境を見ながら段階的に進めた方がよい。
テレワークの肝はコミュニケーション
テレワークというと、働く場所を変える制度として語られがちです。ただ、実際に使う側としても、使ってもらう側としても経験してみると、いちばん大きいのはコミュニケーションの問題です。作業だけを切り出すなら外部委託でも回りますが、一緒に働いて進めるなら、会話の自然さが欠かせません。
作業だけなら別の形でも回る
家から仕事をする経験も、外部の協力会社さんにリモートでお願いする経験も、オンライン会議中心で顧問先と進める経験もあるからこそ感じるのですが、単にタスクを渡して返してもらうだけなら、テレワークの議論にならないこともあります。問題は、途中で相談する、細かくすり合わせる、温度感を共有する、といった部分です。
一緒に働く代替になるには自然さが要る
本当に対面の代わりになるなら、隣の人に話しかけるように声をかけられ、少し話が重なっても自然に解消し、複数人でも誰が話しているか分かる状態でなければいけません。今のテレワーク環境は、そこまでまだ到達していないという感覚があります。
つまずきやすいのはカメラよりマイク
カメラはだいぶ良くなってきました。一般向けのWebカメラでも、必要十分な画質は出せます。ですが、実際に詰まるのはむしろ音の方です。
音が重なると会話が止まる
対面なら、少し発言が重なってもどちらかが自然に引いたり、そのまま流れで会話が続いたりします。ところがオンライン会議では、音がかぶった瞬間に会話が止まりやすい。相手の声が聞き取りにくくなり、割り込んだような感じが出てしまうからです。これはマイク性能だけでなく、回線や音の処理も含めた問題だと感じます。
複数人会議では空気感の共有が難しい
一対一ならそこまで気にならなくても、一対四や一対五になると厳しさが増します。順番に話すだけの会議ならまだしも、その場で意見をぶつけ合ったり、横の人と少し小話をしながら形を作っていくような会議は、かなりやりにくくなります。ブレストや暗黙の調整が入りやすい会社ほど、この差は大きく出ます。
理想は常時つながる状態
昔見た遠隔オフィスの仕組みでは、東京と大阪を常時つないだ大きな画面があり、そこに窓が一つあるような感覚で会話が進んでいました。あのくらい自然につながっていると、テレワークはかなり違うものになります。
常設の窓がある感覚
必要なときだけ接続するのではなく、つながっている状態が前提になっていると、相談のハードルは下がります。横を向けば相手がいる、見せたいものをすぐ見せられる、そんな感覚に近づくほど、対面の代替としての価値は高まります。
まだ技術はそこまで来ていない
ただ、現状の一般向け機材と回線では、そこまで自然にはなりません。サラウンドのように複数方向から声を聞き分ける感覚も弱く、誰が話しているかの判別も対面ほどスムーズではありません。テレワークが本当に広く浸透するには、あともう一段ではなく、まだ何段か技術の進化が必要だと感じます。
導入は一気に進めない
だからこそ、テレワークを一気に全部へ入れるより、まずは会議のやり方や業務の特性に合わせて少しずつ広げる方が安全です。制度だけ先に決めても、実際のコミュニケーションが崩れると現場の不満が先に立ちます。
会議の性質で向き不向きがある
事前にほとんど決まっていて承認するだけの会議なら、オンラインでも回しやすいはずです。逆に、その場のやり取りからアイデアを作る会議や、空気を読みながらまとめる会議は慎重に見た方がよいでしょう。現状のテレワークは、会議の種類によって向き不向きがはっきり出ます。
機材と回線を軽く見ない
パソコン内蔵のマイクやスピーカーだけで済ませると、音が回り込んだり、聞き取りづらかったりして、一気に使い勝手が下がります。ヘッドセット、単体マイク、外付けカメラ、そして安定した回線。このあたりを整えるだけでも体験はかなり変わります。導入担当の方は、制度設計だけでなく、こうした細かい実務面まで見た方がうまくいきやすいです。
まとめ:テレワークは段階導入で磨く
テレワークには無駄を減らし、働き方を広げる力があります。ただし、その成否を分けるのは、どこで働くかよりも、どうやって自然なコミュニケーションを保つかです。特に音と回線、そして複数人会議の設計は軽く見ない方がよいでしょう。だからこそ、まずは実際に試しながら、向いている業務から段階的に広げていく。その進め方の方が、現場に無理なく根づきやすいはずです。
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