[23/02/01]ChatGPTがAIチェックツールを出した意図を考える

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • ChatGPTの提供元がAI生成文の判別ツールを出した意味を、実際の現場目線で考えられる
  • 文章生成AIは「自分の代わり」ではなく「自分を拡張する道具」として使うべき理由が分かる
  • 今のうちに身につけるべきAIとの付き合い方の軸が見えてくる

文章生成AIが広く使われ始める中で、多くの人が感じているのは便利さと不安の両方だと思います。コンテンツ作成を大きく変えそうな力がある一方で、これをどこまで任せていいのか、どこから危うくなるのかは、まだ共通理解が定まっていません。

そんな中で、ChatGPTを提供する側が「これはAIが書いた文章かもしれない」と判別するツールを出した。この動き自体が、今後の付き合い方を考える大きなヒントになります。この回は、そのツールの精度そのものよりも、なぜそんなものを出したのかを考える内容です。

判別ツールを出したこと自体に意味がある

もし生成AIの提供側が、AIが作った文章を人間の文章と完全に混ざった状態で流通させたいだけなら、わざわざ判別ツールを出す必要はありません。まだ不完全でも、それを公開したということは、少なくとも提供側は「AIが作ったものはAIが作ったものとして扱われるべきだ」と考えている可能性が高い、というのがこの回の見立てです。

もちろん、外部からの圧力や社会的な懸念への対応という側面もあるでしょう。それでも、あえて判別の方向に踏み出したことは、生成AIを人間のふりをさせるための道具としては見ていない、という意思表示に近く見えます。

危惧しているのは、文章そのものより使い方

この回で問題視されているのは、AIが文章を作ること自体ではありません。むしろ、AIが作った文章を、あたかも多数の人が自然に書いた意見であるかのように見せる使い方です。政治的なお伝えしたいことでも、特定の考え方の拡散でも、もっと単純な販促でも、大量のそれらしい文章を並べれば、人は簡単に流れを誤認します。

つまり危ないのは、AI生成文の存在ではなく、人間がいるように偽装して世の中へ出す行為です。提供側が判別ツールを出したのは、そうした使い方に線を引きたいからではないか、という読みがここにあります。

AIは自分のアシスタントとして使う

では、どう使うのがよいのか。この回の中心はここです。答えはかなり、AIを自分のアシスタント、自分の機能拡張として使う、という考え方が勧められています。

たとえば、考えを整理する、たたき台を作る、比較観点を出す、別の言い回しを提案させる。こうした使い方であれば、最終的に世の中へ出すのはあくまで自分の判断を通したものになります。責任も自分が持ち、良し悪しも自分が引き受ける。この形なら、AIは便利な補助者になります。

逆に、AIに丸ごと作らせて、整えるだけで自分のコンテンツとして出す発想に寄っていくと、提供側や検索側がこれから向かおうとしている方向とずれやすくなります。楽に見えても、そのやり方に長い寿命はないかもしれません。

Googleの動きとも方向が重なる

この回では、Googleが経験や実体験をより重視する方向へ言及していることにも触れられています。ここでも共通するのは、AI生成物そのものを悪とするのではなく、人間の関与や経験が感じられないものを、そのまま人間の成果物のように扱うことへの違和感です。

提供元のOpenAIと、評価する側にあたるGoogleが、どちらも似た方向を向いているなら、その流れに沿って使う方が安全です。短期的には自動生成の抜け道があっても、そこに張る労力は長持ちしない可能性が高い。むしろ、自分を拡張するための使い方を今のうちに磨く方が、後で無駄になりにくいはずです。

触らないこと自体がリスクになる

ただし、だからといって距離を置けばよいわけでもありません。この回で何度も強調されているのは、使わないままだと土地勘が育たないということです。将来明らかに重要になりそうなものを、必要になるまで触らずにいると、選択肢として持てなくなります。

今すぐ全面導入しろという話ではありません。まず触る。どういう問いに強いのか、どこで雑になるのか、自分の仕事のどこを助けさせると役立つのかを掴む。その感覚がないままでは、使いこなす側にも回れませんし、危険な使い方を避ける感覚も育ちません。

まとめ:AIは自分を隠す道具ではなく、自分を伸ばす道具

ChatGPTの提供元が判別ツールを出したことは、AIとどう付き合うべきかを考える材料になります。そこから見えてくるのは、AIに人間のふりをさせる方向ではなく、人間が責任を持ったまま能力を拡張する方向です。

文章生成AIは、丸投げして置き換えるためのものとして見ると危うくなります。一方で、自分の思考や作業を補助し、よりよいアウトプットを作るための道具として見るなら、非常に強い味方になります。今のうちに必要なのは、その使い分けの感覚を身につけることです。

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