[NEWS/22/9/27] 画像生成AIによる「フェイク」が蔓延する未来を生き残るには?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、画像生成AIによるフェイク画像が広がる時代に、情報を受け取る側と発信する側が何を備えるべきか、というテーマです。静岡の水害画像をきっかけに見えてきたのは、単に悪質な投稿があったという話ではなく、写真や動画そのものを以前のようには信じられなくなる時代がすでに始まっている、という現実です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • 画像生成AIの本当の論点が著作権だけではないと分かる
  • フェイクが当たり前になる時代に情報をどう見ればよいか整理できる
  • 情報発信側にとって「誰が言うか」がますます重要になる理由をつかめる

本当に怖いのは著作権よりフェイク拡散

画像生成AIというと、どうしても著作権やイラストレーターへの影響ばかりが注目されがちです。ですが私が強く指摘していたのは、ワールドワイドで見たときにもっと大きな論点はフェイクニュースやディープフェイクの方だ、という点でした。

今回の騒動でも、英語で静岡の水害を指すような言葉を入れて生成しただけらしい画像が、かなり本物らしく見えていました。細かく見れば不自然さはあるにせよ、解説されなければ見抜けない人がいても不思議ではありません。つまり、これは単純なリテラシー不足の話ではなく、もう普通の人が簡単には判別できないところまで来ている、ということです。

写真や動画を無条件に信じない時代

この先起きる変化を考えるうえで、私は心霊写真の例を出していました。昔は本気で信じられていたものが、加工技術や情報共有の広がりによって、今ではほとんど真に受けられなくなっています。

画像生成AIも同じように、精度が上がるほど、ネット上の写真や動画は「とりあえず本物とは限らない」という見られ方に変わっていくはずです。心霊写真なら信じなくても生活は困りませんが、現実のニュースや社会の出来事に関わる画像や動画が全部そうなると、情報を取り入れて判断する私たちには大きな負担になります。

WhatよりWhoが先に来る構造

では、何を基準に判断するのか。ここで前に出てくるのが「何が書いてあるか」より「誰が言っているか」です。どこの誰か分からない人の投稿は信じにくくなり、逆に、この組織ならそんなフェイクを流せないだろう、この人なら普段の発信から見て信用できるだろう、という判断が強くなっていきます。

ただし、私はここで終わっていません。誰かを信じるしかなくなる時代だからこそ、その相手を盲信しない姿勢も必要だと言っています。媒体にも個人にも「かたより」はありえますし、間違いも起きます。Whoを起点にせざるを得なくなる一方で、最後は自分で立ち止まって考える必要がある、という二段構えです。

発信側に必要なのは信じてもらう土台

この変化は、情報を受け取る側だけでなく、発信する側にも重くのしかかります。どれだけ良い内容を書いても、発信元への認知や信頼がなければ埋もれてしまう。SNSで反応が来ない、良いコンテンツなのに読まれない、という悩みの背景には、この土台不足があることが少なくありません。

だからこれからは、単発で良い内容を出すだけでは足りません。この人たちが言うならまず聞いてみよう、という背景を育てることが必要です。社会全体の温度感が、加工やフェイクに対して敏感になっていくほど、その基本・ベースとなる部分の有無が差になります。

技術対策より先に姿勢を整える

将来的には、撮影機器やプラットフォーム側が、本物の撮影データであることを示す仕組みを入れるかもしれない。私もそうした可能性には触れていました。ただ、現時点では確かな解決策があるわけではありません。

だからこそ今やるべきことは、情報を受け取るときには発信者を見つつも盲信しないこと、そして情報を出すときには信じてもらえる背景を地道に育てることです。技術で一気に解決する前提ではなく、まずは人の判断の置き場を整える方が現実的です。

まとめ:フェイク時代は信頼の土台が生存線

画像生成AIの普及で本当に重い問題になるのは、著作権だけではなく、写真や動画の信頼性そのものが揺らぐことです。その結果、私たちは内容だけでなく発信者を強く見るようになり、情報発信側は信じてもらえる土台を持っているかどうかが問われます。ただし、誰かを信じるしかなくなる時代だからこそ、最後に盲信しない姿勢も手放してはいけません。フェイクが増える未来を生き残る鍵は、技術への期待だけではなく、受け手も出し手も信頼の扱い方を学び直すことにあります。

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